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ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版

作者:黒鐡
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原作前の事
  新たな仲間と神滅具登場

堕天使との襲撃からある日の事。平日は、人間界で国連軍の大佐として日夜働いていたが土日は、人間界本家をメイド達に任せて次元の狭間本家に帰る事にした。今は土日なので、アグニ達がいる次元の狭間本家にいた俺。

人間界で稼いだ軍人や蒼い翼での給料を持って、それを出納帳班に渡して金庫に入れるように言っといた。俺は朝鍛錬を終えて、シャワーを浴びた後に着替えてリビング兼ダイニングルームに行った。料理班班長である華琳は、人間界本家にいるから副班長流琉とメイドで料理を作っていた。

「相変わらず美味しいよ。流琉」

「いえ。このくらい出来ないと華琳様に怒られますのですが、人間界本家にいる華琳様は元気にしておりましたか?」

「ああいつも通りな。軍隊や蒼い翼での仕事も疲れるけど、我が家に着いたら疲れが飛ぶようだ」

リビング兼ダイニングルームにアグニ達がやってきた。アグニ達は俺を確認すると席に座った。

「人間界はどうだ一誠?」

「今のとこ問題ないよアグニ。先週あった堕天使の襲撃以来はね」

「私の情報が役に立ってよかったわ。もう少しで危なかったけどね」

「アスモデウスには感謝してる。本当にありがとう」

「いえいえ。でもそろそろ人間界に長期でいるんでしょ?少し寂しいわね」

「そうだな。剣術での鍛錬は、一誠しか本気出せないからな。ずっと私が負け続けてるが、次こそは勝たせてもらうぞ一誠」

「駒王学園に行く時期になりそうだからな、リアスや朱乃も行き始めたらしいから来年だ。ベルゼブブ・・・・剣術相手ならいつでもいいぞ?人間界本家には結界張ってるからな、グラウンドや剣術を磨く為の部屋もある。何なら明後日一緒に行くか?」

「いいのか?それなら行ってみるが、人間界本家と次元の狭間本家とではどう違うのだ?それとレヴィアタンはどうする?」

「家が二つあるだけだが、機密や極秘やら兵器とかがあるのは次元の狭間本家だけだ。人間界本家にはなくて、次元の狭間本家にはあるものとでも言っとくか」

「無論行きたいよー。それなら納得かも~人間界本家の外は無理でも、家の中なら大丈夫でしょ?一誠君」

「人間界本家の中ならな。ご馳走様。スマンが少し出かけてくる、何か買ってきて欲しい物はあるか?月」

「そうですね。お茶と紅茶のティーバッグとお菓子を少々。ここにいる人数分を」

了解と言って、ダイニングルームに出て自室に向かった。私服に着替えて空間を歪ませて行った。着いた所は人間界にある路地裏だったが、怪しまれないように路地裏を抜けてスーパーへ向かった。財布の中は、お金やキャッシュカード・クレジットカードがある。

買い物終了後、とある公園で休んだが買い物は空間の中に入れてあるから問題ない。休憩後に帰ろうとしたら、俺の勘が働いたのでそこへ行ってみたら路地裏に怪我をした黒猫がいた。黒猫を抱えて行こうとしたら、今度は悪魔の気配を感じたので後ろを向いたら悪魔がいた。

見るとリアスと朱乃だった。あの時はまだ小さかった二人が、いつの間にか大きくなっていたが俺については覚えていない様子だったから安心した。

「その黒猫を渡してもらえるかしら?」

「私達はその黒猫に用がありますので、大人しく渡してくれないかしら?」

「その声は実に懐かしい、ケルディムの娘とバラキエルの娘か。久しぶりとでも言っておこう」

「私達を知っているのなら尚更だけど、私と朱乃のお父様の名を何故知っているのかしら?」

「古い知り合いに聞いただけだ。で、この黒猫が何か?俺はこの黒猫を家で治療しなければならないんでな」

「その黒猫は、SSランクのはぐれ悪魔なのです。渡さないと容赦はしませんよ」

「尚更渡せねえな。よし逃げよう・・・・さらばだ。グレモリー家と姫島家の娘よ」

煙幕を投げて、周辺一帯を煙だらけにしてから空間の中に入って逃げた。煙が晴れると俺はいなかったので、リアスと朱乃は捜索したが発見出来なかったので、駒王学園にあるオカルト研究部に戻って行った。

