戦姫絶唱シンフォギアM~ほぼ無敵が転生したそうです
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31話 光は闇に闇は光に
前書き
右足にチーズ入りたこ焼きを数十個ぶちまけられる悪夢を見た・・・
何故チーズ入りたこ焼き・・・何故チーズ入りたこ焼き?(困惑)
突然の評価:転生者達の料理の腕
0~10の点数内で
伊吹:5~?
普通に美味しい料理を作れる。スキルノートで料理の腕を上手く出来るが本人はしない
勇治:8
旨い。とにかく旨い
和食も中華も洋食もほぼ何でも作れる。後旨い
もう料理店でも建てようぜ?
竜二:0
おい!誰か竜二を止めろ!この料理は不味いってレベルじゃねえ!?
というかもう料理は作らせるな!絶対だ!絶対にだ!犠牲者を増やすな!!
お酢とリンゴジュースをどうやったら間違える!?小麦粉と粘土は見分けがつくだろ!
料理を食べた伊吹の口から魂が出ちまってるじゃねえか!ヘルプ!ヘルプミー!!
今回少し長めデス
伊吹Side
「あ、来たか」
調のO☆HA☆NA☆SHIによって伊吹の心はボロボロになったが
本部の皆のメンタルケアによって何とか立ち直った
チフォージュ・シャトーが現れたのが虫の囁きで分かり
俺は空間移動で目の前の空間をねじ曲げ、ねじ曲げた空間に入った
俺はねじ曲げた空間に入ると、チフォージュ・シャトーが現れた街に着いた
街の風景は夜でもないのに、空は雲で完全に隠れて太陽も見えない
俺達を囲んでいるように建てられているように感じる。全ての建物には明かりが一切ついていない
チフォージュ・シャトーが現れた事で街の人は避難したんだろう
「さてさて、どうしたもんやら」
響「♪~」
響がシンフォギアを纏ってキャロルと戦っている
アルカノイズの数は100はあるのか?
アルカノイズの数を数えていると、俺に向かってアルカノイズが走ってきた
腰に装備されている鞘に納められた刀を抜刀し
「邪魔すんな」
刀で俺を切り上げるように斬ってきたが
俺は刀を右手で殴り、刀の刀身を木っ端微塵にした
こういうの、ウェポンクラッシュっていうのかな
そのままローキックをアルカノイズの脇腹に当てるとアルカノイズの体全体が崩れるように炭化した
「消え失せろ」
伊吹はアルカノイズの群れの中心に向かって走り、一体のアルカノイズ腹部に正拳突きを当てた
正拳突きの衝撃の余波で後ろに居たアルカノイズが10体炭化した
勿論正拳突きを当てたアルカノイズも炭化した
背後から襲いかかってきたアルカノイズに気付き、裏拳で上半身を吹き飛ばし
アルカノイズが俺を囲んでいる事に気付き
「なあ、知ってるか?震脚ってこういう使い方もあるんだよッ!」
俺は地面を右足でおもいっきり貫き、地面に埋まった右足で震動を送ると辺り一面に地震が起こったが
その震動を右足に集わせ、更にその震動とフォニックゲインをノイズの足下に送ると
ドゴォン!という轟音と共にノイズの足下が割れ、岩石が所々に現れノイズを貫いた
地面が大変な事になっているが、んなもん気にしたら負け
「震脚って便利だ」
響「お父さん!」
響が叫び、俺は響の父親がアルカノイズに囲まれていた事に気付き
助けようとしたが、空から雨の矢が降ってきた
矢は響の父親を襲おうとしたアルカノイズだけに突き刺さり、アルカノイズは炭化した
「ご到着か」
建物の上には左から順に、切歌、調、マリア、クリスが立っており
翼先輩はアームドギアを巨大化させてキャロルの目の前に突き刺し、キャロルの足止めをしてくれているが
キャロルは後退し、俺達を見下ろすように空中に浮いている
響「もう止めよう、キャロルちゃん!」
響がキャロルに訴えかけるが、キャロルは苦虫をすり潰したような表情をしている
やっぱり、話し合いで解決するような問題ではないって事か
キャロル「崩壊を遂げようとしているのだ、今さら止められるか!」
