魔法少年ウィザード☆マギカ 絶望を希望に変える指輪の魔法使い(仮)
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プロローグ 契約…そして今…
前書き
ありそうでなかった小説です
見かけないなぁと思い書きました
ゆっくり更新ですが叛逆までは頑張ります!
―???side―
「さぁ…君の願い事を言うんだ…どんな願いも叶えてあげるよ?」
そう俺の目の前で白い猫兎が言う。
俺は…決めている…自分の願いぐらいは…な
「俺の願いは…ただ一つ…――――――――
―――――――…ただそれだけだ!!」
そう目の前の生き物に叫ぶと、俺の胸から一つの宝石といくつかの指輪が現れた
「それが君のソウルジェムだ、大切にするといいよ
…それにしても、奇妙な色をしているね?
赤に青に緑に黄色かい?それに…指輪まで出てくるとはね?
不思議だよ?」
「…不思議?嘘をつけ…貴様らには感情など無い筈だろう?」
「それもそうだね」
「…キュウべえ…いや●●●●●●●●…これだけは言っておくぞ?」
「何をだい?」
「…俺は、お前達の邪魔をし続ける…ただそれだけはな」
俺は一呼吸おき、目の前のキュウべえにそう言い告げる
「そうかい、目の前で堂々と言うとはね…やっぱり人間という存在は
訳がわからないよ」
「…貴様らがわかる筈もない…人間の…いや感情そのものがない貴様らにはな」
《コネクト…プリーズ》
俺はコネクトの指輪を自然とベルトにかざす
何故かは知らないが…俺はこの力の使い方を知っていたのだ
現れた赤い魔法陣から剣と銃が一つになったような武器を出し
キュウべえに向ける
「覚悟しておけ…いずれ…貴様らの野望を打ち砕いてやる」
《テレポート…プリーズ》
俺はそう言い残し、消えていった
「…百江 陽翔…魔法少女になった百江 なぎさの兄で
男でありながら…僕達を認識できる異端者…
さて…この先はどうなって行くんだろうね?」
☆
「ん…また懐かしい夢を見たな…あー…今何時だ?」
俺はボサボサの髪を掻きながら…時計を見る
「…なんだ…7時半か……え?」
もう一度、俺は確認した…
「…うん7時半……やべぇ!?」
慌てて俺はベットから飛び起き、制服に着替える
「…やべぇ…朝食食ってる場合じゃねぇ!」
鞄を持って玄関に行こうとして…
「…と…忘れてたな…おはよう…なぎさ」
たった一つ、なぎさという俺の妹が笑っている写真におはようと
挨拶をした。少し前から、なぎさは行方不明とされている
俺は知っている…なぎさがなぜ行方不明なのか…
「じゃあ…行ってきます」
☆
「…はぁ…はぁ…45分ちょい前…なんとか…待ち合わせ前には間に合ったか」
今俺はある幼馴染の家の前にいる。
名札には鹿目と書かれている。
ガチャ「ん?陽翔か?」
「あ、絢子さん、おはようございます」
玄関を最初に開けて出てきた
この人は鹿目絢子さん、
俺の幼馴染のお母さんだ
「おはよう!まどかならまだ朝食を食ってるけど、
そろそろ来ると思うよ?」
「了解です、お仕事頑張ってくださいね」
「言われなくても!」
☆
ガチャ「ごめん!陽翔君!待った?」
「いや、俺、今ちょうど…ここに来たからよ…ん?リボン変えたか?」
次に玄関を開けて出てきたのは俺の幼馴染である
鹿目まどかだ、パンを銜えて出てきたのか…
「えへへ…わかっちゃった?
変じゃないかな?」
「いや?むしろ良く似合ってるよ」
「そっか~、良かった~
…じゃ、行こっか?」
「おう」
―3人称side―
「ふわぁ…眠い…」
「ムグムグ…?陽翔君、どうしたの?寝不足?」
「ん…まぁ…そんな感じだよ…眠い…」
パンを食べながら
まどかと欠伸をして目を擦っている陽翔が歩いていた。
「そっか、勉強?」
「まぁ…そんな感じだよ…まどか」
「何?」
「ジャムが頬についてるぞ」
そう陽翔は言うと、指でまどかの頬についているジャムを取って
自分の口に含んだ。
「あ…ありがとう///」
「ああ…えっと…悪かったな、いきなりで」
「う、ううん…別に気にしてない///」
「そっか…」
(…気まずい…何故か知らないけど…凄い気まずい!!)
