詩集「棘」
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纏いつく愁いと淋しさ
白々しい創り笑顔で
どうにか日々を追いやって
ふと…気付けば…
何をしているのか考えてる…
風の中に聞こえてくる
過去の記憶はどこまでも
切ない歌のように響いて…
纏いつく愁いと淋しさは
どこまでも君を想うゆえに…
時は延々と僕を試すように
ただ訪れては去ってゆく…
人の命は零れゆく砂のよう…
愛しい君へ手を伸ばしても
届かない僕はただ…
それを見つめるしか出来なくて…
忙しない今日も無理矢理
心ごまかし生きている
でも…気付くと…
君のことばかり考えてる…
陽射しへと垣間見えた
未来への希望はどことなく
哀しい色で描かれていた…
纏いつく愁いと淋しさは
いつまでも恋しさ募らせて…
風は悠々と僕を試すように
君の影さえ奪ってゆく…
もうどこにも見つけられない
君の心のカケラ達を…
追いかけられない僕は
ここにいる理由が見当たらなくて…
纏いつく愁いと淋しさは
どこまでも君を想うゆえに…
時は延々と僕を試すように
ただ訪れては去ってゆく…
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