FAIRY TAIL~水の滅竜魔導士~
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カグラvs.ユキノ
シリルside
『さぁ、大魔闘演舞二日目も残すは最終試合のみとなりました』
「残っているのは剣咬の虎と人魚の踵か・・・」
「どんな人が出てくるのかな?」
俺とウェンディは残るギルドの誰が選ばれるのかじっと観察している。
『人魚の踵のカグラ・ミカヅチvs.剣咬の虎、ユキノ・アグリア!!
これはなんとも美しい!!美女対決となりました!!』
コールされた2人、人魚の踵は剣を携えたお姫様カットの綺麗な女の人、剣咬の虎は薄い水色の髪のショートカットの女の人。こっちの人も結構綺麗な人だったりする。
「どっちが勝つと思う?」
「むっ?」
「あいやー・・・」
剣咬の虎の観客席ではカエルの着ぐるみを着たエクシードが他の2人にそんな質問をしていた。
「ユキノさんに決まってるでしょ!?なんでそんなこともわからないんだよフロッシュは!!」
「フローもそうもう」
「落ち着きなよレクター!!」
カエルの質問に怒る赤茶のエクシードとそれをなだめる虎みたいなエクシード。カエルみたいなのは頭を抱えながらクネクネしていた。
「誰かさんのおかげで、競技パートで点数を取れなかったからな」
「まぁ、おかげで盛り上がったけどな」
「ケッ」
「クス」
剣咬の虎の待機場所では、オルガさんとグラシアンさんがスティングさんに嫌みっぽく言う。スティングさんはそれ聞いて不機嫌そうな顔をし、ルーファスさんは口元に手を当て笑みを溢す。
「いいえ、スティング様は不運だっただけ。乗り物の上での競技だと存じていれば・・・」
「いや、名前でおおよそ検討ついただろ」
スティングさんをフォローするユキノさんとまともな意見を述べるグラシアンさん。
「んなことはいいだろ!?それより、お前がこのチームにいるって意味、わかるよな?」
「剣咬の虎・・・その名に恥じぬ戦いをし、必ずや勝利するということです」
ユキノさんはそう言うと闘技場の中央へと向かってゆっくりと歩いていく。
「カグラちゃん頑張ってね」
「緊張をほぐしてあげようか?」
「やめときなよ、ソフィア」
一方、人魚の踵では、フードを被った女の人が戦いに向かうカグラさんに声援を送り、ソフィアさんがいつも通りのセクハラをカグラさんにしようとするのをべスさんが止めている。
「けど相手はあの剣咬の虎だしねぇ」
「カグラの方が強いよ」
弱気発言のリズリーさんにアラーニャさんがそう言う。
「案ずるでない。道は見えた。我が剣の行く先に」
カグラさんはそう言いながら闘技場の中央へとやって来る。
「剣咬の虎」
「よく見ておくんだ。私たちが越えるべきギルドを」
「はい」
「了解です」
エルザさんの言葉に返事をするウェンディと俺。
『カグラの強さはすでに皆さんご存じの通り、人魚の踵最強の魔導士であり週刊ソーサラーイチオシの女性魔導士です!!
