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魔法少女リリカルなのは 平凡な日常を望む転生者

作者:blueocean
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第22話 遊園地、巻き込まれた星

「……………………」

「すみませんでした!!」

俺に頭を下げて謝る星。

あの後しっかりオハナシをくらいました………
で、落ち着いてから経緯の説明をし、今の状況が出来たのだった。

「早とちりしやがって………イテテ」

「本当に………すいませんでした!!!」

一生懸命謝ってるな。

「ク…………クク」

「レイ?」

「アハハハハハハハハハ!!」

「レ、レイ!何がおかしいんですか!!」

「いやだってな、余りにも星が一生懸命謝るもんだから………クク」

「えっ!?」

「俺はそんなに怒ってないよ。心配してくれてありがとな」

「ええっ!?」

まだ事態を飲み込めていない星。

ポカンとした顔で俺を見ながら固まる。

「さて、俺たちも飯を済まそうぜ」

「え、ええ!?」

訳の分からなくなっている星の手を引いて、近くにあったファーストフード店に入った。





「全く、レイにも困ったものです」

文句を言いながらチーズハンバーガーをほおばる星。

「悪かったって。でも星にも非があるよな?」

「ううっ、意地悪です………」

それぐらいで済んで感謝して欲しいくらいなんだけど。
なのはには負けるだろうが、星のオハナシも普通の人なら精神を折るぞ…………

「さて、これからどうする?」

「みんなと合流しましょう。あの3人を夜美に任せるのは………」

「…………たまには二人で遊ばないか?」

「えっ!?」

「星、ここ最近は一人で頑張ってばかりだったし、少しでも楽しんでもらおうと思ってさ」

本当に星には一番感謝してる。星がいなかったら成り立たなかったところもあっただろうし。
たまには息抜きぐらいして欲しいんだけど…………

これで少しでも息抜きできるなら夜美には犠牲になってもらおう。それにノーヴェとフェリアもいるだろうし大丈夫だろう。

「嫌か?」

「い、いえ!いきなりだったのでビックリしてしまって………」

「で、どうする?」

「行きます………行きたいです!!」

星は力強く答えた。

「そうか、なら早く行くか」

「ハイ!!」

こうして俺は星と二人で遊園地で遊ぶこととなった………





「レイ、これ………ですか?」

ここは遊園地の端っこにある不気味な病院。
まぁお化け屋敷だな。

俺たちはあの後順番に回ることにした。
既に星は半分ほど回っていたので、その続きだ。
しかしこのお化け屋敷はすごいなぁ。規模が大きく、小さな市民病院と同じ大きさぐらいあるぞ………

