七つの大罪と異世界の黒燐持つ龍
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四話
白夢の森
白夢の森・・・それは聖騎士ですら恐れて入らないという全体が霧に包まれた森である。今、その森の中に豚の帽子亭一行はいた。七つの大罪を探しているのである。聖騎士が近づかないのなら、その聖騎士に追われている七つの大罪からしたら、うってつけというわけだ。バムト達はこの森に住む魔物が創り出す幻をなんとか突破した。そしてその逃げた魔物を追っていくと一人の少女の元にたどり着いた。体だけは少女とは言えない大きさをしている。いわゆる、巨人というやつだ。
ホー「で、でけえ!?」
魔物「ディアンヌ様ー!聖騎士の侵入を許してしまいました!」
魔物がディアンヌの名を叫ぶと巨人の少女はすぐさま起き上がった。そしてメリオダスを掴み上げ顔の前に持っていき睨みつける。
ディ「聖騎士だと〜?」
ホー「こ、この巨人女!メ、メリオダスを食う気かー!?」
エリ「メリオダス様を話して!」
ディ「メリオダスゥ?」
ディアンヌはメリオダスの名を聞き掴み上げた少年を見返す。
メリ「よう、ディアンヌ。10年ぶり!」
ディ「団長お〜〜〜〜っ♡」
ディアンヌは急にメリオダスを頰ですりすりしはじめた。そして一人の少女が目につく。
ディ「その女の子・・・誰?」
エリ「は、はじめましてディアンヌ様!私はエリザベス!メリオダス様達と共に旅をさせていただいているものです!」
ディ「団長と二人で!?」
バム「いや、もう一人「へー♪そうなんだ。」(オレのこと見えてねえな・・・よく忘れられんなぁオレ。少しイラっときた。)」
ディ「この浮気者ーーーー!!」
ディアンヌはメリオダスをおもいっきり地面に叩きつけた。
ディ「ようやく好き人と再会できたと思えば女連れなんて〜〜!乙女心が傷ついたよ〜!言い訳があるなら言ってみろ!」
メリ「言い訳も何も」
ディ「言い訳無用だいっ!!」
ドカバカドカバカドカバカドカバカドカバカドカバカ!!!!
ディアンヌはメリオダスに向かって連打。しかしその連打は一人の男に止められる。
バム「落ち着けよディアンヌ。二人旅じゃねえ。オレを忘れんな。」
ディ「!(ボクのパンチが・・嘘!?)・・・君は?」
メリ「バムトだよ。覚えてねえか?」
ディ「バムト・・・バムト・・・・・あー!思い出した!!」
バム「久しぶり!」
ディ「何年ぶりかな〜?」
バム「11年ぶりだな。」
その後、ディアンヌはバムト達、豚の帽子亭のこと、そして聖騎士の話を聞いた。
ディ「何だあ〜。二人旅じゃなかったのかぁ〜?・・・団長、ごめんなさい。ボクってば、つい早とちりしちゃって。」
メリ「相変わらずな、お前。」
ディ「じゃあ、団長はこの王女さんに力を貸すために、ボクら〈七つの大罪〉を集めてるの?」
メリ「まあ、それもあるんだけど、オレはオレでお前らに聞きたいことがあるんだ。なあディアンヌ。10年前の件だけどさ・・・」
ディ「ん?・・・ああ、聖騎士長を呼び出された、あの、素敵な記念日でしょ?」
ディアンヌは素敵なとは言っているが、顔には最悪な、と出ている。この記念日とは七つの大罪が王国転覆の疑いのかかった日だ。
メリ「オレ・・・そん時の記憶がほとんどねえんだわ。」
バム、ディ「「え・・・・」」
メリオダスの話しによると、街はずれの古城に呼び出しがかかり、訪れたところ、聖騎士長の死体を発見。そしてその瞬間に王国全聖騎士に包囲され、みんなと散開。この後に『団長・・・すまない。』というこの言葉を聞いた直後に意識を失ったという。
メリ「次に目を覚ました時にはどっかのあなぐらに倒れてた。ホークとはそこであったんだ。」
バム「・・・じゃあやはり、七つの大罪は聖騎士長殺しの濡れ衣で・・・」
メリ「もしかしたら、七つの大罪に裏切り者がいるってことですか?」
バム「それはどうだろうな・・・」
メリ「何がともあれ・・・オレは本当のことを知りたいんだよ。」
ディ「聖騎士だろうと、裏切り者だろうと、団長のため!この嫉妬の罪、ディアンヌ!力を貸すよ!」
メリ「そりゃあ助かる!」
バム「こりゃあ、賑やかになりそうだ。」
エリ「ようやくお願いします!」
ディアンヌがエリザベスを睨みつける。
ディ「言っとくけど、ボクは団長のため力を貸すんだからね!」
バム「まあまあ・・・そんなに敵視すんなよ〜。」
ここでホークがあるニオイを嗅ぎつけた。
ホーク「雨雲のニオイ・・・んげ!?てめーら、上見てみろ!」
上を向くとそこには巨大な雷雲があった。その雷雲から雷が放たれ、全員を拘束した。
メリ「なんだこれ?」
エリ「体がしびれて・・・・!」
ホー「うごけ・・・ねえ・・・」
バム「この魔力・・・・・ちっ!ついにお出ましか。」
ギル「ようやく会えたな〈七つの大罪〉!」
とうとう、七つの大罪と聖騎士が交える!
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