IS〜もしもの世界
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
23話
「海っ!見えたぁっ!」
トンネルを抜けたバスの中でクラスの女子が声を上げる。
今日は臨海学校初日で天気も晴れ。
「おー。やっぱり海を見るとテンション上がるなぁ」
「海かぁ。あんまり行ってなかったなぁ」
「ん?泰人ってインドア?」
「別にそうゆうことじゃなくてただ忙しくてなぁ」
と一夏と喋っていたりしていたら、目的地の旅館に到着。
「ここが今日から三日間お世話になる花月荘だ。失礼の無いように」
「「「「「「よろしくお願いしまーす」」」」」
その後各自、泊まる部屋に移動なので一夏と部屋の確認のためにしおりなるものを見る・・・が。
「・・・一夏よ。見間違いじゃないなら俺たちの部屋が無いんだが」
「いや、無いな。それに先生に呼ばれてたしきっと部屋の案内だろ」
それもそうなので先生達の元へ向かう。
「さあ、ここだ」
「・・・マジすか」
「ああ、最初はお前らで部屋を使わせる予定だったんだがな。それだと絶対に就寝時間を無視した女子が押しかけるだろうと思ってな」
「いやそれは良いんですよ織斑先生。問題はなんで織斑先生と一夏。山田先生と俺なんですかっ!」
「・・・?なにか問題があるのか?」
「・・・それマジで言ってます?」
「いやいや嘘だ枢木。これには理由があってな。枢木はクラスに対してあまり関わって無いような気がしてな。それで山田先生で練習して女性に慣れてもらおうと思ってな」
「・・・言い訳にしては苦しいですよ織斑先生」
「ま、まあとにかくこの部屋割りでいく」
「いや俺はー「枢木さんは私と部屋なの・・・嫌なんですか?」・・・うぐぐ」
俺が織斑先生に反論しようとしていたら山田先生が泣きそうな雰囲気で俺に聞いてきたので俺は断ることも出来ずに、
「・・・・・いや別に嫌じゃないですよ」
「そ、そうですか!」
と顔が花が咲いたように笑顔になり、すぐに元気になった。・・・くそう。はめられたか。
念のためカマをかけてみたが普通の返答が帰ってきたので別にわざとじゃないらしい。余計にたちが悪い。織斑先生は気がついてないみたいたが、これを発端に山田先生を使って頼んで来られたら俺が断れないので危ないとこだった。・・・もしかして俺、押しに弱い?
そして今日は自由時間なのでせっかくだし海へ行くことにする。
「・・・・・これは誘ってんのか?」
「・・・・・」
「・・・・・」
「いや反応しろよ!」
現在、俺と一夏、箒は更衣室へ向かう途中で地面に突き刺さっているうさ耳を見て俺は質問したが一夏と箒は顔を逸らす。どうやらこれがなにか知っているらしい。
「おい、一夏。とりあえず抜いてくれよ」
「え、やだよ、それに箒、これってー」
「知らん。私に聞くな。関係ない」
「・・・とりあえず抜くぞ」
と勢いよく抜く一夏だが別に何てことはない。ただのうさ耳だったので盛大に転ぶ。が。
どこかからキイィィィィンとこっちに近づいてくるなにかが目の前にきたので俺は避ける。何故か箒は何処かへ消えていたが。
「に、にんじん?」
「アッハッハっ!引っかかったね、いっくん!」
と中から声がしていたのだが念のため雷神を一部展開、籠手から刀までを展開してその声の主の首につける。
「んー?誰だい。私に向ける奴わっと」
「ー!」
いきなり籠手に触り目の前に現れた画面をみる謎の人物。
「?あれ?これ私のじゃないや?あんた誰?」
「・・・まずあんた誰だよ」
「まあ、いいや。箒ちゃんはどこかな?」
と興味無さげに逆の方へ向き歩いていく相手。どうやら一夏と箒の関係者らしいし俺はISを解く。
「一夏。あれ誰?」
「あ、ああ。あれは箒の姉ちゃん。篠ノ之束さん」
「あー。納得」
「別に危害加えるつもり無さそうだし、海へさっさといくか」
「おう」
「よっ!っと」
「あ!チャンスボール!」
「あっ!入った!やった!」
・・今はビーチバレーをしている。と、いってもリベロをしていて攻撃は他の女子に任せているので特に動かなくて済んでいて楽なものである。それに普通にしてもいろいろ(身体強化とかの副作用?)あって女子にやったら怪我しそうなくらいのレベルなのでずっと受け身である。正直飽きてきた。
と、そこに、
「おーい俺達も入れてくれよ!」
と一夏、シャル、何故かボーッとしているラウラ、が来ていた。あれ?なんだアレ。
別に気にすることでもないので俺と女子1人、一夏とシャルとなった。ラウラは一夏と目があったら何処かへ逃げたのでいない。
「よし!泰人いくぞっ!」
