千剣士と竜使い
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六話、リュウのクエスト、鎖使いの殺人鬼!
前書き
シリカ「……何か言うことは?」
リュウ「勝手に出て御免なさい!」
~この話のあとの二人……~
キリト「(恐っ!? シリカ恐っ!?)其ではどうぞ!」
「ねぇ、この後どうするの?」
リュウとシリカの二人はコンビを結成してからすぐに≪始まりの町≫から出て1km先の町≪ト―ドン町≫に来ていた
来る途中ずっとレベル上げとスイッチの仕方や退避する時のタイミング等の練習をしていたので夜も遅い……
「今日は休んで、この町のある店でクエストがありますので明日受けてみようかと。そのクエストをすると高性能の装備が手に入るらしいですので」
●○●○
[クエスト]
ある仕立て屋の頼み
[依頼人]
仕立て屋の主人
[内容]
自分の店の商品を決めていきたい……ぜひ協力してほしい
[制限時間]
無し
[報酬]
結果によって変わる
1000コル
[クエストクリア条件]
主人の頼みを聞く
[クエスト失敗条件]
無し
●○●○
シリカに掲示板に貼られていたクエストの内容の書かれた紙を渡して、シリカはそれを読む
「……ん?」
リュウはその間に掲示板を見ていたがあるクエストに興味を持った……
●○●○
[夜間限定クエスト]
鮮血の縛り魔
[依頼人]
自警団団長
[内容]
夜の20時~24時の間にかけて、ある殺人鬼が現れる
これを至急倒して欲しい
[制限時間]
20時~24時の間
[報酬]
鎖:ブラットチェイン(ドロップ品)
短剣:ブラットシュナイダー(ドロップ品)
1000コル
クエストクリア条件
≪縛り魔≫の撃破
[クエスト失敗条件]
HP0
タイムオーバー
●○●○
夜……
~リュウ視点~
「縛り魔何処かな~っと」
現在、俺は仕事モードでクエストの対象の縛り魔に遭うため路地裏を歩いている……
理由? いやだって……
鎖は欲しいから
鎖が俺の得意武器だし……
短剣はシリカにあげれば良いか……短剣は二つあるし
ついでに言えば俺のレベルは今は7で、シリカは5……
本当なら実戦経験を積ませるためにシリカに行かせようと思ったが、なにぶん夜で、鎖を使う奴に会ったことがないと思うからシリカが寝たのを見計らい歩いている……
メモも置いておいたし、大丈夫だろう
「居ないな……もう少し探すか?」
そう思いながら路地裏を歩き続けた……
「……来た」
数分後、視界に「!」のマークが出る
クエスト開始の合図だ
どうやらこのクエストは遭遇クエストというものらしくNPCに受注するのではなく偶然におこるものらしい……
「……後ろか!!」
後ろから勢いよく何かが振り下ろされる感じがした為、裏拳の要領で左腕に付けた盾を振るいながら振り向く
降り下ろされたナイフが盾とぶつかり、火花を散らす
相手を見るとそれは黒いコートを羽織り黒いチューリップハットをかぶった人間……
一瞬プレイヤーかと思ったがカーソルがオレンジで名前が≪Blood Tieder≫
直訳、"血の縛り魔"……
鎖ないじゃん!!
離れながら盾を短槍に変えて構える
「鎖で戦えよ!縛り魔の癖に!」
その言葉を無視する縛り魔……
ゆっくりと持っている赤いナイフを捻るように胸の前に持っていこうとしたのを見てすぐ短槍を地面に指し、飛び上がる。そして、短槍の石突きを足場にして、更に跳躍
それと同時にと黒いコートが黒い流星のように突進してきた
短剣用ソードスキル、≪サ―キュラ―≫……
捻るような構えが独特で技を見きりやすく見えるがモーションをとってから技が出るまでの間が短く避けにくいのが特徴……
短剣も使えてよかった……
この技はクリティカル率が高いのも特徴だが、これは使うと背後に隙ができやすい……
筈だった
「……んなっ!?」
縛り魔は硬直せずに振り向きながら左手を伸ばすと同時に、何かが頬をかする……
着地と同時に縛り魔を見ると、左手から赤い分銅が付いた鎖を垂らしていた……
「成る程……本命は鎖と言うことか……」
今の動きで解った……
こいつは短剣のソードスキルで近付いて避けたところを見計らい、鎖のソードスキルを使って攻撃や束縛して相手を殺す……
ソードスキルにソードスキルを繋げることはできないが、ソードスキルに別のスキルを繋げることはできる……
確かに合理的だな
だがその戦いかたは……
「あまりお勧めしないな、特に……」
言いながら投げナイフを上に投げながら走り出す
相手も短剣用ソードスキル、≪サ―キュラ―≫で近付く
其を俺は装備した盾で防ぐ
そして受け流しながら右手で掌底を打ち込む……
俺には体術スキルはない……
だが……
「……こういう接近戦ならな!!」ドゴン!
先程上に投げて、落ちて来た投げナイフを打ち出すことはできる!
打ち出した投げナイフは相手の首に当たりそして、1割近減った
首が弱点だ!!
そうとわかり近くに指してあった短槍を掴み、投げるように構える
それと同時に短槍にライトエフェクトが出る
色は、青……
「≪ジャベリン≫!!」
叫びながら投げる
槍スキルと投剣スキルの二つを持つと持つことができるエクストラスキル≪投槍≫……そのソードスキルだ……
投げられた槍が首を貫きそして、≪Blood Tieder≫はポリゴンになり四散した……
~リュウ視点終わり~
●○●○
「……兄さんか和人さんの方が強いな……」
眼の前にクエストクリアの文字が見え終わったと実感しながらそう呟くリュウ……
後は、倒せたことをNPCの自警団団長に報告して報酬を貰って終わりである
アイテム欄を調べるとドロップ品のブラットチェインとブラットシュナイダ―がある事を確認
装備してみるとブラットシュナイダ―は刀身が綺麗な紅色をした短剣、ブラットチェインは分銅が綺麗な紅色で銀色に輝く鎖だった……
「さて、帰るとするか……」
そう言って明日のクエストについて考えながら宿屋に戻って行くリュウだった……
後書き
クライン「んじゃ、感想待ってるぜ!」
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