詩集「棘」
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夏の幻 夢の宵
いつか…なんて来やしない
動いたって変わらない
決められたような毎日
遣り過ごすだけで手一杯…
照り返す陽射し
緑深める蝉の声
何もかも投げ捨てて
僕というモノを消し去りたい…
夏の幻 夢の宵
君だけを想う切ない時間
どんなに言葉連ねても
届くあてなどない手紙
月影流る 冥き川波
君を待つ寂しさと
愛する辛さ噛みしめて
歩いてく…どこまでも…
我慢しても報われず
当たり前だと蔑まれ
恋をすれば不相応と
自分を嘲り 空見上げ…
笑うような月
誘うような木立の陰
手を伸ばして一体
誰が握ってくれるのでしょう…
夏の幻 夢の宵
恋しい君はここにはいない
疲れた躰 引き摺って
生きる虚しさ耐えられず
静かなる闇 遠き想影
君を愛した愚かさ
苦しむ魂(ココロ)を抱えて
歩いてく…どこまでも…
夏の幻 夢の宵
君だけを想う切ない時間
どんなに言葉連ねても
届くあてなどない手紙
月影流る 冥き川波
君を待つ寂しさと
愛する辛さ噛みしめて
歩いてく…どこまでも…
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