戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第二十七話 白川中佐!鉄棒は逆上がり!!その九
「森下千里さんだよ」
「あの人にするからな」
今回はこの人だった。
「あの長身にパーフェクトボディ」
「朝起きたてで観ても一瞬で復活するぜ」
「だからあの人だ」
「あの人にするぜ」
「そう、わかったわ」
二人はそれを聞いてまた言った、そしてだった。
瞬にだ、あらためて言った。
「写真集とDVDゲットの為にもな」
「絶対に勝ってやるぜ」
「今回も九部位を洗って待ってたな」
「俺達の勝利に精々歯ぎしりして苦しめ」
「大将、彼等ですが」
白川は二人の台詞をここまで聞いてだ、瞬に対して言った。
「何処まで性根が腐っているのでしょうか」
「その髄まででしょう」
まさに骨の髄まで腐っているとだ、瞬はその二人を見つつ述べた。
「何処までも」
「やはりそうですか」
「はい、最悪です」
その人間性がというのだ。
「腐敗しきっています」
「全くですね、しかしその彼等に」
「勝ちそして」
「この腐りきった性根を叩きなおしましょう」
「そうしましょう」
こう二人で話してだった、そのうえで。
鉄棒の勝負に入った、するとだった。
瞬も白川もだ、見事な逆上がりをしてみせた。それも連続してだ。
そしてだ、そのうえで。
ジャスティスカイザーの二人もそれぞれ鉄棒をした、二人も逆上がりをした。それをしてそうしてなのだった。
判定役、審判の化け猫の山田さん(声:関俊彦さん)、華の三百歳全高二メートルの巨大な白猫に対して問うた。
「おい化け猫、どっち上だよ」
「俺達と相手のな」
「俺達だよな」
「そうに決まってるだろ」
「あのな、審判に判定強要するなよ」
山田さんは詰め寄る二人にこの言葉から返した。
「どれだけ態度悪いんだよ」
「態度悪くても勝てばいいだろ」
「いつもそう言ってるだろ」
「世の中勝った奴が正しいってな」
「それがこの世の摂理なんだよ」
「御前等マジで死んでやりなおせ」
山田さんは何処かのローマ法皇みたいなことをだ、二人に言って駄目出しをした。
「霊的に生まれ変われ」
「はあ!?何で俺達が生まれ変わる必要あるんだよ」
「正義の味方に何かあったら嘆き悲しむのが道理だろ」
「仮面ライダーだって死んだと思ったら皆嘆くだろ」
「すげえ嘆き悲しむだろ」
「そうなるんだよ」
「この作品は普通とは違うんだよ」
山田さんはその巨大な猫の顔に青筋を立てて反論した。
「というか御前等私を見ても何とも思わないのか」
「化け猫だろ」
「全高三メートルのな」
「それがどうしたんだよ」
「全然普通だろ」
「化け猫が普通か」
「へっ、俺達をどっかのプラズマ教授と一緒にするなよ」
「妖怪変化も幽霊も宇宙人も超能力も否定しないぜ」
ありとあらゆることをプラズマで説明することはしないというのだ。
「超常現象否定しねえぜ」
「科学も万能じゃないんだよ」
「この世に万能のものなんてあるかよ」
「人間の知識なんて僅かなんだよ」
この大宇宙の中のだ。
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