ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版
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原作前の事
二天龍の恥
二天龍をハリセンで叩き落とした先は、先程いた六大龍王がいた。何かが落ちてくるのを察知したのはヴリトラだった。
『なあ、大きな力を感じたんだが気づいたか?』
『ああ。先程までドライグとアルビオンの力を感じたが、今は共闘しているようだ。恐らく黒鐵と戦っているんじゃないのかな?力合わせているように感じる』
『黒鐵なら大丈夫だと思うぞ。何しろ我々を吹っ飛ばす程の力を持っているんだから、そう易々負ける事はないと思う』
『おっ上を見ろよ。特大花火が上がっているぜ』
『そうね、ん?何か落ちてくるわ、赤と白?気の所為かしら?』
『いや気の所為ではないみたいだ。皆退避しろ!ドライグとアルビオンが落ちてくるぞ!』
皆が退避して1分後に落ちてきた。盛大に地面は凹み、隕石が落ちてきた感じだった。ドライグとアルビオンはまだ気を失っているようだし、落ちた証拠に頭には特大タンコブが出来ていた。ミドガルズオルムは全長数百mあるが、今は身体を縮ませているような感じではある。
『うわあ、盛大に落ちてきたな。頭を見ろよ、何か叩かれた跡がついてるぞ』
『恐らく黒鐵が、さっきのハリセンでぶっ叩いたのであろうな。おっ、黒鐵が降りてきたぞ』
黒鐵は静かに降りてきた。ドライグとアルビオンが、落下地点に行くとうつ伏せになって倒れていた。タンニーン達はしばらく様子見だったが、相当強く叩かれたのかピクリとも動かなかった。
「強すぎたかな?二天龍だから、これくらいでへばるとは思わなかったよ」
『頭を見てみろよ。相当凹んでるし、大きなタンコブが出来てるぞ。手加減したらどうだったんだ?』
「だってよ、話を聞いてくれない所か共闘して、俺を倒そうとしたんだぞ?まああれくらいの攻撃は耐えられたからな。最大出力だったからか、少しばかり押されたし重力球で吸収したのさ。その後、特大花火で打ち上げた後、後ろに回り込んでハリセン1発で落としてやったよ」
『あははははっ!まさか1発で落ちてくるとはね、はははははっ!』
「まあな。ハリセン叩いた後、妙な声を聞いたんでな。録音機で録音してあるから聞いてみるか?」
『ぜひ聞かせてくれないかしら?それも最大音量でね。あのドライグが妙な声というのを聞いてみたいわ』
戦いの一部始終を聞いてから、最後ら辺でハリセンを振り下ろしてぶっ叩いた時の声を聞いたタンニーン達は、爆笑したのだった。あの二天龍が『へぶっ』って言うのは初めて聞いたんだと。笑い尽くしたタンニーン達は、二天龍が起きるまで待ってると言ってから落下地点付近で待機となった。
俺も待ってると言って、人間の姿に戻った。夜になっても起きないので、俺は空間からテントを出して準備に入った。ちなみにタンニーン達には、人間時は一誠と呼んでくれと頼んだら了承してくれた。俺はケータイを使って、月に連絡して帰れない事を報告してから薪で火を熾した。
タンニーン達と俺は、喋りながら今日あった出来事を話した。俺は眠くなったので先に寝た。ちなみに夕食で食ったのはインスタントラーメン。朝になったので、俺は近くにある川に行き顔を洗った。空間にしまっていたパンと牛乳瓶を出して食べた。タンニーン達も起きてきたが、ドライグとアルビオンはまだ気絶しているようだ。
「おはよう、タンニーン」
『おはよう一誠、それにしてもアイツら起きないな』
「そうだな~。しょうがねえから強制的に起こすか」
『どうやって起こすんだ?』
「こうやってやるのさ」
俺は手を川に向けると水が上がってきたように見えたが、重力制御で水を浮かばせて1つの大きな球体になった。それを2つ作ると、ゆっくり動かしてドライグとアルビオンの真上まで移動させて静止した。
「よし。この球体を落とす。起きたら起きたで爆笑してやろうぜ!」
『『おうよ!』』
『分かったわ!』
『いつでもいいよ』
『早く落とせ!』
『笑う準備は整ってるぜ。早く落とせよ一誠』
俺は、手を下へ向けて球体を落下させたら地面が凹んでいるからなのか湖みたいになってしまった。しばらくして、空気の泡が大量に出てきてから2つの大量の泡がぶくぶくしていた。だんだん影が大きくなったと思ったら、ドライグとアルビオンが水の中から出てきたようなのでやっと起きたようだ。
『ぶわっ!どうなってるんだ?さっきまで空の上にいたのに、今は水の中にいるとは!?』
『どうやら気絶してたらしいぞ、ドライグ。頭が痛い、だが何で気絶したか思い出せない』
「おい二天龍よ、こっちを向け」
『ん?誰だお前は・・・・しかも人間がここにいるだと!ありえん』
『ドライグ周辺一帯を見ろ、六大龍王が勢揃いしてるぞ。どうなっているんだ!』
「おいおい昨日の事を忘れたのか?この姿を。と言ってもあの時は創造神だったから、この姿は初めましてだな」
『創造神・・・・あの時、俺らの戦いを邪魔した黒い奴はもしかしてお前か?』
「ああ」
力を解放したら第一の姿として、6対12枚の金色の翼を展開してから金色の衣を着ていて、目の色は緑と青のオッドアイだ。この姿となっても、第二の姿と余り変わらない。
