ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版
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戦闘校舎のフェニックス
いつもの登校風景×アーシアの初契約
休日は次元の狭間本家で過ごした後、人間界本家に戻って学校に行っていた。保護した人物達は、アグニや戦闘班であるメイド達に扱いてもらっている。所謂死ぬ寸前まで追い込んでいるらしいが、倒れたら回復させての繰り返しだと聞いた。
千冬も流石にこれは、と言いながら修業に励んでいた様子であると報告書を読んでいたら、そろそろ到着したするそうだから端末をオフにする。にしても、この辺りでだとドライグと初めて会うんだったな。
『どうした相棒?』
『前にちょっとだけ話しただろう?この世界にそっくりな世界がある事を』
『一応聞いたが、確かこの辺りで本来の主人公が俺と初対面するんだったよな?』
『まあな。この左手に宿っている赤龍帝ドライグであり、俺みたいにすぐ話し掛ける事はなかった歴代最弱なんだとよ』
俺の相棒であるドライグは、宿った後に俺に神器がある事で覚醒した魂化の赤い龍ドライグ。本来だとやっとこの辺りで初対面らしいが、その原因が弱小すぎて今の今まで言葉が届かなかった。やっと出現出来た訳だが、一瞬食べられると思った弱小主人公はこれから一緒に戦う相棒としての挨拶をしただけに過ぎない。
そう話していると到着したので、降りるとリアスと朱乃とアーシアがいたので挨拶した。ちなみに木場と小猫は学年もクラスも違うから、先に行ったんだとよ。リアスは兎も角朱乃は、『女王』だから普段からいるんだとよ。
「おはようございます部長に朱乃。そしてアーシアもおはよう」
「おはよう一誠。貴方の家の事をアーシアに聞いたら、一度行ってみたいんだけどいいかしら?」
「おはようございます一誠さん。お父様とお母様が、言ってましたがとても大きい家だと言っておりましたわ」
「ごめんなさい一誠さん。部長がどうしてもとの事だったので、つい言ってしまいました」
「別に構わんよ。返答は放課後でいいかな部長?それとバラキエル夫人とは知り合いだから、一度来た事があるんだよ」
「ええそれでいいわよ。さあ、教室に行きましょう」
左側に部長と朱乃、右側にアーシアがいたので、周辺にいた全ての男子達はこう思ったに違いない。そんで本来の事を知っているが、俺は元々強いので基礎鍛錬などしなくとも朝鍛錬だけであとは自由に生活をしているからな。
あとは学生服以外の服装を着ていると、免許を持っているのでバイクや車の運転をする。学生やりながら、軍人をやっているし部活と学校内だと部長と呼んでるが、それ以外だとリアスと呼び捨てでいいと許可を貰った。
「何故二大お姉様とアルジェントさんと一緒に挨拶して、そして一緒に歩いているんだ!」
「まあ兵藤君なら納得はするわね、イケメンだし頭脳もいいし紳士だしね」
『なぜ兵藤がモテるんだー!』
心の声でそう叫んでいたりそんな風に言われていたが、男子は嫉妬心やら憎悪で一杯だった。女子は何も言わずに、自然と挨拶をして声を掛け合っていた。俺ら男女と共に挨拶をしてから、一部の男子のみ無視して教室に行った。
学校のアイドル級達と仲良くしている訳でも、大抵の友達は納得しているから自然と会話している。転入初日から全校生徒の間で話題騒然だった金髪美少女と、毎朝学校前で合流してる。部長と別れて、アーシアと一緒に教室に行った。女子達は皆挨拶してきたので、挨拶しながら自分の席に行った。
「ようイッセーとアーシアちゃん、おはよう」
「おはよう、アーシアさん。今日もブロンドがキラキラ輝いているね」