キャロル「思い出も、何もかも消却してもッ!」
キャロルはダウルダブラの糸を弾き、美しい音色と共に変身した
子供から大人になったみたいだが、キャロルの錬金術って本当に凄いな
俺は右足に付いた土をはらう為に右足をぶらぶらさせていると
何か、キャロルの横に浮いている人物が居た
「お前...誰?」
?「はじめまして、という所か」
声は低いから男だよな
浮いている男は黒いコートを着ていて顔は仮面のような物で隠されており
右手には黒い無線機のような物を持っている
男の右手に持っている黒い無線機に映像が浮かび上がり、何かしらの画像が見えた
その画像が何の画像かは分からなかったが、キャロルの仲間だという事は理解した
原作にこの男は居ない。多分転生者だろう
痛い人だ。廚二病こじらせているんだろうな、今は触れないでおこう
キャロル「輝きだけではないと、覚えてもらおうかッ!」
キャロル「♪~」
キャロルが歌い始め、両手の手のひらを合わせると眩しい光の閃光が世界を包んだ
眩しいが、目を瞑らずにそのままキャロルと男を警戒していた
響「これはッ!?」
キャロルの両手の手のひらの間には球体が作られ
球体が急に消えると、堅笛のようなアーマーが背中に二つ展開された
キャロルの目の前に黄色の魔方陣が二重に展開され
背中のアーマーの先から黄色の竜巻が俺達目掛けて放たれた
俺は後ろに跳び、避けた後にズドォン!という轟音が俺の居た場所から聞こえ
竜巻が地面に当たった事でコンクリートの瓦礫が俺に飛んできたので両腕をクロスさせて防御したが
竜巻の余波の風で目を開けてられない
フィアフルストーム並の風力だな。とにもかくにも避けておこう
翼「この威力...まるで」
クリス「すっとぼけが効くものか、こいつは絶唱だ!」
黄色の魔方陣から竜巻が翼とクリス目掛けて放たれたが、二人共前に跳んで避けた
また竜巻が俺を襲ったが、竜巻の上を飛び越えて、当たるか当たらないか位の紙一重で避け
俺は空中で体を前に一回転させ、着地した
調「絶唱を負荷もなく口にする」
切歌「錬金術ってのは何でもありデスか!」
調と切歌が背中のアーマーにあるブースターで空に浮いている
竜巻が調と切歌に向かって放たれたが、二人共空に浮きながら横に避けた
響「だったらSC2Aで!」
翼「よせ!」
翼「あの威力、立花の体が持たない!」
翼先輩の言葉に響は、でも!と、言い
反論しようとしているが、翼先輩の真剣な眼差しを見て迷いの表情が顔に浮かんだ
ガングニールと融合していた響だからこそあんな離れ技を使えた
けど、今は胸の内のガングニールが消滅して融合症例じゃない
適合者とはいえ、響にSC2Aは使わせるわけにはいかない
背後から複数の足音が聞こえ、キャロルの歌が歌い終わると
キャロルからもの凄い風が俺達を襲い、思わず目を瞑った
マリア「翼!あれを!」
マリアさんの声が聞こえ、チフォージュ・シャトーを見ると
チフォージュ・シャトーが緑色のオーラを纏っている
音叉のようにキャロルの歌と共振、共鳴してアルカノイズの分解能力を増幅させている
チフォージュ・シャトーの発射口から緑色の光線が発射され
地面に当たると東西南北の方向に荒れ狂う波のように拡散していった
キャロル「世界の崩壊だ!」
キャロルが両手を上に上げ、笑っている
世界がキャロルによって解剖される事は止めなくてはいけない
いや、止めなかったら俺も死んでしまう
「させると思ってんのか?」
伊吹は両手の手のひらを合わせ
「後悔は済んでおけ、出でよ!瓦解の陣!」
「エアプレッシャー!」
伊吹が詠唱を言い終わると、キャロルの真上に土色の魔方陣が現れ
キャロルに向かって落ちていったが、キャロルの真上に黄色の魔方陣が現れ、土色の魔方陣とぶつかっている
伊吹はこうなるのは予測範囲内だったので
「重力と書いてグラビティ、エアプレッシャー!」
