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ソードアート・オンラインーもしもあの時、サチが死ななかったらー

作者:Bloo-D
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SAO
世界の終焉
  第37話

 
前書き
原作の第75層ボス後辺りまで書きます。 

 
第75層^コリニア^の転移門を出たキリト達3人。
そして転移門前には、攻略に加わると思しきプレイヤーが続々と集まっていた。キリト達は、見なりと威圧感からみて、ハイレベルのプレイヤーだと解った。

クライン『よぉ、キリト‼︎』
キリト『クライン、お前も加わるのか?』
クライン『まぁな。』
エギル『俺もな。』
サチ『エギルさんも?』
エギル『ああ、今回の攻略は苦戦は間違い無いって訳だから来たのさ。
っま、本当の狙いは、おこぼれを頂く為だがな。』
サチ『成る程。』
アスナ『大丈夫。今回はクォーター・ポイントのフロアボスだから、戦利品は大物の筈。』
攻略チームの中には、クライン率いる<風林火山>とエギルの姿もあった。
しかもエギル、おこぼれ狙いで来たみたいだ。

そうこうしていると…、
≪パァーーッ‼︎≫
転移門が光り輝き、光の中から武装したヒースクリフと5,6人程度の<血盟騎士団>のメンバーが姿を現した。
ヒースクリフは、キリト達から数m程離れた辺りで立ち止まって言った。
ヒースクリフ『今回はよく集まってくれた。皆の心使いに感謝する。
ではこれより、第75層フロアボス戦に挑む。全員、気を引き締めて取り組みたまえ。』
『『『『『おお〜〜‼︎』』』』』
ヒースクリフの一声に呼応して、キリト達を除いたほぼ全員が叫んだ。その後ヒースクリフはキリトとサチに声を掛けた。
ヒースクリフ『キリト君にサチ君、今回は君等の活躍に期待するよ。』
声を掛けられた2人は会釈した。

ヒースクリフ『では全員揃っている事だし、早速出発しよう。ボス部屋直前の辺りまでの道を開く。』
そう言ったヒースクリフは、回廊結晶を用意。
ヒースクリフ『コリドー、オープン‼︎』
ヒースクリフの一声に呼応するかのように、クリスタルは砕け散り、眼前に先が見えない空間が出現した。
まずヒースクリフがその中に踏み込む。他のプレイヤーも相次いで踏み込んで行った。キリト達も後に続いて空間に踏み込んで行く。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

キリト達が出た先は、ボス部屋のすぐ目の前だった。
ヒースクリフを除いた一同に緊張が走る。
≪ゴゴゴゴッ……≫
そしてヒースクリフは、ボス部屋の扉を開けた。
ヒースクリフ『戦闘開始‼︎』
ヒースクリフは<神聖剣>を抜き払って叫んで部屋内に走り出す。
キリト達も武器を装備して、その後に続く。

ーーーーーーーーーーー

部屋は広さは大き目の体育館くらいあり、見た所円形で天井が見えない。
≪ゴゴゴゴ…バタンッ‼︎≫
全員が部屋に入った時、出入口である扉が勢いよく閉まった。
辺りは薄暗く人影は朦朧としか見えない。
この時サチは、"エネミーサーチ"でフロアボスの場所を掴もうとしていた。

その時、ミニマップの天井に敵アイコンが表示された。
フロアボスだ。
サチ『上だよ、天井に居る‼︎』
『『『『『‼︎』』』』』
サチの叫びに反応した一同は天井へと見上げる。
するとそこにはムカデのような全長10m以上ある巨大なモンスターがいた。全身が骸骨で足には大鎌がついている。
モンスター名は〔スカル・リーパー〕。直訳すると、“骸骨の刈り手”と言った所だろう。

すると〔スカル・リーパー〕はキリト達を見据えると、彼等目掛けて落下して来た。
ヒースクリフ『みんな下がれ‼︎』
その一言でみんなは下がり出したが、反応が遅れた<聖竜連合>のメンバーと思しき3人が、地面に着地した〔スカル・リーパー〕の攻撃を受けて宙に吹っ飛ばされた。その3人は、LPが一気に減って0になり、ポリゴン状となって消滅した。
キリト『一撃で…だと……?』
サチ『嘘っ……。』
キリト達は唖然とした。トッププレイヤーをたった一撃で倒すなどあり得ない。