対するユキノは今大会初参戦!!しかし、最強ギルド剣咬の虎に所属しているというだけでその強さに期待がかかります!!』
チャパチィさんが両者の紹介を行う。
『それでは、試合開始!!』
試合開始を告げる銅鑼の音。両者はその音が鳴りやむと何やら話を始める。
「よろしくお願いいたします」
「こちらこそ」
互いに軽い会釈をする。
「始める前に、私たちも賭けというものをいたしませぬか?」
ユキノさんは今日のバトルパート全てにおいて行われている賭けをしようとカグラさんに提案する。
「申し訳ないが興味がない」
「敗北が恐ろしいからですか?」
「そのような感情は持ち合わせていない。しかし、賭けとは成立した以上必ず行使する主義であるゆえ、軽はずみな余興は遠慮したいのだ」
ユキノさんに対し冷静にそう告げるカグラさん。
「では、重たくいたしましょう」
するとユキノさんは、次にとんでもないことを言い出した。
「命を・・・賭けましょう」
それを聞いた瞬間、カグラさんの目がさっきまでよりも鋭いものへと変化する。
「「「いーっ!?」」」
「「「・・・・・」」」
予想外の賭けの提示に俺たちは思わず絶句する。
「命って・・・オイ・・・」
「物騒なことになったな」
「あの目は本気で言ってますよね・・・」
「賭けるものじゃないのに・・・」
ナツさん、グレイさん、俺、ルーシィさんがそういう。
「さすがユキノくん!!それでこそ剣咬の虎ですよ!!」
「ユキノ頑張れ!!」
「負けちゃダメだよユキノ!!」
剣咬の虎の応援席ではエクシードたちがユキノさんの強気な賭けに盛り上がっていた。
「面白くなってきたな」
スティングさんも何やら楽しそうにそう呟く。
「あのユキノとかいうの大丈夫?」
「カグラさ~ん・・・」
「人魚の踵最強のカグラが相手だっていうのに、よほど自信があるんだろうね」
人魚の踵の応援席も少し不安そうな雰囲気になっていた。1人を除いて・・・
「えぇっ・・・あのユキノって人にもセクハラしたかったのに・・・」
ソフィアさんだけはなぜかユキノさんにセクハラできないことにがっかりとしていた。てかカグラさんが負けるなんて心配は微塵もしてないんだ。それだけ信頼してるってことか?
「その覚悟が誠のものなれば、受けて立つのが礼というもの。よかろう。参られよ」
カグラさんもこの命を賭ける戦いを承諾してしまう。
「マジかよ!?」
「命賭けるってことは、負けたら死ぬってことかよ!?」
「大丈夫なの?」
カグラさんが賭けを承諾したことにより会場に緊張が走る。
『さぁ、大変なことになりましたね。一体どうなってしまうんでしょうか?』
『う~ん・・・』
『COOL・・・じゃないよこれ!!』
実況席の3人も動揺しているらしく、少しコメントにキレがないように感じる。
「剣咬の虎の前に立ったのがあなたの不運」
ユキノさんはそう言うとあるものを取り出す。
「ルーシィさん、あれって・・・」
「あの子、星霊魔導士!?」
ユキノさんが取り出したのは金色の鍵。ルーシィさんが所有している星霊の鍵と同じものである。
ユキノさんはそれを右手に持ち、横に上げると金色の鍵は光を放ち始める。
「ほう。金の鍵、黄道十二門という奴か」
ユキノさんの持っている鍵を見てカグラさんがそう言う。
「開け、双魚宮の扉・・・」
「どんな星霊さんなんですか?」
「さぁ?この前星霊界にいった時は居なかったと思うんだよね」
ユキノさんが星霊を召喚しようとするところを見てウェンディがルーシィさんに質問するが、いくら同じ星霊魔導士といえど、さすがに所有者じゃないルーシィさんにはわからないようだ。
「パターンから察するに、こんなところだろう」
