ソードアートオンライン4人の剣士たちVer. 1《半永久凍結》
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黒猫団
「キリト、ヒカル、急にこんなことを言うのもあれだけど・・・・・・。
良かったら、僕達のギルドに入ってくれるか?」
普段はお互いソロである俺達は、久しぶりに、ということで前線から十層以上も下の迷宮区に
武器の強化素材を採りにきていた。
そして、その帰り道、モンスターに襲われているパーティーに出会った。
俺たちは、彼らを助け、主街区に戻ると、パーティーのリーダーだという人に
「酒屋で一杯やりましょう」と言われ、こうなった。
「まあ、いいかな。」とキリト。
「俺もokだ。」と俺。
「よっしゃ、これからよろしくな。
で、2人共、今レベルいくつだ?」
「28」
「同じく」
俺たちは本当のレベルを隠して入団した。
あんなことになろうとは、この時思いもしなかった。
その後も会話は続き、楽しい時を過ごした。
第27層 迷宮区
俺達は、本当のレベルを隠して〝月夜の黒猫団〟に所属し2週間がたった。
そして今日リーダーの『ケイタ』を除いた俺を含めて6人で迷宮区に
ギルドの家具を買うためにコルを集めにに来ていた。
迷宮区では、ある程度のレベルが有ったため順調に狩りが出来ていた。
2時間程で目標金額が溜まったので俺達は帰ろうとしたのだが、
メンバーの1人が大きな宝箱を見つけたのだ。
俺は嫌な予感がしたので、その宝箱を放置して帰ろうと言ったのだが。
そいつは宝箱を空けてしまったのだ。
次の瞬間、俺達が居た場所が密閉空間になってしまったのだ。
これはアラームトラップだ。
俺の嫌な予感は当たってしまったのだ。
次々に周りの扉が開きモンスターが襲いかかって来た。
そのモンスター達は低レベルだが量が多すぎた。
こうなったら転移結晶を使い離脱させるしかない。
俺は迷宮区に入る前に転移結晶は
絶対に持っていろと口を酸っぱくして言っていたので、
みんな結晶を持っているはずだ。
だからトラップに引っかかっても大丈夫だと思ってしまっていた。
早くみんなを離脱させよう。
俺は、転移結晶を使えと叫んだ。
「全員。 転移結晶を使って、元いた町に戻るんだ!!」
「結晶が使えないよ。 ヒカル」
サチはこの様な言葉を俺に発した。
なんだって、じゃあここはクリスタル無効空間か?
このままだったら全滅してしまう。
俺のレベル、スキルならこの程度は
問題ないが、このギルドメンバーにはきつ過ぎる状況だ。
これは本格的にやばい。
俺達はパニックに陥ってしまった。
こうしている間にもモンスターは続々と出て来て止まる気配が無い。
遂に最初のメンバーのHPがレッドとなったとき。
「はーー!」
あるプレイヤーが入ってきた。そして、モンスターを圧倒的強さでむさぼっていった。
数分がたった。モンスターの姿は見えなくなっていた。
「た、助かったー」
「取り敢えず主街区に戻ろう」
俺達は
『月夜の黒猫団』のリーダーが待っている11層の町『タフト』に転移した。
「みんなどうしたの?」
「迷宮で足止め喰らっちゃってそこの人に助けてもらったんだ。」
「リュウです。お見知りおきを」
「「みんなに隠してたことがある」」
『?』
「俺達は攻略組だ。皆を危険にさらしてしまったのは俺達のせいだ」
そう言って俺達は逃げていった。
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