雷神†無双
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カルアミルクを君に
前書き
僕は最初の一杯をカルアミルクって決めてるんですよ…(ビール頼みながら)
何やかんやで連合に着いた。行軍のスピードもあってか、そこそこ早く着いたみたいだ。
見張りの兵に所属を名乗り、すんなりと通してもらった俺らは軍議が行われているところに案内してもらった。
しかし今にも村の名前を喋りそうな兵士だ。男と女で立ち絵に差がありすぎませんかね?
「そう言えば、総大将の方はどなたなんですか?」
「いえ、それが…」
何か決まってないらしく、本陣に籠ってる諸侯もいるらしい。なんだそりゃ。
「劉備殿。」
「なぁに?絶郎さん。」
ここで俺たちの戦力をご紹介しようじゃないか!
劉備軍2万と村人(爆)軍3万の連合軍である。将は関羽、張飛、子龍。さらに軍師もいるのだ。
装備も兵糧も充分である。他の軍は大体2万〜3万程度。文句なしの巨大勢力である。
つまり俺達には充分、発言権があるのだ。
本当はこの頃だったら劉備たちは大した権力もなかったんじゃなかったっけ?そういや史実じゃ連合に参加してなかった希ガス。相変わらずのガバガバ知識である。
「ちょっとお耳を…」
孔明と劉備と輪になって話す。孔明と劉備は顔をしかめていたが納得した。
行きましょ、行きましょ~。
「俺は遊びで戦争やってるんやぁ!!」
先陣は俺だぁ!空中でトリプルアクセルを噛ましつつ、俺は雷光になった。
今にもトランプやらUNOでもやりそうな雰囲気をぶち壊してやったぜ(スッキリ)
「な、なんですのアナタ方は!」
目の前に金ぴかでくるくるヘアーな女が現れた。誰だよ。
しかし上手そうな髪である。バウムクーヘンが食べたい。何か腹が減ってきたぜ。
「皆さん!」
騒然とした場が劉備の一喝で静かになった。うんうん計画通りですな。
そして皆の注意が劉備に集まったので、何食わぬ顔で孔明の隣に座った。
すんごい青ざめてるんだけど孔明。作戦通りじゃないか、劉備はすぐ馴染んだぞ。
「こんなことをしている間に、董卓さんたちは軍備を整えちゃいますよ!それでいいですか?」
「ちょ、ちょっとアナタいきなり何を…」
「申し遅れました…私は徐州の牧の劉備玄徳です。…ねぇ、皆さん?皆さんはここでお喋りをするために集まったわけではないでしょう?」
いいぞ、そのまま畳みかけろ!何やら周りは急な展開について行けずにオロオロしてる。
何人かは冷静になってはいるが、何かするわけでもなく黙って劉備の話に耳を傾けている。
「じゃ、じゃあ玄徳さんとやらは誰がこの連合を率いるに相応しいと思いますの?」
「それは…」
劉備はくるりと回転し、剣を鞘に入れたまま天に掲げ叫んだ。
「私です!」
「うぇぇ!?」
こうして総大将は劉備に決まりましたとさ、ちゃんちゃん♪
「ちょ、ちょっとお持ちになりなさい。」
ちっ、うっせーな。早く納得しろよ。
ふぃーと息を吐くとキラキラと光る服装をしている男を見つけた。
何かミニドリルを付けた女の隣にいる。いやコイツはどうでもいい。重要なのは彼だ!