「ああ、戦慄病院だってさ」

「戦慄…………病院………」

少し顔が青ざめているような…………?
そう言えばホラー映画を借りてたときに星はその場にいなかったような………

もしかして………

「星、怖いか?」

「こ、怖くなんてありませんよ!!さぁ早く行きましょ!!」

強気な発言をしながら星は入っていく。
足と腕が一緒に出てるぞ…………

「大丈夫かな…………?」

まぁ途中で抜け出せるし、問題ないかな。
俺も星を追って中に入っていった…………





「うう………」

「星、あまり強く掴まれると動きづらいんだけど………」

入ってすぐ、ここの雰囲気にビビッた星が早速俺の腕に捕まってきた。
胸の感触や星のにおいなど悪くはないんだが痛いです。

力強すぎ。

「だ、だって…………」
「出るか?」
「こ、怖くなんてありません!!」

こりゃあ、いくら言っても聞きそうにないな。
俺は諦めて奥へと進むのだった…………







「えっぐ、えっぐ…………」

「星出ないか?」

「まだ、まだ大丈夫ですよ………」

もう半泣きじゃないか。
しかしクオリティが高いよなこのお化け屋敷。
這いずりよってくる患者とか、いきなり追っかけてくる医者とかリアルすぎて俺もビビッたわ………

しかもまだ半分以上もある。

「星、やっぱり出ないか?ここででないと当分外に出れないよ」

「だ、大丈夫…………ですよ………」

これ以上先に進んだら本当に泣き出すかも。

仕方がない………

「やっぱり出よう」
「で、でも私は………」
「俺が限界なんだ!ほらさっさと」
「あっ………」

俺は星の手を掴み、無理やり引っ張る。

「ありがと………」

星が何か言っていたような気がするが気のせいだろう。
こうして俺と星はリタイアしたのだった…………



「で、正直に言うと?」

「………怖かったです」

俺達は戦慄病院から離れて近くのカフェで休憩していた。

「まぁ、あれは怖いよな。這いずり寄ってくる患者とかマジでビビッたもん」

「もうあそこには行きたくありません………」

ちょっとトラウマになったか?

「俺は星が頼ってきて嬉しかったけどな」

「えっ?」

「だってお前なんでも大丈夫って言ってなんでも一人でこなすじゃん。たまには俺も頼って欲しいんだけど」

「ですが本当に私は一人で………」

「それじゃあ余計に気を使っちゃうもんなの!!これからはたまには俺に頼るようにしろ。これ、決定事項な!!」

俺は星の言葉も聞かず、無理やり言った。

「で、ですが………」

「決定事項!!反論は受け付けん!!」

「………分かりました。これからはレイを頼るようにします」

「でもたまにな、たまにで頼む」

「さぁ?どうしましょうか…………」

笑顔で俺に言う星。

「そんなことより次のアトラクションに行きましょう!」

今度は俺が星に手を引っ張られ、カフェを後にした。







「うわぁ!!」

観覧車の上から下の景色を眺める星。

時刻は夕方の18時。

あの後も俺は星と二人で行動した。
なんども夜美から電話があったが、電源を切って出ないようにしていた。

すまん!!夜美。今度必ず埋め合わせする。

「レイあっちに!!」

「どれどれ………」

星が指さした方向。

そこには海鳴市が見える。

海の夕日がとても綺麗だった。

「綺麗です………」

「ああ…………」

俺と星は、言葉少なく夕日に見惚れていた。

「来てよかったな」

「はい………」

俺はふと星を見た。
夕日に照らされた星はとても美しかった……………

しかしそんな雰囲気は続かず、いきなり唐突にラグナルが反応した。

『マスター!!!』

ラグナルの声に俺は我に返る。

「目標発見……………ターゲットロック」

「戦闘機人!?」

俺が目を向けた先には、アンノウンと似ている女の子が浮いていた。
その女の子は前と同じように手からブレードを展開した。

「ブレードブラスター……………ファイア」

ブレードの先を俺たちに向けて魔力弾を発射してきた。

「!ラグナル!!」

『なんちゃってプロテクション!!』

俺は咄嗟にリミッターを外し、ラグナルに指示を出した。
俺の魔力の壁に相手の魔力砲が当たる。

『マスターやっぱりキツイです』

「すぐに脱出する。それまで持たせろ!!星、デバイスは?」

「大丈夫です、持ってきてます」

「よし出るぞ。ラグナル!」

「ルシフェリオン!」

「「セットアップ!!」」

二人はそれぞれ自分たちのバリアジャケットを纏う。

そして二人は観覧車の入口から外に出た。
その直後、なんちゃってプロテクションは壊され、俺たちのいた観覧車は吹っ飛んだ。

「レイ、ブラックサレナは?」

星の言葉通り、零治はブラックサレナではなく、襟のたった白いコートを着ている。

「今回はパスだ。どこで誰が見ているか分からんからな………」

「?」

言葉の意味が分からない星が頭をかしげる。
そんなことより…………

「ラグナル、リミッターかけてたよな?」

『ええ、リミッターは完全でした………なぜ気づかれたのでしょうか?』

「分からん、何か前に奴に手掛かりでも与えたか?」

『いえ、そんなこと無いはずですよ。それにあいつは変態マッドが持っていったじゃないですか』

そうだった。でも何でだ?
管理局員にも一度もバレたことがないのに………

「AMF起動」

『マスター、また!!』

「ああ、面倒だな………星、AMFだ!魔法が使いづらくなるからむやみに使うなよ」

「ええ」

既に体が少し重そうに見える。

「今度はどのくらいだ?」

『80%ですね。前回と同じぐらいです』

「この姿だとどうだ?」

『この姿はブラックサレナより魔力を使わないのでそれほど問題はないです。ただ、魔力を込めた技や
オーバーリミッツは普段よりきついですね。ですがカートリッジをうまく使いながら戦えば問題無いと思います』

