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『曹徳の奮闘記』改訂版

作者:零戦
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第七十四話

 
前書き
イベントですね。 

 




 袁術軍は戦略的状況を考えて、孫呉の居城だった建業に拠点を移動した。

 南陽を守っていた沙和、零、詠は交代のために建業に移動している。

 交代するのは郭淮と張コウの二人や。

 郭淮は曹操軍の中では武官でありながら半軍師のような状態をしていたみたいだったので二人でも大丈夫だろうと七乃は踏んだ。

 まぁ二人にとってはイチャイチャできるみたいだから良いけどな。

 沙和は「凪ちゃんと真桜ちゃんと遊ぶの~」と言って三人で建業の街に消えた。

 零は何故か祭(真名を預けてくれた)と意気投合してよく飲んでいる。

「………建業も中々南陽にも劣らない街並みだな」

「そうだろう。孫呉も負けてはない」

 建業の街並みを見物していた俺が呟くと、蓮華がそう答える。

「ま、孫呉は降伏したけどな」

「グッ………」

 蓮華がそれを言うなという表情をする。

「分かってるよ蓮華」

 蓮華とはあの後、俺がジャンピング土下座をして何とか許してもらえた。

 まぁ蓮華のお尻はパネェけどな。

「ところで蓮華。別にそんな言葉でなくてもいいぞ。今は公務じゃないんだからな」

「………分かったわ長門」

 俺の言葉に蓮華は諦めたように言う。

「よし、今日は俺も非番だから遊ぶか」

「だ、大丈夫なの?」

「大丈夫だ。荊州の劉備は蜀への好奇心、曹操は涼州へ好奇心があるからな。今日ぐらいは大丈夫だ」

 俺は蓮華にそう言った。

「それならいいけど………」

「ならメシでも食べるか。そろそろ昼だしな」

 俺と蓮華は近くのメシ屋に入ってメシを注文する。

「……………」

「どうした蓮華?そんなにキョロキョロして」

「い、いや。あまり城下の店には来た事がなかったの。いつも忙しかったから」

 成る程な。

「なら存分に食べるか」

「そうね」

「はい御待たせしました」

 そこへ店員が料理を運んできた。

 さて、食べますか。





「美味しかったわ」

「そうか」

 蓮華が腹を擦る。

「食べ過ぎか?」

「………長門、それは女の子に言ってはいけないわ」

「す、済まん蓮華」

 俺の言葉に反論した蓮華が怖かった………。

「ん? んじゃぁ御詫びに蓮華の服買おうか」

 俺は視界に服屋が目に入ったので言う。

 また地雷踏みそうやからな、さっさと行こうか。

「え? べ、別にいいわよ」

「まぁまぁ。さっきの御詫びだ」

「いらっしゃいませ~」

 俺と蓮華は服屋に入った。




「似合ってるぞ蓮華」

「そ、そうかしら長門?」

 蓮華は原作と同じ服を着ている。

 蓮華にはこれが良いからな。

「本当に買ってくれるの長門?」

「あぁ、御詫びだって言ってるだろ?気にするな」

 俺は蓮華に言う。

「………ありがとう長門」

「………蓮華可愛いなぁ~」

「きゃッ!!」

 俺は蓮華に抱きつく。

「ちょ、ちょっと長門ッ!?」

「……変態(長門)と蓮華じゃないの」

 ん?

「お、ロッタか。どうしたこんなところで? てか今呼ぶ時何かおかしかったような気がするんだが……」

 何故か、そこにはロッタと雪風がいた。

「抱きつくとか最低ね変態」

「ぐはッ!?」

 い、意外とロッタの言葉はグサッとくるな。てか呼ぶ時そっちですか。

「蓮華に服を買ってあげるんだが、何で二人が此処に?」

「雪風が服を作っているからその渡しに来たのよ」

 ロッタが説明する………って。

「雪風は服も作れるのか?」

「一応衣食住戦は出来ますよ。乙女のたしなみですから」

「何だ戦て?」

「戦闘も出来ますし、弓の矢くらいなら作れます」

「………雪風パネェなおい」

 一家に一人雪風欲しいな。

「そういえば長門は服を買わないの? いつも兵士と同じ服装だけど………」

 蓮華がポツリと呟いた。

「私が何か作りましょうか?」

「いいのか?」

「はい、構いません」

「それじゃあ長門に似合う服を決めようかしら」

 ロッタはそう言った。





 え? これ続くのか?




 
 

 
後書き
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