戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第三十話 平野大尉!コックは衛生第一!!その九
「生き別れの人おられるらしいな」
「しんちゃんの人実はすげえ女の子らしい声だしな」
「あの声で出るんだよ」
「ゲームにダイレクトに」
「そうしたゲームに」
「そういえばガンダムウィングだとな」
このアニメで、なのだ。
「矢島晶子さんの女の子らしい声聴けるぜ」
「あとマイトガインでもな」
「あの人しんちゃんだけじゃないんだよ」
「そうした声も出せるんだよ」
「そして生き別れの人もいる」
「その生き別れの人が絶品なんだよ」
「十七歳なのによく知ってるわね、あんた達」
瞬は声優さん達の生き別れの姉妹について熱心に話す尚智と尚武にこのことから問うた。三人共まだ十八歳ではないのだ。
「年齢的にアウトじゃないの?そういうゲームは」
「そんなこと気にするなよ」
「気にしたら負けなんだよ」
二人は瞬にこう返して無効化を計ってきた。
「中学生でもいるだろ、そういう奴」
「何故かそういうゲームプレイしてる奴」
「それをネットで言って炎上したりとかな」
「そういう奴もいるだろ」
「そんなこと公で言うとか駄目でしょ」
瞬はそうした中学生達についても突っ込みを入れた。
「というか十八歳にならないと」
「そんなゲームはするな」
「そう言うんだな」
「そうよ、あくまで十八歳からよ」
瞬は持ち前の生真面目さから言う。
「絶対にね」
「じゃあ俺達にエロゲやるなってのかよ」
「そう言うのかよ」
「そうよ」
瞬は二人に実に率直に答えた。
「そんなの当たり前でしょ」
「そんなの守っていてエロゲが出来るかよ」
「俺達エロゲ命でもあるんだよ」
「あれもまた浪漫なんだよ」
「漢の浪漫なんだよ」
「また浪漫って」
瞬は二人のこの主張にも呆れた。
「煩悩を浪漫って言ってるだけじゃないの?」
「おい、それこそが青春だろ」
「性春って書く奴もいるけれどね」
「芸術でもそうだろ、ヌード多いだろ」
「ボッティチェリもルノアールもな」
二人は芸術まで出して強引に力説する。
「裸多いだろ」
「ルネ=マグリットだってそうだろ」
「そうした煩悩から芸術も生まれてきたんだよ」
「エロは浪漫なんだよ」
「エロを認めないで何が生まれるんだよ」
「だからエロゲも浪漫なんだよ」
「ブルマも熟女もな」
どさくさにまぎれてそうした話も入れる、そして次の勝負の場である鳥羽の話もここでまた言うのだった。
「で、鳥羽でも水着見るぜ」
「いやあ、今度はどんなお姉ちゃん見られるだろうな」
「俺達中学生からオッケーだからな」
「ジュニアアイドルにも目覚めてるんだぜ」
悪い意味で女性は誰でも花なのだ。
「まあ今の希望はな」
「谷桃子さんだけれどな」
「あの白いお肌とお尻堪らないぜ」
「海でお会いしたいな」
「そんな話ばかりね、とにかく鳥羽で勝負よ」
瞬は今回は特に煩悩ばかり言う二人に普段以上に呆れているがそれでもこのことを告げてだった。この場は終わらせた。
そして二人だ、悪田部にも言うのだった。
「じゃあ鳥羽水族館行く前にちょっと遊んできます」
「水着のお姉ちゃん見てきます」
「そうしてきます」
「それで英気を養っておきます」
「好きにするといい」
悪田部もその二人にあっさりと返した。
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