エルザさんの想像したのは顔がお魚の体は人間の形をした、いわゆる半魚人みたいな星霊だった。
「ちょっと気持ち悪いですよそれ」
「ちょっとっていうか相当だけどね」
エルザさんの想像にウェンディと俺がそう言う。
「いや、双子宮のジェミニみてーのもいるからこんな感じじゃねぇか?」
「あぁ・・・なんか当たってそうな気がする・・・」
グレイさんが想像したのは鮫の着ぐるみを着た双子の星霊。確かに双魚宮って言ってたし、2匹出てくるのかも・・・
「ハッピー喜ぶだろうな・・・」
「魚ですらないですよ、それ」
「どう見てもプリンじゃないですか・・・」
ナツさんが想像したのは赤いマントを羽織ったプリン頭の星霊。間違いなくこれはないな。
「シリル、ウェンディ、一々そいつに突っ込むな。バカが移るぞ」
「りょ・・・了解です」
グレイさんもナツさんの想像した星霊に呆れながらそう言うので俺は力なく返事をする。
「ピスケス!!」
ユキノさんは光輝く鍵を空に掲げる。そこから魔法陣が現れ、鰻のように長い体の魚が2匹姿を現す。それもかなりの大きさで俺たちの何倍もあるみたいだ。
「「ギョッ!!」」
2匹の巨大魚はカグラさんへと襲いかかる。カグラさんはそれをジャンプして一匹目を避ける。しかし、そのジャンプしてカグラさんにもう一匹が突撃する。
「きゃああああ!!」
「大丈夫だって」
「そんなに心配しなくていいですよ」
「よーく見てごらんよ、ほら」
人魚の踵のベスさんがカグラさんがやられてしまったと思ったのか顔を覆い隠す。それに対しフードの人とソフィアさん、リズリーさんが闘技場を見るように言う。
カグラさんはピスケスの攻撃をさらにジャンプして交わしていたのだった。
ピスケスはさらにカグラさんに攻撃をいれようと襲いかかるがカグラさんはそれを空中で次々に交わしていく。
「うおっ!!すげぇな!!」
「最低限の動きで攻撃を交わしてやがる」
「まるで重力がないみたいに動きますね」
「色んな人がいるんですね」
ナツさん、グレイさん、俺、ウェンディがカグラさんの動きに感心している。
「ピスケスか・・・」
ルーシィさんがユキノさんの星霊を見ながらそう呟く。その間もカグラさんはピスケスの動きをいとも容易く避けている。
「へぇ、やるじゃん」
「伊達に一ギルド最強の称号を持ってるわけじゃないってことか」
スティングさんとグラシアンさんがそう言う。
「なーに、大したことないですよ。避けてばっかりじゃないですか」
「全然攻撃してこないよね」
「フローもそうもう」
3匹のエクシードたちもそんな話をしている。
「まだまだ様子見。人魚の踵最強をなめちゃいけないよ!!」
リズリーさんが避け続けているカグラさんを見てそう言う。
『おおっと!!黄道十二門ピスケスの猛攻を軽く交わしております!!』
『さすがだね』
『COOL!!』
なおも続くピスケスの攻撃。それを見たユキノさんは次なる手を射つ。
「身軽に交わすのであれば、その足を止めてしまえばいいだけのこと」
ユキノさんはピスケスの鍵に加えてもう1本別の鍵を手に持っている。
「二体同時開門!?」
「残る1本の黄道十二門ってことですよね?」
ルーシィさんが黄道十二門のうちの10本を所有しているんだから、ユキノさんが2本の黄道十二門の鍵を持っているからすべての黄道十二門が揃ったことになる。
「開け、天秤宮の扉、ライブラ!!」
現れたのは女性の人型の星霊で手に天秤用の皿を持ち、少し露出の多めな格好の星霊だった。それを見た観客たちは大騒ぎである。バトルとは別の意味で。
『こ・・・これはまた美しすぎる星霊が!!』
『目の保養になるね』
『天・秤・COOL!!』
実況席も試合の解説そっちのけでライブラに見いっている模様。実況しろ、実況!!
