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鳴海消失願望

作者:黒方郁菜
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久し振りの

貴 「ちょっと気が重いな…」

鳴海は思い身体を上げて制服に着替えて家を出た。

不二 「やあ」

貴 「…部活は」

鳴海は門の所に居る不二を見た。

不 「休んじゃった」

貴 「鈍るよ」

不二と鳴海は学校に向かった。

不 「そうだね、でも大丈夫、もう全国大会は終わってるから、あ、でも二日後に合宿が有るんだよね」

鳴海は嫌な不安感に襲われた。

不 「学校休んでいくらしいんだよね」

貴 「………じゃあ、長い間不二と会えなくなるんだな」

鳴海は下を向いた。

不 「!……」

貴 「俺、先行くね…!」

鳴海は走って学校に行った。

不 「鳴海!、待って!!」

パシッ

貴 「ごめん、俺、用事あるから」

鳴海は不二の手から逃れ様とした。

不 「鳴海…っ!」

貴 「しょうがないな…ほら、学校行こう…?」

鳴海は仕方なく不二の手を握って校門まで一緒に行った。

貴 「じゃあ着いたから、此処で」


鳴海手を不二から離した。

不 「鳴海!!、ちょと待ってて!!」

貴 「え」

不二は鳴海を校門に置き去りにしたままテニスコートの方に行ってしまった。

貴 「・・・」

鳴海は仕方無く校門で待ってる事にした。

貴 「・・・」

鳴海が校門で不二を待つ事6分…

不 「鳴海!!」

貴 「あ(来た)」

不二は六分して鳴海の所に戻って来た。

不 「鳴海、もし良かったら何だけどマネージャーとして一緒に合宿に行かないかい?」

貴 「行きたい、けど…人混み、早起き、人との関わり…無理、怖い…」

鳴海は地面にうずくまっていた。

不 「う~ん」

貴 「でも、独りは嫌…学校に一人、もっと怖い」

不二は鳴海が小刻みに震えてるのに気付いた。

不 「もしかしてまた誰かに荒らされるかって不安?」

貴 「矢駄!!、嫌、そんなの、嫌だよっ…」

鳴海の目には涙が溜まってきていた。

不 「!?ごめんね、一旦落ち着こう?」

貴 「取り乱してゴメン…」

鳴海は涙を拭いた。

不 「鳴海はどうしたい?」

貴 「俺は…行きたい、けど色々とやらかして迷惑かけてくない・・・・それに、怖い」

不二は鳴海の前にしゃがんだ。

不 「鳴海は優しいね、でも大丈夫だよ」

貴 「マネージャーって何やるの?」

鳴海は不二を見た。

不 「ドリンク作ってそれを配ったりとかだね」

貴 「配る・・・あ…あっ・…いや、矢駄、怖いよっ、嫌だっ!」

鳴海は小刻みに震えていた。

不 「!?鳴海落ちついて!!」

貴 「私、ね…昔配り物とかでいっぱい責められた・・・怖いっ」

鳴海は不二の制服の裾を掴んだ。

不 「そうだったんだね、そこは後から考えてこう?、でも大丈夫だよ?、他校からもマネージャーは来るし、責める人達じゃ無いから、まあ数人は分からないけどね」

貴 「行く・・・・でもっ」


鳴海の頭の中はごっちゃになっていた。

不 「大丈夫、僕もなるべく鳴海と一緒に居るから」

貴 「でも迷惑にっ…!」

不二は鳴海の頭を撫でた。

不 「迷惑じゃ無いよ、僕は鳴海と一緒に居れる事が嬉しいから^^」

貴 「行く…俺、不二が居てくれるなら行くっ」

鳴海は決心した。

不 「そっか、有難う」

貴 「大丈夫、頑張る」

鳴海は立ち上がった。

不 「今日の放課後R陣とだけ会っとかない?」

貴 「…怖いから嫌」

鳴海はブンブンっと頭を強く振った。

グキッ

貴 「痛っ」

不 「そんなに強く振るから、大丈夫?」

鳴海は首に手を当てた。

貴 「大丈夫」

不 「そっか、ん~、でもあっといた方が良いんだけど…」

不二は悩んだ。

貴 「(困ってる…)行く」

不 「でも怖いんじゃ」

不二は心配そうな顔をした。

貴 「不二が困るのは嫌だから」

不 「ふふっ、有難う、じゃあ一緒に行こうか」

不二がそう言うと鳴海は思いっきり頭を振った。

不 「そんなに振ったらまたグキッてなるよ」

グキッ

貴 「痛っ」

不 「ほら、言った端から」

不二は鳴海の首を撫でた。

貴 「っ痛いの飛んでった///」

不 「ふふっ、良かった^^」

鳴海はフイッとそっぽを向いた。

 
 

 
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