(あとで勧誘しよ。)
俺は心に固く誓った。
「この名誉ある軍を率いるにはそれ相応の家格が必要でしてよ!」
「私は劉家ですよ?」
「劉性などいくらでもいるではないですか!」
「いいじゃないですか。建前ができれば。」
バッサリと切って捨てる劉備に誰かが息をのんだ。
いいねいいね。俺好みの展開になってきたぞ。こういう輩は適当に扱ってればいいのだ。
「私の軍は連合のなかでも一、二を争う規模ですし。皆さんの中には私の名前を聞いた人もいるんじゃないですか?」
目を細めながらチラリと周りを見渡す劉備。
この連合の中でデカいのは曹操、袁紹そして劉備だ。いや将が揃ってるから曹操と劉備が双璧を成してると言っても過言ではない。
さらに劉備は庶民でありながらここまでの勢力をもった人間だ。誰もが一目置いてるだろう。
世論でも実は皇帝の血筋を引く英雄が黄巾を撃ち滅ぼした!と支持が高い。治める土地も豊かだしね。
「なら劉備でいいわね?」
以外にも劉備を押したのはミニドリルだった。
「我らも依存はない。」
「童もない。」
「わ、私も桃香でいいと思う。」
「ちょ、ちょっと皆さん!?」
他の諸侯もぞろぞろと賛成しただした。
一名、納得してない奴がいるがほっとく。周りもそうしてるし。
「ありがとうございます。では皆さん、作戦は追って知らせるので今しばらく陣に戻ってくださいね。」
こうして軍議はあっさりと終わったのだ。
「はぅあ~、緊張したよぉ。」
へなへなと膝から崩れる劉備。さっきの人物と同じだとは思えんな。
しかしまぁ見てるこっちは面白かった(小並感)大した演技力である。
「すごいじゃないか、桃香!」
いつの間にか陣に来ていた伯珪が劉備を称える。
あの調子じゃずっとグダグダしゃべり続けていたんだろうな。
「でも絶郎がいきなり飛び込んで来たから驚いたぞ。」
「そうですよぉ!あんなことするって言ってないじゃないですか!」
さっき復活した孔明が顔を真っ赤にして怒鳴りちらす。短気だね、君。
「まぁまぁ朱里。すべて上手くいったのだから良いではないか。」
「そうなのだ!お姉ちゃんが総大将って何かかっこいいのだ!」
「えへへ、そうかなー。」
わいのわいの騒ぎ出す劉備一行をみて伯珪は相変らずだなーとぼやいた。
緩いのがここのいいとこである。何だかんだでコイツラと組んだが好き放題できるから悪くない。
しかしこの空気のままだと締まらないので関羽が調度いいとこで話を切り出した。
「それで雛里。連合の作戦は…」
「それなのですが…」
テーブルの上に将棋の盤のようなものを取り出すと魔女っ子は作戦を説明した。
何でも下手に作戦をたてないほうが良いとか何とか。
「え?何で何で?」
「知って通りこの連合は一枚岩ではありません。下手な連携は逆に足を引っ張り合うことに繋がります…」
「諸侯の中には手柄を狙って、勝ってな行動をする軍も出てくるかもしれません。なので最低限の作戦を軸にして各諸侯は自由に動いてもらうのがいいでしょう。」
「ほう…」
お前ら仲いいな、交互に隙間なく話すとか。あと関羽のほう…を聞くのは何度目だろうか。
俺が心底どうでもいいことを考えている間に伝令を送ったらしく、今度は誰を先陣にするかを話しているらしい。
「先陣は孫策殿でよろしいのでは?」
さすがに黙ってるといらない子認定されてしまうので、取りあえず案を出してみた。
何故孫策かと言うと対して理由はなかったりする(キリッ)どうせ採用されないしいいや。
「何で孫策さんなの?」
「関を守ってるのは華雄将軍…なるほど。」
うんうんと頷く幼女ズ。
何か採用されたらしい。何が起こったし。
「では絶郎さん。宜しくお願いしますね。」
ニッコリとほほ笑む孔明。言い出しっぺの法則と奴か…計ったな孔明!
こうして俺はホイホイと孫策の陣に向かうのであった、まる
後書き
無理やり、孫策と絡ませようとしたらこうなった件。
プロットが役に立たなくなったぜ(笑)そういう訳で今月の雷神†無双はお休みです(ゲス顔)
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