すると〔スカル・リーパー〕は、新たに見定めたプレイヤーの一団目掛けて突進した。
そのプレイヤー達は、恐怖のせいか動けないでいた。
〔スカル・リーパー〕が大鎌を振り下ろしてプレイヤーを襲おうとしたその時…、
≪ガキンッ‼︎≫
ヒースクリフが、手にしていた盾で攻撃を防いだ。
だが、〔スカル・リーパー〕は別の大鎌で新たなプレイヤーに攻撃を加えようとする。
キリト『くっ‼︎』
それを見たキリトは飛び出し、大鎌を2本の剣で受け止める。
キリト『重…過ぎる……。』
だが、キリト1人では防ぎきれない。
≪ガキンッ‼︎≫
その時、サチが"ウェポンバッシュ"で〔スカル・リーパー〕を硬直させて動きを止めた。
キリト『ありがとう、サチ‼︎』
サチ『どう致しまして。』
キリト『だが、あの一撃を1人で躱すのは無理だ。サチ、力を貸してくれ‼︎同時に受ければどうにかなる‼︎』
サチ『解った‼︎』
アスナ『私も手伝うわ‼︎』
キリト『よし、サチ、頼む‼︎』
サチ『任せて‼︎』
キリトの一声に呼応して、"シャイニング・エコー","危険回避の指示","防御無視"を立て続けに発動してパーティーを強化。それと同時に、3人は〔スカル・リーパー〕と対峙した。
〔スカル・リーパー〕は、キリト達を睨み付ける。
その時、キリトは叫んだ。

キリト『俺達は奴の大鎌をなんとかする、その隙に側面から攻撃するんだ‼︎』
エギル『応‼︎』
クライン『任せろ‼︎』
キリトの叫びにクライン達は応じた。その時、〔スカル・リーパー〕はキリト達目掛けて大鎌を振り下ろした。
≪ガキンッ‼︎≫
3人は、それを受け止めつつ攻撃する。もう片方の大鎌は、ヒースクリフが引き受けてくれた。
その後3人は、大鎌を躱しては反撃を繰り返し、時にサチが"ウェポンバッシュ"で硬直させればクライン達が側面から攻撃の連続で〔スカル・リーパー〕のHPを削って行く。だが、攻撃の余波でキリトはダメージを受けるが、3人は気にも止めずに大鎌を捌き続ける。

それから1時間後、サチが放った"ディメンション・スタンピード"で、〔スカル・リーパー〕はポリゴン状となって消滅した。

ーーーーーーーーーー

キリト達3人はなんとか生き残った。クライン達もだ。
クライン『なぁキリト、一体…何人死んだんだ?』
キリト『サチ、頼む。』
サチ『ちょっと待ってて。』
クラインは何人が死んだかキリトに聞いたが、当の本人はサチに頼んだ。
早速サチはミニマップを表示して緑カーソルの数を数える。
サチ『今ここに残っているのが19人だから……』
キリト『つまり、14人が死んだ…って事だな……。』
サチ『うん。』
エギル『お、おいおい。嘘だろ?』
クライン『あと25層あるってのにか?』
それを聞いたエギルとクラインは真っ青な表情を浮かべた。
実は〔スカル・リーパー〕への攻撃の最中、近付き過ぎて死亡したプレイヤーが何人もいたのだ。

現在アインクラッドには、およそ6000人のプレイヤーがいるが、クリアに参加するプレイヤーは1/10程度である。
各層でこれ程の死者が出たらたまったものではない。この調子だと、第100層に到達出来るのは、たった数人くらいである。

その時キリトは、ある1人のプレイヤーに目が止まった。
そのプレイヤーは、<血盟騎士団>の団長の聖騎士 ヒースクリフであった。 
 

 
後書き
今回はここまでします。次回作はSAOを完結させるつもりで行きます。早ければ来週初め辺りに公開の予定で行きます。 
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