と俺に向かって中々いいボールが飛んできた。が、特に危なげもなくもう1人にパスする。
「ほい」
「うりゃっ!」
仲間の女子がシャルに向かってスパイクを打つ。でもシャルもいいディフェンスをしていて今度は一夏にスパイクを、打たせてきた。
「オラッ!」
と思いっきり打ってきたので対応しきれず相手の点数になってしまう。
「よっしゃあ!」
「やったね!一夏!」
と大喜びな一夏らに負けてしまうのも癪なので今度は俺が打つと女子に言う。
「いくよっ!」
とシャルが中々良いコースに打ってくるが、飛び込みでなんとかパスする。
「枢木くんいくよ!」
「よっしゃオラ!一夏いくぞ!」
「こいや!ってうわあ!」
と一夏に放ったボールは一夏の隣にズドン!とメリ込んだ。
「あっぶね。ってボール埋まってんじゃんか!怖えよ!当たったら骨折れてんだろ!」
「あ、悪い。本気が少し出ちまった」
この後、普通に泳いだり織斑先生が泳ぎにきたり、ついでに山田先生も来たりなど今日は遊びつくしたのでおれは軽食を取って早めに寝ることにした。部屋で山田先生に「楽しめました?」と聞かれたので、とても楽しかったですよ。と返すと嬉しそうに微笑んでいた。なんだったんだろうと考えていたが久々にはしゃぎすぎたのか布団の中に入ったらすぐ寝付いてしまっていた。
ー次の日ー
今日はなにやらISの装備の試験運用やらデータ取りやらで忙しいらしい。俺はあれだ。諸事情でないから一夏とかの手伝いをしていた。
そして昨日出てきた篠ノ之束さんが登場。どうやら箒の専用機を持ってきてくれたらしい。まあ特に興味ないので一夏の手伝いをしたが。
と急に俺たちの目の前に束さんが飛んでくるので、すっと隣に避ける。
「もー全くちーちゃんの愛情表現は過激だなぁ」
なんか関わりあいたくないので少し離れて一夏のデータをまとめる。
「いっくんデータ見せてねーうりゃ」
となにかゴニョゴニョ一夏とつぶやいていたが特に関係ないだろうとまたデータに目を戻す。
「んオッケーあ、そこの君も見せてね」
「え、なに急に」
と近づいてくるので俺は後ずさる。
「良いじゃん見せてよ〜」
「うわっ!急に飛んでくんな!」
ぴょんぴょんくるので避けながら一夏の方へ行く。
「おい!一夏!あの人止めてくれ!」
「ああ、束さんは興味があることには追いかけ回すから諦めた方がいいぞ」
「嘘だろっ?ってうわあ!」
「うりゃ〜捕まえたぞ!ぐりぐり」
「うぷっ。く、苦しっ、わかっ、分かったから!」
目の前に飛びついて来たと思ったら思いっきり胸に押し当てて捕まえてきやがった。苦しい。死ぬ。
そうして観念した俺は雷神のコアを籠手に移動させて束さんに見せた。
「うーん。やっぱり変だなあ。フラグメントマップが不安定だ。今はまだ分かるけど、どうやら君の意思で変わってしまう様なんだね〜」
「そ、そうすか。そろそろ離れて貰っていいですかね」
「ん〜そうだね君のISも見れたしもういいかな。ところで」
「ふー。ってなんですか?」
「まだ君の名前聞いて無かったよね。なんていうの?」
「あーそんなことか。枢木だ」
「名前は?」
「?泰人だけど」
「ほうほう。覚えたよ。やっくんだね!」
「名前教えた意味ねえじゃねえか」
「むーそんな口答えする子は〜こうだっ!」
「や、やめろ!来るな!むぐっ!」
「ほれほれ〜苦しゅうないぞ〜」
「むぐっ!俺は苦しいわ!と、とにかく離しやがれ!」
「お前もそれくらいにしろ」
「楽しかったけどちーちゃんの頼みだし、しょうがないなぁ。また今度ね〜」
「し、死ぬ。マジで死ぬ・・・・!」
「「「「・・・・」」」」
「な、なにきょとんとした顔してんだよ。てか助けてくれよ!」
「い、いやすまん泰人。まさか束さんがあそこまで人に興味を出すなんて信じられんくてな」
「はあ、はあ、そ、そんなことはどうでもいいよ。ゲホッ」
「だ、大丈夫か。てか顔赤いぞ、どうした?」
「そりゃあんなことされたことないから恥ずかしかったんだよ!」
「そ、そりゃそうだよな」
と、束さんにトラウマを植え付けられたところで箒のISの性能を試していたがなにやらあったらしく織斑先生が、
「今日のISテストは中止!ISを片付けて旅館へ戻れ!」
「「「「は、はいっ!」」」」
とみんな慌てて片付けをしていたが専用機持ちの俺たちだけ先生に集合させられた。そして箒も。
にしても箒?いきなり専用機を持たされたのに大丈夫なのか?だがそんなことを気にする余裕もないので俺は先生についていった。
後書き
すみませんいろいろあってやる気が結構ありませんでした。
多分今後もこんな感じになると思います。
はい。すみません(´・ω・`)
ページ上へ戻る