土色の魔方陣の上に新たな土色の魔方陣が現れ
一つ目の土色の魔方陣を押すように二つ目の土色の魔方陣が上に重なって押している
キャロルの黄色の魔方陣にヒビが入り、伊吹は
「エアプレッシャー!エアプレッシャー!エアプレッシャー!!」
正に、質より数戦法。連続詠唱は結構フォニックゲインを消費するな
新たな土色の魔方陣が二つ目の魔方陣の真上に三つ現れ、合計五つの魔方陣がキャロルを押し潰そうとしている
その時、キャロルの黄色の魔方陣全体にヒビが入り
バキィン!というガラスが割れた音と共に黄色の魔方陣が割れ
キャロルは急いで後退し、五つの土色の魔方陣が地面に向かって落ちていった
五つの土色の魔方陣が地面のコンクリートに衝突すると
バゴォン!という轟音と共に半径10Mのコンクリートが粉々になり、木っ端微塵になった
五つの土色の魔方陣は消えた
「ん?当たらなかったか」
キャロル「馬鹿げた威力だ」
俺は当たらなかった事に少し残念な気持ちになったが
気持ちを切り替え、浮いている男を見て
「お前めっちゃ空気やん」
とりあえず質問してみる事にした
伊吹のエセ関西弁に切歌が吹き出し、調が笑うのを必死に堪えている
誰が見ても不審者な人物に装者が誰も触れる事もなく、空気に馴染んでいる男
調と切歌が伊吹に向かって走り、伊吹の横に立ち
切歌「だ、駄目デスよ、伊吹(小声)」
調「そうだよ、触れちゃいけないよ(小声)」
調と切歌が小声で伊吹に囁き
伊吹は調と切歌の声が聞こえていたが、とりあえず
「お前、その格好恥ずかしくないのか?」
爆弾☆発言☆投下
伊吹のさりげない言葉に仮面を越しに男の額に血管がビキッ、という音と共に浮かび上がった
というか仮面か、仮装パーティーでも行くのか?
ハロウィンはもちっと先だけど、多分気持ちが舞い上がっているんだな
クリス「緊張感はねえのか!?」
「ない!」
クリス「ねえのかよ!?」
クリスが伊吹の言動に驚きながら質問したが、伊吹はクリスに振り返り、ない!と断言した
ツッコミ役がツッコミを疎かにするとは.....英雄殺しのストレッチでもしてもらおう
翼「力みすぎてはいけない。という事だな」
「お、おうですよ」
翼は、伊吹の言葉に深い意味があると気付き、答えにたどり着いた
伊吹は返事をしなくてはいけないと思い、戸惑いながら返事を返した
翼先輩、俺はそんなに深い意味はなかったよ!?
マリア「どうしてこうなったのかしら.....」
「多分あの廚二病のせいだと思いまーす」
マリアはどうして緊張感すらなくなってしまったのだろう、と思った
マリアさんがため息をつき、漫才になったのはあの廚二病のせいだと思った
あんなに廚二病をこじらせていると、黒歴史になるのに...何やってんだろ
響「伊吹!ここは私達に任せてあの痛い人をやっちゃって!」
「ッ!...おう!」
響が伊吹に叫び、伊吹は少し驚いたが、このまま漫才をしていたら世界が解剖されてしまうと思い
待ってくれているキャロルや痛い男はいいやつだ。と思った
伊吹は男に振り返り、後ろに居る響に「任せた!」と言い
というか、こんな急な展開についてこれる人はいるのかッ!?というメタイ事を考えていた
響「任された!」
響の言葉を聞いた瞬間に伊吹は地面を蹴り、一瞬で男の懐に入り
左手に握り拳を作り、男の顎を殴って拳を押し込み、ぶっ飛ばした
男は空に向かってに吹き飛ばされ、伊吹は吹き飛んでいる男の少し上に空間移動をして
「そいや!」
体を前に一回転させ、右足で踵落としを男の顔面に当てた
男の体は上に吹き飛ばされ伊吹の踵落としによって急に止められ、落とされた
男「ぐッ!」
「氷塊連製!アイシクルペイン!」
伊吹は体制を立て直し、空中に浮きながら詠唱をして詠唱が終わると
伊吹の周りに時計回りに先が丸い特大の氷の塊が順番に12個現れ
男に向かって凄い速度で落ちていった
一つ一つの氷の塊の大きさは平均的な大人男性一人分とさほど変わらない