「おはよう、松田に元浜」
「おはようございます。松田さんと元浜さん」
ニッコリと挨拶するアーシアに対して、松田と元浜はニヤニヤが止まらなかった。ちなみにアーシアに告白した輩は、沢山いるが大抵撃沈しているのでいらない恨みを買うが即効ハリセンで叩いたら、喧嘩を売らなくなっていた。
学校で困っている事ないか?と一度聞いた事あるが、クラスの連中は歓迎ムード満載である。日本に早く慣れるように、友人が沢山出来たと聞いてるし買い物に一緒に行こうと誘われるぐらい溶け込んでいるからだ。
「やはりこれだな。元浜君」
「ああそうだな、松田君。美少女から挨拶されるのは、生き返る思いだ」
相変わらずちっちぇー事だ。俺の家には、百人以上のメイドに挨拶されている。それに次元の狭間本家には、新たな仲間も増えたという事を考えていたら、松田が殴り掛かってきたので逆に腹を殴り返してた。
「何すんだよ松田」
「聞いたよ。アーシアちゃんと、一緒に登校してるそうじゃないか。これについてはどう説明するんだイッセー?」
「何の事だと思ったらそれか、アーシアとは正門で会って一緒にここまで行っているだけだ。それに俺は毎日送迎車で通学しているから、アーシアのホームステイ先は姫島先輩だと聞いたがそれがどうした?」
「そうだったが、何故そんなに仲良しなんだ?説明を要求する!」
「一時的だが、俺の家に泊まったからだ。それに部活も同じで仲良しだが、それがどうしたんだ負・け・犬・君?」
松田と元浜はそれを聞いて血の涙を流した。アーシアは慌てたが、俺愛用のハリセンで一発殴ったら元に戻った。『負け犬君』と言われたのが、相当悔しいがクラスメイトの男子達も固まっていた。俺のハリセンを見せると元に戻ったので、既にクラスメイトだけで畏怖している証拠だった。
「お前、本当は色んな可愛い子と知り合っているんだろう!?リアス先輩!姫島先輩!この学園の二大お姉様だぞ!?更に学園の小さなアイドル、小猫ちゃんと来て今度は金髪美少女転校生のアーシアちゃんだ!可笑しすぎて理不尽にも程があるから、俺が壊れるわ」
松田が、頭を抱えながら喚いていたので静かにさせる為にもう一発ハリセンで叩いた。まあ頭を抱える事に関しては、知っているが俺の家にはメイドがいる事もコイツらは知っている。もちろんクラスメイトも知っているから、全男子の敵とも言われているし全女子からは毎年開催される。
体育祭には、一番頑張った人には何でも叶えてやると言っては高い化粧品や服にアクセサリーをプレゼントしている。それより松田は一応生きてるが、元浜が冷静にこう言ってきた。
「一人ぐらい紹介してくれ」
と言ってきたが、即刻却下してからのハリセン一発で黙らせた。俺は勝ち組であり、コイツらは負け組だと言うのは始めから分かっている。ホームルーム中、松田と元浜が余りにも静かだったのか先生が心配してきたが、クラスメイト達はこう言ったのか納得して持ち場に戻った。
『兵藤のハリセンで静かにさせました』
とね。コイツらは他の女子とは全く縁が無いし、相手すらされない負け組の典型的な所だ。人間の女子ならここにいるクラスメイトや他のクラスにもいるが、コイツらと話せる女子はいないだろう。
今夜俺はバイクを飛ばしていた。後部座席にアーシアを乗せてチラシ配りをしていたが、眷属では無いがこのくらいの手伝いをしないといけない。チラシ配りが悪魔稼業の最初のステップなので、アーシアが行こうとしても自転車が乗れない事が判明した。
「じゃあ俺も手伝いします」
と言ってバイクで移動しながら、チラシ配りを手伝っていた俺だった。目的地の民家前に着くと、バイクの後部座席にいたアーシアが降りてポストに投函した。
「完了です」