「「………」」
しばらく沈黙が続き…沈黙を破ったのは…
「「あ、あのさ…」」
両方だった。
「「あ、先に言って」」
「…ははは」
「…えへへ」
お互いに顔を見合わせて陽翔とまどかは笑った。
「なんか、変な感じだね」
「ああ、そうだな…」
「そういえばさ…ほむらちゃん…だったけ?元気にしてるのかな?」
「…さあな、退院はしたらしいけど…その後は知らないな
ほむらは一様見滝原に家があるらしいし
実は転校生で来たりしてな?」
「あはは!そうかも!」
「…とそろそろ走るか?さやか達も待たせてるだろうし」
「うん、じゃあ走ろっか!」
「じゃあ…見滝原中学校まで、競争だ!」
「ああ!待ってよ、陽翔君!!」
そう走って行く二人、
まどかの左手の薬指には桃色の宝石が埋め込まれている指輪が、
陽翔の首には、虹色の宝石が埋め込まれている首飾りがあった。
☆
―陽翔side―
「おはよう!」
「二人共おはようさん、
悪いな、少し遅れた」
「おはようございます、まどかさん、陽翔さん」
「まどか、陽翔遅い!
お?可愛いリボン!」
「え?そうかな?派手すぎない?」
「とても素敵ですわ」
今俺とまどかが挨拶したのは
志筑 仁美と美樹 さやかだ
同級生で友人だ、仁美はお金持ちのお嬢様で才色兼備な奴で
さやかは…うん…アホとしか言えない…
「ん!?今、物凄く馬鹿にされた気がする!?」
と、勘が鋭いという良い点はあるが…結局バカだ
俺の親友である上条 恭介とは幼馴染だ
恭介は気付いてないだろうが…仁美とさやか、どちらもが恭介の事が好きだ。
LikeではなくLoveの方で、だ
ちなみに余談だが、恭介に「お前は本当に鈍いな」と言ったら
「君が一番、人の事は言えないと思うよ?陽翔?」と言われた
何故だ…解せぬ…
「―でね?ラブレターじゃなくて、直に告白できるようじゃなきゃ駄目だって」
「相変わらずまどかのママはかっこいいなぁ!美人だし、バリキャリだし!」
「そんな風にきっぱり割り切れたら良いのですが…はぁ」
「羨ましい悩みだねぇ…」
「良いなぁ…私も一通ぐらい貰ってみたいなぁ…ラブレター… 」チラッ
「ん?どうかしたか、まどか?」
「あ!ううん!!なんでもない!!」
「?そうか?なら良いんだが」
恋バナを話している女子の中に入る気もなく
後ろから普通に着いて行っていたが、まどかにチラッと見られたので
聞いてみるが、なんでもないと返されたので深くは聞かないようにする
まぁ…俺は男だからな、女子の会話の詮索をするのは愚の骨頂だろう
「ほうほう…まどかも仁美みたいにモテモテな美少女に、変身したいと…
そこでまずはリボンからイメチェンですかな?」
「ち、違うよ!これはママが―」
「さては…ママからモテる秘訣を教わったなぁ!けしからん!
そんな破廉恥な子は…こうだ!!」
「いや!ちょ!やめて!や…やめ…あはははは!」
「ふふふ!可愛い奴めぇ!でも男子にモテようなんで許さんぞぉ!
