詩集「棘」
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心の鏡
夏が終わる…静かな光
落ちた影は一つだけ
とても遠い君のことを
考えてばかりで苦笑する
…
辛いばかりで日も暮れて
夜が深く染め上げてく
宝石をばらまいたような
星影が瞬いている…
心の鏡に映った僕の姿
何だか見窄らしくて
君にはとても似合わない
それでも求める…君と一緒にいたい
流れた星屑に…思わず祈ったよ…
君が好き…
秋を誘う…柔らかな風
想い舞い上げ吹き抜ける
いつか君と寄り添って
この道を歩けたら…なんて
切なくて苦しすぎて
胸が痛くてしかたない
立ち止まって見た月見草
やっぱり君を思い出す…
心の鏡に写した君の姿
どこまでも眩しくて
僕はずっと焦がれていて
いつか僕の手を握り返してくれる…?
思って溜め息を…一つ吐いて笑う…
君が好き…
君のいない時間を
拙い詩(ウタ)で埋めてく
また君との時が
重なることを願って…
心の鏡に映った僕の姿
何だか見窄らしくて
君にはとても似合わない
それでも求める…君と一緒にいたい
流れた星屑に…思わず祈ったよ…
君が恋しい…
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