再び後部座席に乗った事で、全てのチラシ配りを終了した事で旧校舎に向かって発進した。あの民家に投函したチラシは、この前思ったようなチラシである。専用の魔法陣をチラシに印刷し、普通のチラシのように宣伝文句を書けばいいとか。
今の生活で充分な人間だとどうでもいい紙だが、何かに飢えている人間が手にすると無性に使ってみたくなる呪い付きである。悪魔はチラシの魔法陣を介して契約者となる人間の前に出現し、代価を貰う代わりに願いを叶えるという仕組みだ。
現代式悪魔召喚術で、下僕悪魔になったら最初の仕事がこのチラシ配りな訳だ。俺は悪魔ではないが、協力者なので必然的に仕事を手伝っている。一定期間これを配る事が慣わしとなり、本来悪魔専用機械で欲深い人の家を探索するが俺の場合はその技術をこちら側としてプログラムしている。
家から家へ移動してチラシを投函し続ける事が、最初の仕事である。それと悪魔を信じている人間は、駒王町以外は分からないが少なくとも三大勢力トップとは盟友であり飲み友だ。
「一誠さん、本当によかったのですか?」
「ん?何がだ」
ちょうど信号待ちだったので話したが、俺とアーシアのヘルメットは会話機能付きなので走っている最中でも話せるようにした。
「私のチラシ配りの手伝いをしてくれるなんて」
「それなら問題ないが、俺が好きでやっている。それにアーシアは自転車乗れないだろう?」
「うぅ、すみません。自転車には縁がなかったのですから、でも歩いてチラシ配りなら出来ますよ?」
「却下だ。いつ教会側の人間が、襲ってくるから心配なのだぞ?俺は運転手であり、アーシアのボディガードでもあるのだぞ」
「ありがとうございます。一誠さん」
話していたら、信号が青になったので発進。走行中でも話せるがアーシアは静かにしていたが、アーシアは北欧の片田舎から先月日本に来たばかりだ。日本の文化をほとんど知らない。悪魔になった特典として、日本語については音声限定なら理解出来ている。
生活については、基本姫島家でホームステイさせているから和文化を教えてもらっていると聞いている。バラキエルと朱璃さんからは、娘がもう一人出来たみたいとか言っていたが朱乃は妹が出来て嬉しいと言っていた。また信号待ちをしていたら、俺は簡単に町案内をしていた。
「アーシア、あそこの神社は悪魔にとって入れない場所だ。覚えておいてくれ、だが朱乃の家である神社だけは、悪魔でも通れるようにしてあるからな」
「はい。悪魔は精霊が集まる所や土地の神様に関係する所でしたよね?元クリスチャンの私には日本の『八百万の神』は理解しかねますけど・・・・」
一神教の文化で育ったからか、日本文化を理解するのは難しいと言っていたが姫島家で教えてもらっているので問題ないだろう。しかも俺は神々の頂点と言われた創造神黒鐵だと言う事は、三大勢力トップと一部の天使・悪魔・堕天使は知っている。朱璃さんも最初は知らなかったが、バラキエルから聞いた時とても驚いていた。で、バイクで走りながら駒王町の様子を教えていた俺であった。
「あそこは今閉まっているが、美味しいパン屋何だ。俺も帰り道でたまにあそこに行っては、俺オリジナルパンを販売してもらっている」
「一誠さんオリジナルパンですか!今度食べてみたいですが、日本のパンは甘くて大好きです!日本食も美味しいですよね!」
「そうだよ。今度行ってみるか」
「はい。あと一誠さんは、ローマの休日という映画をご存じですか?」
「知っているが、それがどうかした?」
「ちょうど今が、映画のワンシーンなので思い出したのです」
「どうやらそのようだが、そろそろ青に変わるからしっかり捕まってくれよ」
と言って発進後、旧校舎に到着してから3階の部屋に着いた。今夜も夜風が気持ちいいが、風の精霊からだとこの辺りだけは綺麗になっているとな。ドアを開けて部室に戻ってきた。