まどかは私の嫁になるのだぁ!」
…朝っぱらからこういう会話はするものじゃないだろうが…
…それに男子である俺がいる中でこんな話するか…普通
しかも…ここ…公衆の面前というか…同中学校の生徒達の登校中の時間だぞ
その時、仁美と目が合って…
「…こほん」「…ごっほん!」
と二人でわざと咳払いした。
「うぇ…?」
「へ?」
…ようやく気付いたのな…やれやれだぜ
☆
キーンコーンカーンコーン…キーンコーンカーンコーン
チャイムと同時に我らが担任、早乙女 和子先生が入ってくる
ちなみに余談だが現在の彼氏と3ヶ月付き合えているという記録更新をしている
「今日は皆さんに、大事なお知らせがあります!心して聞くように!」
「「「…………」」」
大事なお知らせ、と言った事もあってかクラスの生徒全員が無言になって
早乙女先生を見る
「目玉焼きとは、固焼きですか!?それとも半熟ですか!?はい!中沢君!」
「ええ!?俺ですか!?」
やっぱり…中沢、お前なのか…うん…まあ頑張れ
「え…えぇっと…どっちでも良いんじゃないかと…?」
「その通り!どっちでもよろしい!たかが卵の焼き加減なんかで
女の魅力が変わると思ったら、大間違いです!」バキィ!
とここまで話して、このクラスの生徒全員の心が団結したと思う
(((ああ…この人…また彼氏と別れたな…)))
っと思っている筈だ。
「女子の皆さんはくれぐれも、半熟じゃなきゃ食べられないとか
ぬかす男とは交際しないように!!」
「ああ…駄目だったか…」
「あはは…駄目だったんだね」
「そして!男子の皆さんは絶対に卵の焼き加減にケチをつけるような大人にならない事!」
…そろそろ本題に入って貰いたいな…仕方ない…そろそろか
「センセー…」
と俺は早乙女先生を呼びながら手を挙げる
「はい!陽翔君!何でしょう?」
「先生の彼氏と別れた話とか、どうでも良いので(グサッ)…早く本題に入ってください
それに…わかれた理由の殆どの原因が早乙女先生の高望みだと思いまぁす(グサッ)
高望みさえしなければ、交際はまだまだできたと思いますよ?(グサッ)
先生ももういい歳なんですから(グサッ)
…そろそろ結婚相手とか見つけたらどうですかぁ?(グサッ)
婚期を逃すと碌な事にならないと思いますよぉ?(グサッ)」
と俺は思いっきり毒舌を吐く、
効果音に早乙女先生の心(精神)に何かが刺さる音なんて
俺は聞こえてないよ♪
(((うわ…出たよ…見滝原中学校名物…陽翔の精神にダイレクトアタックが…)))
何故か知らないけど…この学校の後輩や先輩、同級生から、俺に罵られたい
という女子が何人かいるらしい…早乙女先生への攻撃がなんか悪いのか?←自覚なし
「グスン…うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」バンッ!ピシャン!
扉を開けて、閉めて早乙女先生は何処かへ走り去っていった…やれやれ、またか
「さ、流石陽翔!俺達にはできない事を平然とやってのけるッ!そこに痺れる!憧れるゥ!!」
「…何言ってんだ?中沢?」
「いや…言わなきゃいけない使命感に駆られて…」
「…そっか…使命感なら仕方ないな」
(((使命感なら仕方ないの!?)))
「え~…ごほん…早乙女先生が何処かへ失踪したので
俺が代わりに進行するぞ?」
「「待ってましたぁ!!」」
「「陽翔君、来たぁぁぁぁぁぁ!(何処かの学生な宇宙飛行士ライダー風に)」」
「ぬぉう!?」
突然、男子女子両方から…大きな声が出る
早乙女先生の代わりをしたらいつもこうなるんだが…
なんか俺したっけ?
↑無自覚でニコポを女子に、親切で男子に宿題を教えたりと
頼れる兄貴的な存在になっている事を本人は全く知らない by作者
「あはは…なんだろう…デジャブを感じる」
「まどか奇遇だね…私もだよ」
「あはは…私もですわ」
「えー…お?これはこれは…ほうほう…」
まさか…こいつが入って来るなんてな…
あれ…俺、もしかして…未来予知した?