『ほう。第一の姿でも同じ力が発揮されるとは流石だな、一誠。しかもその姿は一瞬天使かと思うぞ』
「まあな。この姿の時は、大天使化と呼んでいるよタンニーン」
俺とタンニーンがそう話していると頭を押さえながら、昨日の事を思い出しながら会話していた。
『その力・・・・間違いなくあの時の黒い者だったな。確かドライグと共闘したんだよな』
『それで最大威力で放ったが、段々押されてきて』
『黒い球が私らの放った必殺技を吸収後、花火みたいに閃光したんだったな』
『何かに叩かれた後の記憶がないな。ところでお前ら、さっきから何笑っているんだ?』
俺達は二天龍が話してる間、苦笑していたけど大笑いしてしまった。まああの時のを思い出し笑いだからか、ニヤケてしまうと爆笑物だからなのか六大龍王全員笑っていた。俺もそうだけど。
『だってさー、一誠が持っていた録音機で聞いたらおかしくてしょうがないんだもん』
『確かにあれはないぞ、あはははははははははははははは』
「覚えてないのか?あの後、俺が神速使ってお前らの後ろ側にいて、こっち向いた時にハリセンでぶっ叩いてやったんだぜ?その後ここに落ちてきたんだけど、あれは爆笑物だったよ。二天龍が『へぶっ』って言ってから落ちたからな」
『あっ!あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』
思い出したのか、非常にショックをしていた二天龍だった。しかも六大龍王達はまだ笑っていたけど、涙が出る程だったが龍も泣くんだなと思った。
『二天龍と呼ばれてる者がハリセン一発で落とされたとは情けないぜ、アルビオン。うおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉんんんんんん!』
『そうだなドライグ、私としても情けないぞ。うおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉんんんんんんん!』
二体の龍は大泣きしたけど、三十分くらい経っても大泣きしてたので少し脅してみた。
「おい二天龍共!それでも二天龍か?情けないぞ。まだ泣くようであればもう一発いっとくか?」
空間から黒鐵の左腕だけ出てきて、その手には鋼鉄製のハリセンを持っていた。いつでも振れるようにしながら左右に振っていた。
『頼むそれだけは勘弁してくれぇぇぇぇぇ!よし涙が止まったから、その手にあるのをしまってくれないか?なっアルビオン?』
『うむこの通りだ、だからそのハリセンをしまってほしい。頼みます、お願いします!』
ドライグとアルビオンは、一人の人間に対して何とも情けない姿での土下座をしてからの懇願し続けた。ちなみに俺の姿は元の人間の姿となっていたが、それを見ていた六大龍王はと言うと。
『『おいおい、それでも二天龍かよ?』』
『呆れたわよドライグ、貴方それでも二天龍と呼ばれた龍なの?』
『あはははははははははははははははは』
『まあ相手は創造神だからしょうがないとしても、ただのハリセンを脅威という畏怖している。だがあれはいくら龍でも痛そうだな、俺でも一発で落ちそうだな』
『でもあれは爆笑するよ。ただの紙ならあんなタンコブつかないけど鋼鉄製だからな、あれは痛そうだな』
六大龍王は各感想を述べた。一番笑ってたのは玉龍だったけど、爆笑しない奴何かいないだろうな。
「そこまで懇願されるなら止めておこうか。今度はくたばるかもしれないからな」
『『ほっ、よかった』』
内心でそう思ってたけど、全部聞こえているからな。今後二天龍の恥として、永遠に伝説としてなるかもしれない。
『ところでお前は何者何だ?人間なのにタンニーン達が恐れる程だったからな』
『ああ、我達の最大威力すら傷つかなかったからな、あなたは何者なんだ?』
「そういえば俺の自己紹介してなかったな。俺の名は兵藤一誠でまたの名は創造神黒鐵という、よろしくな」
『『何だとおおおおおお!!』』
顔面蒼白になったが、アルビオンは元々白なのにもっと白くなった。
『まあ蒼白になるよな、相手が悪かっただけ何だから。それに俺達を創った神様でもあるからな』
『なるよな~。多分伝説になるんじゃないか?創造神黒鐵は、我ら六大龍王や二天龍が恐れた存在だからな』
『そうよね、私達が初めて体験した事だからね。これを機に、もっと強くならなきゃって思ったくらいだったわ』
「おーい、戻ってこーい」
言ってから十分後に蒼白から戻ってきた。ドライグとアルビオンは態度を急変したが、俺はそのままでいいと言った。俺は改めて自己紹介したが、二天龍や六大龍王も改めて自己紹介した。俺は呼び捨てでと言うなら、ドラゴン達も呼び捨てで呼ぶ事となった。
ドライグとアルビオンが、ハリセンでぶっ叩いた直後のセリフは絶対誰にも言わないでくれと懇願されたので、俺と六大龍王と二天龍だけの秘密になった。ただ戦いについては伝説として残るらしい。六大龍王と二天龍はそれぞれ帰っていった。俺も帰ろうとして、月に電話をかけてから次元の狭間にある家に帰った。
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