moon light fantasy
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turn over miracle
前書き
ターンが、終わったならもう一人を入れればいい。
「…なんだ?それは。ふりか?」
「⁉︎」
ライトが驚くとストロボの腕に黒い閃光が突き刺さっていた。
それと同時に破壊される魔法陣。そうしてその閃光はそのまま急カーブするともう一方の腕に突き刺さり、貫く。
「な!」
ストロボが自分の腕が破壊された事に驚く中、そこに現れたのは黒い服をきた黒髪のクールな雰囲気を醸し出している青年。その青年は民家の屋根の上に黒い閃光を消して立つと人差し指を横に振りながら。
「ちっちっちっ。甘えな。ライト、それに…。
剣士さんよ。」
「リン!」
そう言ってライトが駆け寄ろうとするがリンはそれを手で制する。そうして呆れた顔で屋根から降りると。
「お前はバカか?こんなモブザコにいい様にやられてしかも彼女の囚われてる姿見られて。
…失礼ですがライト様。あなたの頭はバカですか?」
「か、かのじょじゃじゃねえ、ねえし‼︎ゆくあてはそうな、なりたいけどさ!
…つーか丁寧に言うな!クソリン!さっさと助けに来やがれ!このアホンダラ!」
「んだとこの天然ジゴロ!」
「ぼけリンリン!」
「誰がリンリンだ!この女心分からず屋!」
「お前ら…ケンカしてる暇あるのか?さっきからストロボが悲しい眼で見てるぞ。」
フォルツがいつの間にか2人のそばに来て、夢幻剣を構えながら言う。
そうしてフォルツはぺっと血を吐き捨てて。
「誰であろうと関係ない。
俺は…復讐をするまで斬り続けるだけだ。」
「それはあの娘のためか?」
そう言ってリンはフォルツにケンカをやめて真面目な顔で捉えるとフォルツはふっと笑って。
「…どうだかな。俺はまだ幻影を追いたいだけかもな。
『黒閃光の英雄リン』。」
「…。」
「リン…?」
ライトが不思議そうに見る中、リンもすっといつの間にかに出したのか黒い片手剣を構える。
「話は後だ。行くぞ。」
そうしてリンは再び黒い閃光をとなってストロボに向かって行く。
「ふん。もう見切ったわ!」
しかしその黒い閃光はストロボに受け止められてしまう。
そうしてストロボはその剛腕で受け止めたリンを弾き飛ばそうとするが。
「すきありだ。」
そこに入り込むのは月華流の使い手フォルツ。
その無防備なストロボの腹に向けて。
「月華流『月光』‼︎」
その斬撃を叩き込んだ。しかしストロボは唸り声をあげただけで。
「ふん。月華流か。だが言ったろ?パワーが足りん、貴様の細腕でわしをたおすのは不可能じゃ。」
「そうだな。パワーは足りない。だがこうやって押さえつけているとどうなるか分かるか?」
「なんじゃと⁉︎」
「『魔弾の射手』の異名をもつ魔銃よ‼︎いまこそその力を示し、俺に勝利を導け‼︎
『freikugel』!」
すると後ろから魔弾フライクーゲルによる3つの魔弾が操られる様に鎧へと…夢幻剣の叩いていた部分に向かっていく。
「無駄じゃ!ワシには魔法結界が…。」
「「「それはどうかな?」」」
「⁉︎」
そうしてフライクーゲルの魔弾は普段なら魔法結界で弾き返される所をストロボの身体を貫通していた。
「がはあ…。」
さらにそれを身体の中に暴れまわる様に魔弾を操って身体を侵食していく。
そうしてそのストロボの前に立つフォルツ。
「…剣士どもよ。みごとじゃ。」
俺たちのやったのはまずリンがストロボの注意を引きつける。そしてその隙に俺が夢幻剣の魔法無効化を使い、何度も再生する身体に纏う魔法結界を一次的に壊し、そうしてライトの『フライクーゲル』で中から壊したのだ。
「悪いな…。ここで負けるのは…赦されないんだ…。」
それを聞いてボロボロの身体を引きずるとその身体をひざまつかせるストロボ。
「申し訳ありません…我が主。黒猫様よ。」
そう言って夢幻剣を2本、再び構えると脆くなったストロボに切り刻みにかかる。
「月華流『月光雪華』!」
そうして俺たちの苦戦したストロボはリンの登場により細切れのように俺の手で分断された。
後書き
次回は少し話をして…いよいよ黒猫に迫っていきます。
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