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この素晴らしい世界に祝福を! 〜魔装銃士の異世界録〜

作者:如月 和
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プロローグ

 
前書き
会話文が「」
パソコンなどの無機物の記録や設定など『』

です。一応補足の為に書きました!



因みに、パソコンの『〜〜〜。』は、仕様です。 

 
八雲(やくも)(けい)様。ようこそ、死後の世界へ。あなたはつい先ほど、不幸にも亡くなってしまいました。短い人生でしたが、あなたの生は終わってしまったのです。』

 真っ白な部屋の中心に存在するパソコンから、そんな内容のコメントが流れた。
 突然のことで何がどうしたのか、全くわからない。部屋の中には、黒色の折りたたみ式の机と黒い旧式のパソコンがあり、その黒い旧式のパソコンからさっきのコメントの続きが送られてきた。

『現在、女神が転生時の特典とされた為にこのような措置を取らせていただいています。次いで、あなたには三つの選択肢を選んでいただかなくてはいけません。』

(いや、女神が転生特典って……世も末だな…)

 そんな益体もないことを考えていると、パソコンのコメントが次のように進んだ。

『一つ目は、人間として生まれ変わり、新たな人生を歩むか。二つ目は、天国的な無為な場所でご老人のような生活を送るか。』

 気になった場所があったのでその単語をマウスでクリックすると、回答が脳内に浮かんだ。

『天国、ーー 名ばかりの座標で、食物や娯楽もなくただ無為に意味もなく先人と日向ぼっこしながら世間話をするしか娯楽がない場所。』

(……元の世界よりも地獄じゃないかよ。行っても意味ないし、こりゃ却下一択だな。……しかし、赤子になったら記憶も失われるだろうし、最後の一択に期待するしかないか?)

『最後は、異世界に転生して魔王軍と戦うか』

 異世界と魔王軍をクリックして得た情報を要約して見返すと。

 曰く、ここではない世界、即ち異世界に魔王がいる。そして、その魔王軍の進行のせいで異世界がピンチに。その異世界では、魔法やモンスターが存在し、某有名なド○クエやF○やテイ○ズのようなファンタジーな世界があるらしい。

 曰く、その世界で死んだ人々は魔王軍の進行で殺された為に、殆どの人が生まれ変わりを拒否するとのこと。ので、移民としてある程度他の世界で亡くなった人達をそこに送り込もう。という移民政策らしい。

 曰く、どうせ転生させるなら、若くして死んだ未練タラタラな人なんかを肉体と記憶はそのままで送るということになった。しかし、せっかく転生させたのに呆気なく死なれるのは困るから、何か一つだけ特典として異世界に持って行っていいらしい。そして、向こうの言語は神々のサポートで瞬時に習得できるとのこと。

 曰く、魔王を倒した暁には、神々から世界を救った偉業に見合った贈り物をなんでも一つ叶えられるとのこと。

『たった一つだけ。特典として、あなたに何者にも負けない力を授けてあげましょう。例えばそれは、強力な特殊能力。それは、伝説級の武器。さあ、どんなものでも一つだけ。異世界に持って行く権利をあげましょう。』

 コメントが記載されるのと同時に、特典の一覧が表示され、パソコンの入力画面に書き込めば成立するとのこと。とりあえず、一覧をクリックすると、膨大な量の名前を流し読みにする。

 ……そこには、《怪力》《超魔力》《聖剣アロンダイト》《魔剣ムラマサ》《召喚術》……その他諸々、色々な名が記載されていた。しかし、どれもピンとこなく暫く下降させて行く。

(……ない。所々気になるものはあるがイマイチしっくりこない。……って、これは!?)

 一覧の一番下。そこに、VRMMOで使っていた俺のキャラクター名が載っていた。思わず、クリックすると、一覧を出すとゲームで使用した武装の中で時に愛用していた武器の名が記されていた。

 パソコンの入力画面に戻り、俺はあの世界の愛用の武器の銘である《クラウン》と書き込んだ。

『特典の入力を確認。これより、異世界への転生を発現します。「願わくば、数多(あまた)の勇者候補達の中から、あなたが魔王を打ち倒すことを祈っています。」』

 最後の一文が何者かに言葉として発せられた。と、言葉を聞きながら、俺は明るい純白の光に包まれた。 
 

 
後書き
久しぶりに書いてみました!

できるだけ、更新停止しないように気をつけたいと思います!

誤字・脱字がありましたら、ご連絡ください!

9/28 銃の銘を変更しました 
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