オズのカエルマン
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第八幕その六
「大変だから」
「皆でまとまって行こう」
「それがいいね、それと」
ここで、です。神宝は森の上を見上げました。壁になっている木々は確かに高いですがそれでもでした。
「迷路はね」
「そう、あらかじめね」
「出口、そして迷路の状況がわかれば」
「突破することが楽になるね」
カエルマンが神宝に言うのでした。
「ずっとね」
「そうですよね」
「ではここはね」
「ここは?」
「僕の出番だね」
カエルマンは出番が来て大喜びでした。
「ジャンプしてそうして」
「上から見て」
「それで出口の場所や迷路の状況を確かめるよ」
こう皆に言うのでした。
「そうしていこう」
「お願い出来ますか?」
「勿論だよ」
カエルマンは神宝ににこにことして答えました。
「蛙のジャンプはこうした時にあるものだからね」
「上から見る為に」
「そしてジャンプで何かを乗り越える為に」
だからこそというのです。
「今から跳ぶよ」
「じゃあお願いします」
「それではね」
こうしてでした、カエルマンは早速です。
大きくジャンプしました、そして。
ジャンプしたその上から迷路の森の状況を見ました、そうしてから着地してです。皆に笑顔で言いました。
「出口は北だったよ」
「北ですか」
「だから迷路を突破したらね」
「それで、ですね」
「青龍の場所までね」
「行けるんですね」
「そのままね」
こう皆にお話するのでした。
「だからまずは突破しよう」
「わかりました」
「そしてね」
ここでまた言うカエルマンでした。
「迷路の状況だけれど」
「そっちはどうした感じですか?」
「木々が壁になっていてね」
そしてというのです。
「それが角の様になっていてね」
「あっ、テーマパークとかでよくある」
「ああした迷路になっているよ」
それが迷路の状況だというのです。
「木々の間は通り抜けられないよ」
「じゃあ本当に木と木の壁の迷路をですね」
「通ってね」
「そうして出口まで行かないといけないんですね」
「そうだよ」
「わかりました」
神宝はここまで聞いて頷きました、そしてです。
ナターシャは入口の看板を見つつです、カルマンに言いました。
「問題は」
「うん、何かな」
「難しい迷路ですよね」
「結構ね」
「それじゃあ迷って入口に戻ったりしたら」
「それが問題だね」
「そうですよね」
「そのことが気をつけていかないとね、それならね」
ここでまた言ったカエルマンでした。
「木々の壁の間は通路になっていてね」
「その通路に何が」
「うん、通路の上には枝葉がないんだ」
そうした状況だというのです。
「僕もジャンプ出来るから」
「それじゃあその都度」
「僕達の場所をチェック出来るよ」
カエルマンがジャンプして上から一行の迷路の中の状況をチェックしてです。それが出来るというのです。カルロスにお話するのでした。
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