「……………あれはだるくなるからあまり使いたくないんだけど」

『文句を言ってる場合じゃありません!!この姿ということはご自身の姿を晒すことになります。ブラックサレナが誰かバレなくても、マスターが魔導師だってバレてしまいます!!』

「だよな………っていうか星、結界張ってくれ!!これじゃあ普通の人にもバレバレだ」

「は、はい!」

慌てて星が結界を張ってくれる。

「AMFでキツイと思うが頑張ってくれ」

「はい!」

よし、これで準備はOKかな。
フェリアたちには魔導師だとバレるのはもう仕方がないだろう。
星とブラックサレナに面識があるって思われる方が問題だし。

管理局は……………為せば成るだろう。

『ダメだと思うんですけど』

「心を読むな。それより何でアイツ仕掛けてこないんだ?」

「そういえば………」

俺たちが空に出てから相手はAMFしかしていない。
今も不気味に俺たちの様子を見ている。

何を企んでいるんだ?

「取り敢えず仕掛けます」

「そうだな。じゃあ行くぞ!!」

俺は腰にある剣に手をあて、いつでも抜刀出来るようにする。

「まずは私から。行けパイロシューター!」

星お得意の追尾弾が相手を襲う。

「スキル、魔力吸収…………」

相手は自分の剣を追尾弾に向ける。
何をする気だ?

「発動」

直撃するはずだったパイロシューターは相手のブレードに吸収されてしまった。

「え!?」

「ラグナル!!」

『魔力反応がありません。考えられるのは違う場所に飛ばしたか、吸収したか………』

「吸収!?」

それって魔導師の天敵じゃないか!!

「パイロシューター………」

相手はブレードの先から星と同じパイロシューターを放ってきた。

「何で!?」

「星!!」

アイツ、ぼーっとして!!

「ラグナル!!」

『ソニックムーブ!!』

俺は即座にライが使うソニックムーブを発動。
星の目の前に立ち、抜刀の構えをとる。

「ラグナル、カートリッジ!!」

『カートリッジロード!!』

剣の鞘から薬莢が一つ飛び出す。

「くらえ、裂空刃!!」

俺は見えないほどの速さで剣を振り、発生させた真空波でパイロシューターを全て撃ち落とした。

「レイ、ありがとうございます………」

「ボーッとするな!これは実戦だぞ!相手は殺す気で来てるんだ!」

俺の言葉に星の顔は引き締まる。
こういう実戦が久しぶりな星にとって荷が重いか………?

「俺が突っ込む。相手の技がまだはっきりしないからまだパイロシューター以外使うな」

「分かりました」

「ラグナル」

『分かってます、ソニックムーブ』

俺はまたソニックムーブを使い相手の前に移動する。

「魔神剣!」

俺は奴に衝撃波を放つ。

「魔力吸収………」

やはりさっきと同じで簡単に吸収されてしまった。

「パイロシューター!」

すかさず星が俺の言った通りにパイロシューターを放つ。
だが…………

「魔力吸収………」

やはり同じ剣で吸収されてしまった。
ん?剣で?

「ラグナル………」

『ええ、どうやらあの剣でないと吸収出来ないのでは?』

そうだったらいくらでもやりようはある。

だがそんなに簡単なのか?