「ライブラ、標的の重力を変化」
「了解」
ライブラさんが魔法を使うとカグラさんの動きが極端に悪くなる。
「あれは重力変化!!」
「私と同じ魔法を使えるのかい?あの天秤」
「カグラの体を重くしたっていうの?」
「あの天秤の子もおいしそう・・・」
ベスさん、リズリーさん、アラーニャさんがライブラさんの魔法を見てそう言う中、ソフィアさんだけはやっぱり別のことを考えていた。
「ピスケス」
ライブラさんがカグラさんの動きを封じたところでピスケスが2匹揃って飛びかかる。
ドゴッ
ピスケスの攻撃により地面が砕け散る。
「「!!」」
ユキノさんとライブラさんは何かを察知して上空を見上げる。そこにはライブラの突進から逃れ、高々とジャンプしているカグラさんがいた。
「ライブラの重力から抜けた!?」
「そんなバカな!?」
「なんで?」
剣咬の虎のエクシードたちはカグラさんがライブラさんの重力をもろともせずにジャンプしていることに驚きを隠せない。
「すげぇぞあいつ!!」
「えらい跳躍力だな」
「重力で重くされたのにあそこまで飛べるなんて」
ナツさん、グレイさん、俺の妖精の尻尾A男性陣も同様に驚いてたりする。
「いや、あれは・・・」
「ライブラ、標的の重力を横方向に」
「了解」
ライブラが天秤を軽く振るとカグラさんは宙に浮いていた状態からドムス・フラウにある4つの大きな人の像に叩きつけられる。それによりカグラさんがぶつかった箇所が凹んでヒビが入ってしまう。
『ああっと!!星霊による重力変化から逃れたのもつかの間、カグラは張り付け状態だ、これはピンチ!!』
『重りょCOOL!!』
いくらカグラさんの跳躍力がすごかろうと背中か像についてしまっているこの状況ではジャンプして逃げることは難しい。
「ピスケス」
ピスケスがライブラさんのアシストを受けて再度カグラさんを潰しにかかる。
「これですよこれ!!二体同時開門の見せ場ですよ!!」
「見せ場!!」
「イケイケユキノぉ!!」
剣咬の虎のエクシードたちはユキノさんの攻めに大興奮。
「これで決まりってとこか」
「まぁ、そんなわけはないんだろうがな」
スティングさんとグラシアンさんがそう言う。
ピスケスがカグラさんに攻撃を加えようとした時、カグラさんが閉じていた目を開けると、ピスケスたちか何かに押されるように下へ下へと落ちていく。
「魚が止まったぞ?」
「というか少しずつ落ちてきてませんか?」
「なんだ?魔力切れとかか?」
俺たち男性陣はピスケスが動けなくなったことがなぜなのかわからないでいる。
「違うな。 あれを見ろ」
エルザさんが何かに気づいたらしく俺たちは闘技場へと視線を落とす。そこではライブラさんまでもが何かによって押し潰されそうになっていた。
「動けない・・・」
「なるほど」
動きを封じられたライブラさんとそれがなせなのかわかった様子のユキノさん。
「まさか、あいつも重力の魔法を?」
「それも重力使いのライブラを動けなくするほどのね」
「なんで?」
セイバーのエクシードたちもその正体に気づいた。
「そりゃ、私に重力変化の魔法教えたのカグラだもん。カグラなめちゃいけないよ!!」
「そういうこと」
「さすが」
「カグラさーん!!」
「さすが私のお嫁さん!!」
なるほど、さっきカグラさんがライブラさんに重力をかけられたのに簡単に抜け出せたのは自分も重力変化の魔法が使えるからか。
「さぁ、一気に片付けちゃいな!!」
カグラさんはめり込んでいた像の上で体勢を整える。その眼下では自らの重力変化により闘技場へと叩きつけられたピスケスとライブラさんがいる。カグラさんはその姿を確認すると自分も像の上から闘技場へと飛び降りる。
『ああっと!!二体の黄道十二門をものともしないカグラ!!これはすごいですね、ヤジマさん』
『経験と心、ありゃあかなり線が強いね』
『こんな戦いが目の前で見れるなんて大興奮です!!COOLCOOL!!』
「お・・・重い・・・」
