戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第二十八話 河合大尉!作者は麻雀を一切知らない!!その十三
今回もだ、この言葉を出した。
「正義は勝つ!」
「少し聞いていいか」
その二人にだ、小野さんが尋ねた。
「今回の必殺技何だ?」
「ああ、水滸伝か」
「あの技か」
「技の名前の由来はわかった」
麻雀の起源の一説に由来することはというのだ。
「それはな、しかしどういった技だ?」
「そういえば大三元出したな、二人共」
杉田さんもここで言う。
「まさかと思うが」
「その水滸伝って技は」
「御前等の得意なあれか?」
「いつものあれか?」
「当たり前だろ、そんなの」
「イカサマに決まってるだろ」
二人は小野さんと杉田さんに胸を張って答えた。
「俺達のスーツの中に牌入れてるんだよ」
「それを出して大三元にしたんだよ」
「ばれない様に光速で動いて中から出してな」
「一旦ジョジョポーズをして空中に跳んだのは目くらましだよ」
そちらに注意を向けさせたというのだ、瞬達そして観客及び全世界の視聴者のそれをだ。
「それでこっそりとスーツから牌出して」
「取り替えたんだよ」
「これが名付けて水滸伝」
「驚いただろ」
「そうか、イカサマか」
「やっぱりそうだと思っていたよ」
小野さんも杉田さんもここまで聞いて納得した、ネットの実況の書き込みはこの瞬間死ねという言葉で埋め尽くされた。
「本当に御前等外道だな」
「もう中華街に来るな」
「というか地獄に落ちろ」
「霊的に生まれ変われ」
「へっ、何言われても勝てばいいんだよ」
「勝った奴が正しいんだよ」
二人はいつもの論理で返す。
「麻雀はイカサマ上等だろ」
「ギャンブルだからな」
「勝った後でばらしても勝った後だろ」
「じゃあいいんだよ」
「くっ、この外道共」
「何処まで汚いんだよ」
「人間ってここまで卑劣になれるんだな」
誰もが歯噛みした、しかし勝負はもうついている。それで二人はまだ勝ち誇ってそのうえで言い続けるのだった。
「さあ、じゃあ後はな」
「写真集とDVDだな」
「ボーナスで貰ったの楽しむか」
「青春を満喫だぜ」
青春として、というのだ。
「ティッシュも用意して」
「飽きるまで観てやるか」
「一日十回が基本だしな、俺達」
「幾らでも観られるぜ」
何度観てもというのだ。
「さて、じゃあな」
「楽しませてもらうか」
「勝った後の芸術鑑賞は最高だぜ!」
「存分に楽しんでやるか!」
二人はこう言って意気揚々としてさ中華街を後にしようとした、だがここで中華街の人達と観客に囲まれて。
まずは小野さんが殴り、続いて。
全員で袋叩きにされた、その時に市民の人達は言った。
「やかましいわ!」
「おどれ等みたいな汚い奴等は日本の恥じゃ!」
「ほんまに中華街未来永劫出入り禁止じゃ!」
「来たら包丁で真っ二つじゃ!」
料理用のそれでだ。
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