「取り敢えずやってみるか………」

『ですね』

「星、もう一度パイロシューターを頼む」

「了解………です!!」

相手から飛んできた魔神剣を躱しながら答える。

「行って、パイロシューター!!」

再び星がパイロシューターを放つ。

「よし、行くぞ!!」

『イエス!!』

「風牙…………絶咬!!」

高速の踏み込みで高速の一突きを相手に食らわせる。
だが、相手は無言で俺の一撃を紙一重で躱し、パイロシューターを吸収した。

「だが、まだだ!!」

『カートリッジロード!!』

風牙絶咬は避けられたが、すぐそばで止まった俺は振り向き際にカートリッジをロードする。
今度は二つの薬莢が鞘から飛んだ。

「魔王炎撃波!!」

剣に炎を纏わせ、左から右になぎ払った。
これは予想できなかったのか相手はもろに食らう。

「これで!!」

相手は空から地上に落ちていくが直ぐに踏みとどまる。

「損害40%…………作戦続行可能………」

「まだ動けるか………」

『AMFの所為でやっぱり威力が下がってるみたいです………」

「本当に面倒だな」

「レイ、どうします?」

「作戦はそのままで行く。俺は今出せる最大の威力の技を使う。それで倒せなかったら星がルシフェリオンブレイカーでしとめろ」

「分かりました」

俺たち二人は相手に目を向けて構える。

「パイロシューター………」

「パイロシューター!!」

二人で双方パイロシューターを放ってくる。

だが………

「数が多い!?」

相手の放ってきたパイロシューターの数はかなり多く、3倍以上あるほど多かった。

「星!!」

俺が星を援護しようとしたときに今度は相手から攻撃してきた。

「ハイブレード………」

さっきのブレードよりも長く分厚いブレードで俺に斬りかかってくる。

「クソっ、邪魔だぁ!!」

俺は剣で受け止めながら声を荒らげる。
だが、なかなか離れることができず時間がかかる。

「クッ、数が多い………」

星も一生懸命対応するが、数が多く手間取っている。

「どけろって!!裂壊桜!!」

剣を突き上げ、発生した衝撃波を敵にぶつけて吹き飛ばす。

だが、相手もただ吹き飛ばされただけでなく吸収しながら吹っ飛んでいた。

「星!!」

俺はソニックムーブで星の所へ行き、前と同様に裂空刃でパイロシューターを吹っ飛ばした。

「大丈夫か?」

「私は大丈夫です………レイ!!」

星の声で敵の方を向く。

敵は大きなブレードの先に魔力を集中していた。

「やばっ!!」

「目標………ロック……………ギガブレードブラスター発射」

最初に放ったブレードブラスターよりも大きく威力のある砲撃を発射した。

『これは!!マスター、アイツ、マスター達の魔力を吸収した分も込めて発射してます』

マジか!?それじゃあ、食らったらただじゃ済まない。

「星!!」

俺は星に触れ自分のレアスキルを使う。
空間転移。ブラックサレナよりも距離が跳べないが、それでもこれなら!!

ブラックサレナのボソンジャンプは広範囲。
大体10Km程の距離を普通の転移とは違い、直ぐに転移することが出来る。

ただ欠点として現れる時3秒ほど硬直してしまう欠点があるのだが………

それに対してラグナルフォームで今回使った空間転移は短距離ジャンプ。
ブラックサレナとは違い、大体100mが限界。

逃げると言うより、避けるのが目的の転移になる。

『マスターセーフです!』

発動させた俺は敵の魔力砲が直撃する前になんとか回避することが出来た。

「大丈夫か星………」

「ええ、ありがとうございます」

本当に紙一重だった。

「目標………回避………再度ギガブレードブラスター」

なっ!?そんな早く撃てるのか?
転移し終えたばかりで油断していた………

俺はすかさず離れた星に近づく。

『ダメですマスター、間に合いません!!』

「クソっ!!ラグナルカートリッジ!!」

そう言って鞘から薬莢が3つ飛び出す。

「星!!」

星を突き飛ばし、剣を構えた。

「覇道……滅封!!」

巨大な炎の衝撃波で敵の砲撃を相殺しようとする。

「はあああああ!!」

だが、その衝撃波でも完全に敵の砲撃を防ぐことが出来ず、少なからずダメージを受けてしまった。

「クッ………」

「レイ!!このぉ!!」

ブラストファイアーで敵を攻撃する星。だが同じように吸収されてしまう。

「返す…………ブラストファイヤー」

相手は星より大きいブラストファイヤーを放つ。

「くっ、プロテクション」

プロテクションを張った星だが、それも破られ、攻撃が星に直撃する。

「星!!」

星はそのまま下に落ちていく。

「ギガブレードブラスター………」

「またっ!?」

『マスター!!』

俺は星のことで気をそらしたため反応できない。

「クッ、まずい!!」

だが、それも遅く、俺に砲撃が直撃…………

「………………あれ?」

だが俺には砲撃は届いておらず、消えていた。
ふと前を見ると俺の前にガOダムのビットみたいな小型機がシールドを作っていた。

「これは?」

「私の妖精よ」

声の方を見ると星を抱いている女の子がいた。
その姿はTOWに出てくるエステル………って!!

