ドリトル先生の水族館
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第一幕その十二
それで今日は特にというのです。
「一気にいけそうだね」
「それはいいことだね」
「やっぱり書くことも速い方がいいよね」
「特に先生みたいにいつも書いてる人はね」
「速い方がいいよね」
「そうだよ、まあ書いていると普通に速くなるよ」
そうなるというのです。
「大抵の人はそうだと思うよ」
「じゃあ先生は元々速かったから」
「それが余計に速くなったのね」
「本を読むことも」
「そちらも」
「そうだろうね、とにかく書いたら」
英語の論文をというのです。
「家に帰るよ」
「夕方までに終わるのかな」
トートーがその時間のことを尋ねました。
「大体五時には」
「うん、終わるよ」
その頃にはとです、先生はトートーに微笑んで答えました。
「その頃にはね」
「じゃあその時まで待っていればいいね」
「うん、それじゃあね」
「さて、講義まで頑張って書いて」
書くそのスピードが速くなってでした、先生は。
講義まで書いてでした、講義から戻ってまた書いてです。
そしてです、五時丁度にでした。先生はワードパッドを記録してから言いました。
「終わったよ」
「あっ、丁度だね」
「五時になったね」
「それじゃあね」
「お家に帰るんだね」
「時間通りに終わってよかったよ」
先生は皆と約束した時間通りになったことに満足していました。
「記録もしたし」
「パソコンの電源を落として」
「お部屋の冷房も切ってね」
「それで帰ろう」
「照明も消してね」
「うん、戸締りとかもしてね」
そうした帰る用意をです。
「帰ろうね」
「これからね」
動物の皆は先生と一緒に上機嫌で帰りました、その後はお家でトミーが作ったお料理もお風呂も楽しんでぐっすりと寝てです。満足して次の日に挑むのでした。
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