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『吐瀉物』

作者:零那
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『未練』



逢いたくて逢いたくて逢えない。
遠く遠く遠い処にいる貴女。

さよならって言えてなかった。
さよならにはならないと思ったから。
同じ処に逝くと信じてたから。

最期の貴女の美しい笑顔が哀しかった。
どんなに笑顔を思い返してみても哀しくて...
其れが更に哀しくてたまらない...

遠く遠い処の貴女に逢いたくて...

僕はいつまで貴女にすがりつくのだろう。

未だにこうして貴女と在った事を羨んでばかりでみっともない。


 
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