「「焦らすなよ!陽翔!」」
「「陽翔君!勿体ぶらずに早く言って!!」」
「あーわかった、わかった焦るな諸君…ごほん
…クラスの生徒諸君、朗報だ」
「「「朗報?」」」
その一言で周りがざわつく
「静粛に!」
俺がそう言うと、全員が静かになる
「…じゃあ言うぞ…なんと!」
「「「なんと?」」
「ななんと!」
「「「ななんと?」」」
「なななんと!うちのクラスに転校生がやって来るぞ!」
「ダニィ!?」「Σ( 0w0)ウェ!?」
「まじで!?」「嘘DA!!」
「来たぁぁ!」「ウソダドンドコドーン!?」
「ナニイッテンダフジャケルナ!?」「ベトナムヲイウナ!」
「…EXILE!」
クラスの生徒が次々と喋りだしたので、俺は「うるさい!」とだけ言った。
すると…
「「「…………」」」シーーン
全員が静かになった…なんで俺が言ったら全員黙るんだよ…
団結力があるのかわかんねぇな…このクラス
「…質問はあるか?」
「はい!」
「…はい、雅人…何だ?」
「男子か?女子か?」
「…聞きたいか?お前ら?」
「「「………」」コクコク
聞きたいか?と俺が聞くと全員が頷いた
「…転校生は…喜べ男子共…女子だ」
「良っしゃあ!ここからは俺のステージだぁ!」
「我が世の春が来たぁぁぁぁ!」
「我が魂は、陽翔と共に有りぃぃぃ!!わぁぁぁぁぁぁい!!」
「( ノ0w0)ノウェイ!ウェイ!ウェーーーーーーーイ!」
「良し…これも犬井 拓海って奴のおかげなんだ…」
「俺!?」「たっくんサイコー!」「まじかよ…たっくん、ぜってぇ許せる!」
「なんだって!?それは本当かい!?雅人君!!」
「そうだよ!木場ぁ!!」「Foooooooo\(0∀0)/oooooooo!」
「こんなんチートや!チーターや!!」「そうだそうだ!チーターだ!」
「ベータでチーター!だからビーターだ!」「誰がビーターだ!?」
「なんで中沢が反応した!?」
と男子は大興奮、一方、女子はというと…
「これも犬井 拓海って奴のせいなのね…」
「なんだって!?それは本当かい!?真理ちゃん!?」
「いや、だからなんで俺!?」「まじかよ…たっくん最低!」
「おのれディケイドォォォォ!」「なんでや!ディケイド関係ないやろ!」
「おのれ…ゴルゴムの仕業ね!!」「こうなったのは私の責任だ、だが私は謝らない」
「ショーカチャン!?」「全部私のせいだよ!ハハハハハッ!湊ちゃん、全部私のせいだよ!フフッ!」
といった風に半ばやけくそになっている…
「…諸君!落ち着けぇ!!」
と一喝叫ぶと
「「「…………」」」シーーン
また静かになった…何?俺、そんなに怖いの?
何処かにいそうな校長とか教頭みたいに怖いの、俺!?
「…まぁ良いや…暁美 ほむらさん
入って来て良いよ!」
そう俺が言うと、ちょっとおどおどした雰囲気で
緊張して歩いてくる
「はい自己紹介どうぞ?… 」
「 …えっと…その…暁美 ほむらです…
その…どうか…よろしくお願いします…」
ほむらにリラックスするように耳打ちし
緊張した様子で自己紹介を済ませる
「…うん、自己紹介ありがとうございます、暁美さんは心臓の病気でずっと入院してたんだ
…久しぶりの学校で、戸惑う事もあるかもしれないからな、皆助けてやれよ?」
「「「はーーーい!」」」
俺が言うと全員が返事をする…本当に良い奴だよ…お前らは
…………………………………………………………………………
「これは、ある少女達の物語…
ある人は救われない少女達の為に…ある人は大切な友達の為に…
そして…ある人は家族の為に…そんな願いで始まるお話です
…そして…そんな少女達におきる喜劇と悲劇、
それを救えるのは…ただ一人…指輪に選ばれた少年…
少年は何を見て…何を思うのでしょう?…それは誰にもわかりません
…何故なら…その結末は誰も知らないのです…神となる少女も
悪魔となる少女も…そして観測者や…本人さえも
このお話はそんな少年の辿る道を語る、そんなお話です」(CV.鹿目 まどか)
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