俺は次元の狭間本家に戻ってきたが、怪我をした黒猫を抱えながらの帰宅となった。ダイニング兼リビングに入るとアグニ達がいたので、月に買ってきた物を空間から出してそれぞれの分野に詳しい者達に渡した。

「その黒猫はどうしたの?何だか怪我をしているようね」

「その通りで、このままだとヤバイと思って連れてきた。怪我が治り次第飼うつもり。コイツを追って来たリアスと朱乃に会ったが、俺の事は知らない様子だったから問題ない」

「ん?その黒猫・・・・悪魔の気配、いえ転生悪魔って感じがするわ。情報によるとSSランクのはぐれ悪魔らしいようね『俺の勘が働いた』一誠の勘はよく当たるからかしらね、今回も直勘なのかしらね」

「俺の勘がよく当たる事は知っているが、今回は何か訳有りなのかもしれん。俺は自室にてコイツの治療をするから、何かあったら呼んでくれ」

自室に行った俺は、黒猫を床に置いて神の力の一つである『浄化』と『回復』で治した。『回復』は、怪我や致死量クラスな怪我でも治す事が出来るし『浄化』は、癒しの効果を持つ力だ。怪我が治ったのか黒猫が『ニャン』と鳴いて、俺の事を主人のように手を舐めてきた。怪我は治ったが、身体周辺には血が固まっていたのでそれを落とす為に風呂場へ向かった。

俺も入るので脱いでから、先に黒猫の方から洗ってやった。猫は普通風呂や水を嫌がるはずなのに、大人しくしていたから、血の固まりを落として自分の体と頭を洗った。全てを洗い終えると黒猫を抱えて一緒に入ったが、どうやらウチの風呂を気に入ったのか気持ちが良いという顔をしていた。すると脱衣所からアグニの声が聞こえた。

「一誠、湯加減はどうだ?」

「気持ち良いが、もしかして入るのか?」

「ああ皆とな」

脱衣場から風呂場に来たのは、次元の狭間本家にいるアグニと前四大魔王であるルシファー達と元神のシャルロットと桃香達メイド達だった。普通の男なら恥ずかしくなって出ようとするが、俺は女の体を見慣れているので問題はない。

黒猫は少々驚いていたが、気持ちよく入っていた。皆と入浴後俺と黒猫は先に出た。俺は素早く着替えたてから、黒猫にドライヤーで乾かしてやった。黒猫は大人しくしていたので、やりやすかった。夕食を食べた後、黒猫と一緒に自室に戻った。

「ふう・・・・沢山食べたから眠くなってきたが、お前も寝るか?」

黒猫はまるで答えるかのように鳴いたので、寝る場所を作ってから俺は自分のベッドで寝た。黒猫は、俺の布団の中に入って来た。目覚めると、知らない女が一緒に寝ていたので起こした。

「おい起きろよ」

「はあー、よく寝たにゃん」

「お前は誰だ?」

「私は貴方に助けてもらった黒猫にゃ。名前は黒歌よ」

「なるほど。ところで聞きたい事があるが、どうしてはぐれになったんだ?」

「その話はあとにしない?お腹が減ったし、ここにいる人達にも挨拶しないとね」

俺と黒歌は、自室から出てダイニング兼リビングに行った。ちょうど集まっていたので声をかけた。

「おはよう一誠。ところでその女は誰だ?」

「昨日連れてきた黒猫で、名前は黒歌と言う」

「なるほどね。ところで黒歌さんが、はぐれになった理由が分かったわよ。説明しなくとも分かってると思うわ」

「知ってるなら説明省略するけど・・・・とりあえず助けてくれて感謝するにゃ。一誠」

「そういう事か。もし黒歌がよかったらでいいが、俺達の仲間にならないか?」

「別にいいにゃ。デメリットは無さそうだし、それより一誠って何者?見た限りただの人間って感じだけど」

「今は神の力を封印してるだけだが、俺達の仲間を紹介する」

アグニ達1人ずつ紹介したら、黒歌はとても驚愕していた。前四大魔王と元神は死んだとされているが、俺が救助したと言ったのとここには真龍がいる。黒歌も俺達黒神眷属として、仲間になった祝いとして宴を始めた。