ズドドドドドォン!という轟音が聞こえ、男に氷の塊が当たった
氷の塊に埋もれて男の姿は見えない
「やったか!?(やってないけどね~)」
自演を男に披露していると、氷の塊が消えたので男を見ると
見えたのは・・・
「仮面.....ライダー?」
立っていた男。否、仮面ライダー
頭部にはコーカサスオオカブトムシの角に酷似した頭部パーツがあり
複眼は青色
上半身には金色のボディアーマー、右肩には角のような尖った装甲
右腕の甲には『ライダーブレス』に『コーカサスゼクター』を装着しており
腰に装着したライダーベルトの左側に『ハイパーゼクター』を装着している
その仮面ライダーの名は、『仮面ライダーコーカサス』
伊吹Side out
#####
勇治Side
廃工場の天井に穴が空いており、その真下に勇治は立っていた
太陽は完全に雲に隠され、廃工場は薄暗くなっているが
勇治の立っている場所は黒い無線機の立体映像によって光っている
カオス・ゼロを倒した勇治は、カオス・ゼロが落とした黒い無線機を拾うと、黒い無線機が勝手に起動し
立体映像が黒い無線機の画面に映し出された
「これはッ!」
黒い無線機に浮かび上がった映像には
[FG・デストロイヤー]
FG・デストロイヤー...FGは、フォニックゲインという事か?
オキ○ジ○ションデ○トロイヤーに似ているが、作者のネーミングセンスがないという事は分かった
勇治は、黒い無線機を右手で持っており
黒い無線機の右下には3○Sのような十字キーと十字キーの真ん中に丸いボタンがある
このFG・デストロイヤーが気になるので適当にボタンを押してみた
十字キーを上右左下と押して、十字キーの真ん中にある丸いボタンの順に押すと
「む?」
黒い無線機の立体映像が更新され、映し出されたのは
_____________________________________________________
[FG・デストロイヤー]
[FG・デストロイヤー]は放出・具現化されたフォニックゲインのみ消滅させる
フォニックゲイン以外は消滅させる事は出来ないが、体内から放出されたフォニックゲインを消せる
具現化とは、奴が使っている魔法?を具現化と自己解釈している
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「そんな馬鹿な」
「と、言いたい所だが、もうツッコミをするのも面倒になってきたな」
もう、伊吹の行動にツッコミをするのにも疲れてきてツッコミをするのも面倒だと思ってきた
この[FG・デストロイヤー]は凄い物だとは分かるが、奴とは誰だ?
勇治はそう思いながらため息をつき、オートバイに向かって歩き、廃工場から出た
オートバイに着くと、置いていった無線機が揺れている
勇治は無線機を持ち、口元に近づけた
「こちら勇治。ファイズフォンを取り返した、どうぞ」
友里「勇治君!今すぐ竜二君を援護して!どうぞ!」
「竜二に何かあったんですか!どうぞ!」
友里「黒い人型兵器に襲撃させられて苦戦しています!どうぞ!」
「分かりました!今すぐ竜二の援護に行きます!.....このどうぞは意味があるんですか?どうぞ」
友里「それは分からないけど頼んだわよ勇治君!そこから北東に5km先よ!」
無線機から声が聞こえなくなり、俺はオートバイに乗り
竜二が戦っている場所にオートバイを走らせた
勇治Side out
#####
竜二Side
竜二は伊吹達を援護する為に変身をしてからヘリコプターに乗っていたが
突如黒い人型兵器に片手持ちの電動ガトリングガンで襲撃され、ヘリコプターは墜落してしまい
竜二は墜落する前に空に向かって跳び、着地した
ヘリコプターは奇跡的に不時着出来たが、不時着した3秒後に爆発した
「くそ!戦うしかないのかよ!」
広場のような広い場所の建物の陰に体を屈めて身を隠しているが、一応特攻してみた
