ミモザアカシア
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プロローグ
「俺ら、最高の親友だよな。」
その言葉に素直にうなずけなくなったのはいつからだろう。
「なぁ、あの子可愛くね?」
その言葉に笑って冗談を返せなくなったのはいつからだろう。
「俺、彼女出来た。」
その言葉に笑顔でおめでとうを言えなくなったのはいつからだろう。
「お前も早くいいやつ見つけろよ。」
その言葉に隠れて泣くようになったのはいつからだろう。
ずっと、傍にいた。
誰よりも大切な友達だった。
これからも、友達のままのはずだった。
二人笑いあう日が永遠に続くと思ってた。
なのに、
彼の傍には彼女がいる。
誰よりも大切な好きな人。
必死に彼の理解者で友達を演じる。
涙を隠して笑う毎日。
ああ、気付かなきゃよかった。
この気持ちに気付かずにいられたなら、こんなにも辛い思いをすることはなかったのに。
でも、それでも大好きです。
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