「ただいま戻りました」
学校の裏手にある誰も使用していない旧校舎、その三階の一室に俺達オカルト研究部の部室兼グレモリー眷属悪魔の集会場である。アーシアは眷属悪魔で俺は三大勢力に属さない者とした協力者である。ヘルメットを机に置いてソファに座った。
「一誠さん、まずは部長に報告を」
アーシアに言われたので、ソファから立ち上がると朱乃がこっちに近づいてきた。
「あらあら、お疲れ様。今お茶を淹れますわ」
出迎えたのは、副部長であるリアスの参謀である朱乃。三年の先輩で、朱璃さんに瓜二つであるがつやつやの黒髪でニコニコ顔の大和撫子だ。ポニーテールは、この学園では珍しい髪型であるがリアスと同じく二大お姉様と呼ばれている。木場は涼しげな顔をしていたが・・・・。
「夜のデートはどうだった」
と聞いてきたのでサイコーだったと素直な感想を言った。俺とアーシアは、奥に座っている部長に報告するために近づいた。が、部長はボーっとしていたのか気づいてもらえなかったので、大声で言ったら気づいてくれた。
「ごめんなさい。少しボーっとしていたわ。ご苦労様。一誠、アーシア」
最近の部長は、少しボーっとする事が多かったが心配する必要は無いので、ソファに戻って朱乃が入れてくれたお茶を飲んだ。とりあえず困り事があれば、基本的にグレイフィアに聞いているから問題ない。
上級悪魔だから悩みぐらいあるだろうが、俺は人生の先輩でもあるので聞いてくるだろうな。俺の所属するオカルト研究部兼グレモリー眷属の皆である。再三言っとくがグレモリー眷属ではなく、三大勢力と仲介役としてでもあるし協力者でもある。
「ところで一誠、朝言った事の答えは決まったかしら?」
「ああメイドに確認したらOKだとさ」
「なら明日の放課後は、一誠の家に行きましょう」
皆は楽しみにしてると言っていたので、もう一度お茶を飲んだ。
「アーシア、チラシ配りは終わりよ。いよいよデビューしてもらうわ」
「え?」
と驚愕していたが、契約を取りに行く事になったらしい。それにチラシ配りばかりだと、俺が夜にバイクで走らせるのでそろそろデビューするようだ。アーシアの掌に部長がグレモリー一族印の魔法陣を記していく。
アレのお陰で魔法陣を行き来出来るようになるが、本来の主人公はジャンプ出来ないぐらい魔力が無い事だった。魔法陣で出陣ではなく、自転車での訪問する事何てアザゼル辺りに言ったら絶対爆笑するな。ま、いつか話す時があるだろう。
「朱乃、一応魔法陣を通れるだけの魔力があるか調べてちょうだい」
「はい部長・・・・これは凄いですわ。眷属悪魔としては、部長と私に次ぐ魔力の持ち主かもしれません。魔力の潜在キャパシティが豊富ですわ」
「それは吉報ね『僧侶』としての器が存分に活かせるわね」
どうやらアーシアのキャパシティは、豊富だったらしいが1つだけ間違いがある。それは部長と朱乃に次ぐではなく、俺と部長に次ぐ魔力の持ち主だと訂正しておきたい。俺は今封印しているが、封印解除すると魔力は無限大に膨れる。
呼び出した悪魔に対しての過度のいやらしい依頼に関しては、グレモリー一族の眷属悪魔には来ないようになっている。そう言う注文してくる人間もいるが、その手専門悪魔がいるからそういうのはそっちに手回しする。悪魔にも専門職があるらしいな、恐らくその手のはサキュバスだと思うな。
早速来たので、契約しに行くとアーシアは契約成立して戻ってきた。マニュアル通りでやれば出来る仕事らしいが、ケータイから月からの電話で俺は帰る事にしたので帰った。これから先どうなるのか楽しみだな。
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