黒い人型兵器に奇跡的に近づけたと思ったら、あんな巨体なのに凄い速さの回し蹴りで俺は吹き飛ばされた
黒い人型兵器の身長は約10mはある
逃げたら左手に持った無反動砲。近づこうとしたら、右手に持っている電動式ガトリングガン
電動式ガトリングガンは毎分5000発の弾を撃てるようになっており
背中には弾薬庫のような直径5mの箱を装備しており、箱の中にはガトリングの弾と
無反動砲の弾が心狭しに詰められている
全身兵器に対して竜二はマイティフォーム。対処出来るとしたらペガサスフォームだが
ペガサスフォームに変身する為の銃がない
「ああもう!どうすればいいんだよ!」
竜二が空に叫ぶが、返事は当然返ってこない
頭を抱えて考えるが、策は思い付かない
どうしようもないの一言。建物の陰に隠れているが、無反動砲で建物ごと吹き飛ばされるかもしれない
「こんな時、銃さえあれば.....」
日本では銃は日本の警察官が持っている拳銃と
それ以外の銃は国家所属の自衛隊や特殊部隊しか持っていない
弓でもボウガンでもいいが、勿論持っていない
「こうなったら...痛みは気にせずに一撃で決める!」
竜二のとっさに思い付いた策は
ほんの少しの時間しか使えない『仮面ライダークウガ:ライジングアルティメットフォーム』に変身し
最大の一撃を当て、一撃であの機械を壊す。その作戦しかなかった
「.....ふー..........よし!元気全快!大丈夫大丈夫!」
竜二は笑い、不安の感情を吹き飛ばし、勝つイメージを頭に浮かべた
絶対勝てる。絶対負けない。絶対倒す!
竜二は建物の陰から出ると、黒い人型兵器のような黒いオートバジンが300m離れた場所に立っている
どう見てもオートバジンだ。兄貴のじゃないと思うけど...まあいいか
「俺は絶対負けないし、絶対お前に勝つ」
竜二は黒いオートバジンを見つめ、黒いオートバジンの顔にある目のようなカメラはなめらかに動いている
黒いオートバジンの右手には電動式ガトリングガンを持ち、左手には無反動砲を左肩に置きながら持っている
「全力で...潰してやるよ」
竜二のドスのきいた声により、空気が凍てついたように何も音が聞こえなくなり
竜二は何も言わずに『仮面ライダークウガ:ライジングアルティメットフォーム』に変身した
竜二は12秒だけ『ライジングアルティメットフォーム』に変身出来る
赤色のボディアーマーから金色のボディアーマーに色が変わるように変わり
頭には金色の四つのクワガタの角があり、ノコギリのようにギザギザになっている
複眼は赤くなっており、額の器官は黒い
上半身の金色のボディアーマーの全体に封印エネルギーを放出する器官が
金色と黒色の血管状組織になって浮かび上がっている
両肩と両肘には鋭い棘のような武器があり、両膝には黒い球体が嵌め込まれている
竜二は何の前触れもなく、黒いオートバジンに向かって走り
黒いオートバジンは竜二を狙い無反動砲の引き金を引き電動式ガトリングガンの弾を発射しようとしている
竜二はこの時を待っていた
走りながら無反動砲の発射口を見ながら手を前にかざし
無反動砲が発射音と共に竜二に向かって発射された
発射された瞬間に竜二は念じ、無反動砲の弾に『超自然発火能力』で
無反動砲の弾の内側のガスを引火させ
無反動砲から発射された弾が発射口から出る前に弾が爆発した
黒いオートバジンの左肩が爆発によって吹き飛び、左腕は木っ端微塵になり、地面に落ちた
黒いオートバジンは体のバランスを保てずによろめき、大きな隙が出来た
無反動砲はガスや火薬を多く使用するから、弾の内側に入っている火薬を燃やしてガスが大爆発を起こす
俺の不完全な発火能力じゃ内部に引火する事も出来ないけど
『アルティメットフォーム』か『ライジングアルティメットフォーム』に変身したら
『超自然発火能力』は自由自在に使える!
