私の日常がカオスなのはどう考えても奴が悪い!!
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親離れ。子離れ。
前書き
「佐藤!きょーかしょ忘れた!」
「は?またかよ田中…ほら確か2組数学あったんじゃないか?小田か西内に借りに行くぞ」
とりあえず私は佐藤が母さん見えた。
佐藤と田中はいつも一緒にいた。
小田と西内といる時間もそれこそ多かったが、クラスの違う二人より同じクラスの佐藤のほうが学校では一緒にいる時間は長いほうだった。
「二人ともなんだか親子みたい!」
クラスの女子に言われたその言葉ごとく、二人はまるで親子のようだった。
そんな二人が今日。
「一々煩い!この巨人!!」
「お前が俺を頼るからだろ!」
「もういい!お前なんか絶交だ!!」
喧嘩をしているようだった。
田中は短気だ。その上佐藤も短気で二人がぶつかり合ったことも多くあった。だがそんなときは田中がすぐに折れ、丸く納まったのだが、今回ばかりは…
「佐藤ごめん。私が悪かった」
またもや田中が折れたようだ。
「はやっ!お前潜伏期間、短ッ!」
「だって佐藤と絶交したら誰が私のお世話するんだよ!」
「お前自覚あったのかよ!」
田中はやっぱり佐藤離れできない
佐藤はやっぱり田中離れできない。(そのまま意味受け取ると気色悪いなコレ)
仲いいなお前ら。
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