実況席がそういう中、巨大な魚・・・ピスケスが落ちてきた闘技場では、ライブラさんがピスケスに潰されており、ピスケスとライブラさんは目を回して戦闘不能状態になっていた。
「ピスケス、ライブラ、戻って」
ユキノさんがそう言うとライブラさんとピスケスは星霊界へと帰っていく。
黄道十二門の二体を閉門したユキノさんの前に上から降りてきたカグラさんが仁王立ちする。
「ったくよ、ダラダラとつまんねぇな」
「そうか?一撃で決めるよりかは盛り上がると思うぜ?」
2人の戦いに少々飽き気味のオルガとそれに反論するグラシアン。
「ユキノ・・・」
「大丈夫かな?」
「大丈夫ですよ!!勝負はこれからです!!ねぇ!!スティング君!!」
「そういうこと。ユキノの真価はこっからだからな」
心配するカエルと虎に赤茶のエクシードとスティングさんがそう言う。
「私に開かせますか。十三番目の門を」
「!?」
「え!?」
ユキノさんの言ったセリフにカグラさんの表情が変化し、ルーシィさんが驚いたように声を出す。
「十三番目の門?今あいつそう言った!?」
「はい。確かにそういってましたけど」
「どうしたんですか?ルーシィさん」
身を乗り出すルーシィさんに俺とウェンディがそう言う。
「黄道十二門の鍵はその名の通り十二個の鍵があるのね。だけど噂で聞いたことがあるの、十三番目の鍵・・・黄道十二門を凌ぐ、未知の星霊の話!!」
「未知の星霊・・・」
その話に思わず息を飲む俺。そんな話聞いたら、いやでも期待しちゃいますよ。
「十三番目の門を開く、それはとても不運なことです」
そう言うユキノさんの手には金色の鍵に黒い蛇が巻き付いているような形の鍵があった。
「不運・・・運など産まれた瞬間より当てにしておらん」
辺りが暗くなっていく最中、腰につけた刀に手を伸ばしながらカグラさんがユキノさんへと突撃する。
「全ては己が選択した事象」
「開け、蛇遣座の扉」
「それが私という存在を未来へと導いている」
辺りが暗くなったのはどうやらユキノさんの持っている十三番目の鍵が原因のようだ。一体どんな星霊が現れるんだ?
「オフィウクス!!」
ユキノさんが鍵を掲げると黒い魔法陣が現れ、それと同時にさらに闘技場を包む闇が深くなる。
そして姿を現した星霊は、先のピスケスをも凌ぐほどの巨大な蛇だった。
「でっかー!!」
「蛇遣いってか、蛇そのものじゃねぇか!!」
「すげぇ・・・怖いわ・・・」
「あわわわわ・・・」
「これが・・・オフィウクス?」
ユキノさんの頭上に佇む巨大すぎる蛇。その目は赤く光っており、敵であるカグラさんへと視線を注いでいるようだった。
ガチャッ
カグラさんは刀をいつでも抜き出せるように準備している。そのカグラさんにオフィウクスが迫る。
「怨刀・不倶戴天」
カグラさんとオフィウクスが互いに相手との距離を詰める。
「抜かぬ太刀の型」
カグラさんがそう言いオフィウクスとすれ違う。すると、納刀したままのはずのカグラさんの刀がオフィウクスを一瞬のうちに倒してしまう。
「!?」
切り札であるオフィウクスが倒されたことにより明るくなる場内。ユキノさんは剣筋すら見えなかったカグラさんの攻撃に立ち尽くす。
「マジかよ・・・」
「剣を抜かずに・・・」
「カグラちゃんが剣を抜いたら大変だもん」
「その時は人が1人死ぬ時だから」
スティングさんとエルザさんもカグラさんのあまりの抜刀能力に目を見張り、マーメイドのフードの人とソフィアさんは笑みを浮かべながらそう言う。
そしてオフィウクスを倒したカグラさんは一瞬の隙にユキノさんの前に剣を構えて現れる。
「ウソ・・・」
「安い賭けをしたな」
ダンッ
「人魚は時に虎を喰う」
納刀したままの刀を構えるカグラさん。
その後ろには闘技場の地面へと倒れているユキノさん。
あまりのことに絶句する会場。
こうして命を賭けた2人の女性の対決は終幕を迎えた。
後書き
いかがだったでしょうか。
カグラマジで強すぎですね。
次回もよろしくお願いします。
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