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能力者たちが事件を起こしたり解決したりするようです

作者:平社員
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プロローグ

 
前書き
僕の血は...少し、いやすごくおかしい
この不思議な能力に目覚めたのは小学生の頃、校庭で走っている時に思いっきり転び、腕を大きく擦りむいた
血が多少多めに出て軽い血溜まりができるほどの、血が出た一般的には貧血で倒れるような、転んでもそんなに痛くなかったのだが血がうっとおしくて仕方がなかった「すぐに固まればいいのに..」.と考えていると、ピタリと流血が止まった正確には血液が固まりこれ以上血が出なくなっていた、まるで鉄のように、腕に滴っている血だけでなく血溜まりになっている血まで固まっていた...親に相談すると、病院へ、いや病院のような場所へ連れていかれた、そして俺をこの異能を知る事になった
 

 
すっとペンを置き、ポケットに手を入れる
先ほどからポケットの中のマナーモードのスマートフォンが何度も振動する、周りの生徒にバレないように連絡先を確認する、そこには弦巻 吹河 異能犯罪対策科、と書かれている
それを確認するとすっと立ち上がり

「先生、保健室へ行ってきます」

と言って教室をあとにする、向かう先は校長室、保健室などではない
そもそもこの異能のせいで病気になどなったことは無い

廊下を進んでいると床にドミノが並んでおり途中で分岐し片方は外へ片方は校長室まで続いている
倒さないようにドミノに沿って校長室前まで行く、すると校長室の扉の前にボタン(押す方)が置いてある
また成美が何かしてるのか...と考えながらノックをして扉を開ける
いつも通り説明をし、話が終わると同時にロケット花火が校庭の方から何十本と打ち上がる、そして数秒後に
校長の寂しい頭頂部にタライが落ちてくる、校長とタライが同時に悲鳴と鉄が落ちる音を鳴らす
そして真っ赤な顔で扉を開ける

外にはやはり風雪 成美がいた

「お、なぎ君、オッス」

と軽々しく挨拶する、激怒している校長の前で

「なんだ...成美か、じゃねーよ!何してんだお前!」

と一応俺は怒っておく、正直こいつは馬鹿だ、精神的にも頭脳的にも、怒っても大して変わらないが怒らないよりはいいだろう

「うるさいよ...僕は普通に遊んでるだけだよ!」

高校二年にもなって授業中にドミノで遊びなおかつロケット花火をぶっぱなし校長の頭にタライを落とすのが普通の遊びというのか、もう胃に穴が開く勢い

「ふむ...遊んでるだけ...か...風雪君」

「なんすか?校長」

校長ははぁ...とため息をつき口を開く

「君は...一年くらい停学で...」

「学校こなくていいんですか?嬉しいですねー!」

と大喜びしている
これは胃潰瘍できますわ

「成美...馬鹿やろぉぉぉぉぉ!!!!!」

と叫び、思い切り顔面に拳を叩き込む、があまり手応えがない

「手応えがないな?またその異能のせいか?」

まあ、どうせこいつの異能のせいだろうと検討はついている

「そうじゃないかな?僕に攻撃なんて早々当てられないしねー!僕は帰るね、今度家の店に寄ってね!」
と、言いそのまま走り去っていく

俺も教室へ戻り帰り支度を済ませ校舎から出るとまた電話がなる、さっきと同じく警察の上司からだ
今回はその電話に出る

「神鳴樹 星雅くぅーん?もう二十分もたってるぞー?早く来ようねー?」

声はゆったりしているが確実に怒っている

「すまん、少しバカがいてな...」

と電話をしていると、前方からロケット花火が飛んできて額に直撃した
そして起動がずれたロケット花火は俺の上空15mほどで爆発した
朦朧とする意識の中で小さくなっていく成美の後ろ姿を見た

「成美の...ばかや...ろ...」

そういいながら、バタッと倒れる 
 

 
後書き
神鳴樹 星雅
性別:男
年齢:18
髪の色:藍
目の色:青
身長:175cm


カヴァー:高校生
ワークス:異能犯罪対策科

異能名『操血鬼《ブラム=ストーカー》』
ランク:B





 
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