竜二は後一秒で黒いオートバジンの懐に入れると気付き
右手に握り拳を作り、右腕に限界まで力を込めた
黒いオートバジンは電動式ガトリングガンは無事だと気づいたが、視界の三割は見えなくなっている
無反動砲の弾の爆発によって顔の中央にある目のようなカメラに傷が出来た
黒いオートバジンの体はまともに動けそうにないが、左腕以外はまともに動けるようだ
電動式ガトリングガンを撃たれたら終わりだ!その前に倒す!
竜二は走る速度を上げると、足の筋肉が張り裂けそうになったが
気にもせずに走り、黒いオートバジンまで後5m
「ぶっ壊れろおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
喉が痛くなる程叫び、右腕を大きく振りかぶって
黒いオートバジンの顔面に向かって跳び、右拳を黒いオートバジンの顔面に向かって
全力でぶん殴った
機械の色々なパーツが壊れる音が黒いオートバジンの顔面から聞こえ、色々な物を粉砕する感触も拳に伝わった
黒いオートバジンの顔の原型は留められておらず、鉄屑とさほど変わらない
拳を更に押し込むと、顔面を貫通したように感じ
そのまま黒いオートバジンは後ろにゆっくり倒れていった
「あ、限界きたかッ!」
竜二が『ライジングアルティメットフォーム』に変身出来る時間も僅か
竜二は右手を黒いオートバジンの顔面から抜き、黒いオートバジンの胴体を両足で蹴り
蹴る事で勢いをつけて後ろに飛んでいき
『超自然発火能力』を黒いオートバジンの背中に装備されている箱の中にある無反動砲の弾の中の火薬を
引火させるとガスが燃え、爆発した
他の無反動砲の弾に爆風と振動が当たり、連鎖爆発を起こした
ドゴォン!という爆発音と共に黒いオートバジンは爆風に巻き込まれて見えなくなった
飛んでいる最中に変身が強制的に解け、体全体を乱暴に地面に打ちつけ
竜二は体全身が痛くなり、休む事にした
竜二Side out
#####
勇治Side
勇治はオートバイを道路で走らせ、竜二が戦っている場所の近くに着いた
オートバイを止め、オートバイから降りて辺りを見回した
しかし、周りは建物と建物が心狭しと建てられているだけ
「何処だ?....ん?...燃えている?」
耳をすませると、パチパチ、という何かが燃えている音が建物と建物の隙間に微かに聞こえ
建物と建物の隙間に歩き、隙間を通っていくと
広場のような広い場所に着いた
「この音の発生源はこれか」
目の前には炎に包まれた鉄屑と、ガトリング砲のような形の鉄は炎に包まれている
まさか...竜二がやったのか?
竜二「おーい、兄貴~」
「竜二か?」
何処からか声が聞こえ、左を見ると
勇治に手を振っていて地面にあぐらをかいて座っている竜二が居た
竜二「ちょっと全身が痛くて変身も出来ないんですよ、兄貴」
「お前、『ライジングアルティメットフォーム』に変身したな」
竜二は苦笑いをしながら頷いた
まあ、竜二は無事?という事だな。しかし、奥の手を使うとはな
勇治は振り返り、燃えている鉄屑を見た
「この戦いが終わったら話を聞くぞ」
竜二「分かりやした~」
勇治はオートバイに向かって歩き、建物と建物の隙間を通った
オートバイが見え、オートバイに乗り、伊吹が戦っている場所に向かってオートバイを走らせた
しかし、伊吹は何処に居る?
伊吹が何処にいるかも分からず、オートバイを走らせている勇治だった
後書き
ウェル博士は4期にも出てほしいなあ(可能性は0に等しいが)
やっぱり・・・死んでるよなぁ
いや、サイボーグになって再登場!・・・ないな
次の投稿も遅くなりますが、後日談は書き終わったので
大体一週間ちょっとデスよ(ペースが良ければ)
二日で1500文字だったら・・・いける!
『クウガ:ライジングアルティメットフォーム』には『超自然発火能力』は使えるかは不明ですが
『アルティメットフォーム』の強化フォームなので、使えない方が不自然なので使えるようにしています
黒いオートバジンの倒し方が酷い?
勝てばいいんです。勝てば(ゲス顔)
10/7:修正しました
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