「お前、加奈!?」

「久しぶり兄さん」

笑顔で答える加奈。
何でお前がこの世界に?

「目標増加…………任務続行」

ブレードを今度は加奈に向ける。

まずい!!

「加奈!!」

「…………どんなモノでも打ち貫いてみせる!!」

構えている敵に突っ込む赤い装甲の姿………
あれは…………

「アルトアイゼン!?」

アルトアイゼンは右腕のステークで敵のブレードを貫いた。

「ブレード破損…………修復開始」

「させるか!クレイモア行け!!」

両肩部のハッチから大量のベアリング弾が…………
ってベアリング弾!?

「思いっきり実弾じゃないか!!」

「魔導師だからって魔力だけに頼るのはいただけないな………」

この声って………

「お前、桐谷か!?」

「そんなことより止めを早く!!」

そう言って相手を見る。
相手はダメージによって動け無いみたいだ。

『マスター彼の言うとおりです。今なら魔力吸収もできないはず………」

「よし、ならたたみかけるぞ。オーバーリミッツ!!」

『発動!!』

そう言って俺の体は青い光に包まれた。

『ソニックムーブ』

即座に相手の裏へ移動。

「一気に決めるぞ!!」

『イエス、マスター!!』

「全てを斬り裂く!!」

居合から炎を纏った剣で横に薙ぎ払う。

「獣破轟衝斬!!」

剣を持ち直し勢いよく斬り上げた。

「損害95%…………行動続行不能………」

今度こそボロボロになり遊園地の近くにある湖に落ちていった。

あれならもう挑んで来ないだろ。

って!!

「そうだ、星!」

俺は慌てて星の所へ飛んでいく。

「星!!」

「うるさいわよ!!この子なら無事」

見てみると星の傷を加奈が治していた。
回復魔法?

「…………レイ?」

「星、大丈夫か!?」

「はい、心配かけて申し訳ありません」

「構わないよ。星が無事でいてくれたなら」

「レイ…………」

「…………何か面白くない」

ぷぅ~と頬を膨らませる加奈。

「まぁ取り敢えず無事でよかったよ」

そんな中、桐谷がこっちにやって来た。

「ああ、だけど何でお前まで?」

『マスターそれよりもここから離れた方がよろしいのでは?ライ様達も何をしているか気になりますし………』

「そうだな、取り敢えず俺の連れと合流したい、いいか?」

「ああ、挨拶もしたいしな」

「……………その人たちって女の子?」

「ああ、そうだが?」

「スケベ………」

「何もしてねぇよ!?」

何だよせっかく久しぶりにあったのに何その態度は。

「レイ、あの人達は?」

「ああ、みんなと合流したら話すよ。取り敢えずみんなと合流しよう」

地上におり、バリアジャケットを解除してライ達を探しに行った。







「これは………」

フェイトが見ていたのはサーチャーから送られてきた映像。

隣の遠見市でこの前に戦闘があった形跡があった。

それで一応遠見市にサーチャーを飛ばしていたフェイトは今回のサーチャーに写っていた映像に驚いていた。

「何で零治が?」

そこには白いコートをまとって戦っている零治。
そして………

「確かこの子は………」

そこには星の姿も写っていたのだった………





「やはり敗れてしまったか………」

遠見市のハイランドパークの近くにある湖。
そこに白衣の男、クレイン・アルゲイルが一人立っていた。

「だがいいデータが取れた。これで次の作品にも活かせるだろう」

クレインは笑いながら湖を後にした。 
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