黒歌が仲間になってから数年経ったが、今は次元の狭間本家の自室にいた。とある発表の為全員リビングに召集させた。

「一誠。我々を集めてどうした?何か報告でもあるのか」

「聞いてほしい事があるんだが・・・・実は俺の中に神器がある事が発覚した。それもただの神器ではなくどうも神滅具らしいんだ」

「本当なの?確か神器って人間しか持てないはずよね?それに一誠は、創造神黒鐵様でもあるのに何故なのかしら?」

「創造神黒鐵様なら神器は無いはずにゃ。多分だけど、一度消滅後肉体再生時に神の力を封印していたからかもしれないにゃん」

「とりあえず見てくれ。これが俺の神器だ」

俺は、腕を前に出すと籠手が装着された。赤い籠手で手甲には、緑色の宝玉がしてあって関節部分にも宝玉があった。手甲には龍のマークらしきものがあった。

「これは赤龍帝の籠手、ブーステッド・ギアですよ!何故一誠君に宿ったのかな?」

「ドライグの意識はあるのか一誠?」

「まだ眠っているらしいからさ、アグニに頼みがある。魔力をこの籠手にぶつけてもらっていいか?強制的に起こした方がいいと思う」

「よしやるぞ」

魔力を撃ってもらい籠手に当ててから、アグニが脅迫的な覇気を出したらドライグの意識が起きた。

『何故俺の意識があるんだ。ん?ここはどこだ。なっ何故ここに真龍や四大魔王・神がいるんだ!?』

「それは俺が救助したからだ。久しぶりだなドライグ」

『お前は兵藤一誠!という事は現赤龍帝は一誠なのか?』

「そういう事だ。何で俺に宿ったかは知らんが、それより外に出たくないか?」

『それはどういう事だ?今の俺は、魂を籠手に封印されているから外には出れないはずだ』

「任せろ。まずはお前の肉体からだ」

神の力の1つである『創造』の力で、ドライグの肉体を創造後その肉体を籠手に融合させた。完了と共に魔法陣で召喚した。

「来い!ドライグ」

「・・・・・」

魔法陣から召喚されたドライグは、目を開けると目の前に俺がいた。そして鏡で確認すると小型ドラゴンみたいだったので成功したようだ。

「思い通りに動けるぞ!体は小さいが、感謝するぞ相棒」

「まさかその姿でもう一度見れるとは思わなかったな。赤い龍ドライグよ、我は真龍だが今の呼び名はアグニだ。よろしくな」

「よろしくな。アグニ」

「どうだ?新しく肉体を持てた感想は」

「気分は絶好調だ!今までこんな事はなかったからな、礼を言わせてもらう」

「あの時は大きかったけど、小型だから全然怖くないわね」

ドライグは1人ずつ挨拶後、俺の頭上に降りた。ドライグに赤龍帝の籠手について学んだが、十秒ごとに『Boost』という掛け声と共に力が倍加になる事や、倍加させた力を他者に譲渡出来る。譲渡時の合図は『Transfer』で発動する事を学んだ。

ドライグは俺の声で召喚出来るようになったから、赤龍帝の籠手を装着したままでも呼べるようになった。扱い的には使い魔って感じがするが、禁手はまだ至らないが俺ならすぐ至れると言っていた。

「あの時ぶりですね。ドライグ」

「お前は誰だ?」

「俺の妻の奏だ。そこにいるのは俺の息子の優斗でな、フクロウは使い魔のペルセフォネだ」

「相棒は既に結婚してたのか~。よろしくな、奏に優斗にペルセフォネ」

それぞれ握手したら俺の頭上に乗った。重いがすぐに慣れるだろうと思ったし、ペルセフォネもすぐ仲良くなって追いかけっこしてた。夕食の時間になったので一緒に食べたが、ドライグは久々の肉体で食べれたのか感動して泣きながら食べていた。

今まで籠手の中にいて魂だけだったからだそうで・・・・食べ終わると自室に戻ったが、ドライグは籠手の中に戻ったと思えば念話で話してきた。

『ありがとよ。肉体を作ってくれて』

『これくらい当然の事さ。現赤龍帝はこの俺兵藤一誠であり、創造神黒鐵でもある』

話してる内に寝る時間になったので寝た。ちなみに『創造』の力での肉体という入れ物を創ってから魂を入れるという事は、これが初めてだったから上手くいって良かったなと思った。 
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