雷神†無双
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
はっじまるよ~
前書き
前の関羽さん視点の話書くときに女性の気持ちを知るために高校の頃の同級生に「スカート貸して?」ってLINEしたらブロックされました。何故だ。
次々と黄巾党を撃破して行った俺たちは各地で仲間と出会い、そして悲しい別れもあり…いやなかったわ。
何やかんやで倒していったのだ。一気に軽くなったな。ま、いいや。
「恐らくこれが、最後の戦いになるでしょうね。」
意味ありげに呟く孔明。多分そうだろうなー。
やっぱ国に喧嘩売ったのがやばかったのか、すっかり黄巾党は減ってしまったらしい。
らしいってのは俺はほとんど把握してないからだ(キリッ)
次郎と孔明に任せれば何とかなるしな。素人の俺が口出すことじゃない。
「現在、黄巾党は全勢力を砦に集め、籠城しているそうです。」
「え?あの砦に全部いるのか。ずいぶん減ったな。」
そりゃどっかの義勇軍にピンポイントに補給する場所とか潰されてるもんなぁ。
町を襲おうにも先回り、話に聞いたが商人とかも傭兵とか雇って町の警護が強化されているらしい。
ちなみにその商人も今活躍している義勇軍の仲間と言う噂もある。
すげぇな義勇軍。一体何者なんだ……?(すっとぼけ)
「いろんな人がいるね~。」
「各勢力が集まっていますからね。」
旗だらけである。何かダサイ。主に俺の旗が。「旗」って書いてるだけだしな。
俺の旗がダサいのは別に良いけど、軍ってこんなにいたのか知らんかった。
「官軍もいますね。」
「ええ……ですが何進将軍が先の戦いで負傷したのが原因で本隊は使えないでしょう。」
誰?かしん?
「これが今の官軍か…」
「情けないのだー……」
「今は…たしか董卓と言う人物が代わりに指揮を執っているらしいですが、混乱が酷いのでまともに機能しないでしょう。」
うええ。何だそれ。使えねー。あとさらっと重要人物の名前聞いたけど、別に良いや。
んじゃここで待ってる奴らは皆官軍って奴なのか。通りで動ないわけだ。
知らない奴ばっかだしな、名前聞いても。モブが味方って頼りねーな。曹操とかいねーのかよ。
あとは孫…孫孫……孫権とか?いや孫乾だっけ?やっべ忘れた。
「ごしゅ…絶郎様これは名を上げる、またもない機会です。」
「そうなのだー!ここで、こーきんとうの奴らを倒せば有名になっちゃうのだ!」
また気持ち悪い呼び方をしそうになる孔明を睨みつつ、考えてみる。
敵の数は未知数で、こっちの味方は役に立たない。しかも相手は何かボスがここの砦にいるらしく士気が高いと予想されてる……うん、これ負けイベントじゃね?多分負けそうになったら呂布あたりが「またせたな?」って助けに来るパターンの奴や!
「んでもそんな正方法じゃつまんねーしな。」
何かブツブツ言ってるから劉備たちが不安そうな顔してこちらを見つめてくる。
気にせず思考する。だってなぁ、初心者プレイヤーならいざ知らず、熟練のイケメン(爆)である俺にとっちゃこんなもんイージーよ。イージー。
「次郎さんや…」
「はいです、頭!」
「20…いや10人、使える奴を集めてくれ。」
「へい!」
馬もビックリな速さで駆け抜けていく次郎。
正直10人も多い希ガス。まぁいいや何事も経験ってことで。主役は俺だし。
「えっと…絶郎さん。何をするの?良い策でも思いついたの?」
「あ、はい。これから俺たちで砦に侵入します。」
「ようやく着いたわね。」
官軍+絶郎軍が陣を張ってる場所からすこし離れている場所に立つ軍勢があった。
旗は「曹」。そう曹操軍である。すごい言いにくい。
「やはり官軍は手こずってるようね。」
「はっ、何でも何進将軍が負傷し、士気が下がりまともに機能していないとのことです。」
情けないなぁと白く輝く衣装に身を包んだ青年が呟いたが全員が同意した。
青年の名は北郷一刀。天の御使いと呼ばれている男だ。砦を見上げながら一刀は思った。今までの日々を。
(俺の知ってる歴史と全然違うな…)
まず武将が全員、女体化していることだ。それに時代に見合わない技術。
曹操の元に集う配下もくる時期が早すぎる。今自分の横にいる楽進なんかは黄巾党が活発なころには名前すら出てこなかったはずだ。
「兄ちゃん、大丈夫?」
「ん、ああ。大丈夫だよ、季衣。」
いけない。疲れが顔に出てしまったか。
可愛い妹分の頭を撫でながら意識を曹操…華琳たちに戻す。話は大体終わったらしい。
何でも城に旗を立てるとか何とか。なるほど自分の手柄を証明するためか。
よし、そうとなれば善は急げとばかりに、華琳が号令を掛けようとしたが砦を見て全員が絶句した。
「うそ…」
それは誰の言葉だったのだろうか?
もう砦には旗が上がっていた。旗の文字は…「旗」。
「あっけないっすね。」
「まったくだな。」
せっかくバッ○マンのコスプレまでしたのに…
まぁ、こいつらチョロすぎた。何か賊ってより難民である。糧食がないんだし仕方ないか。
7万近くいたが、戦えるのは万にも満たないだろう。士気が高いかもって話だったが、前の官軍との戦いで限界だったみたいだなー。
「結局、張角は死んじまったか。」
「あれは無理ですね。賊の大将らしい最後でした。」
十数人で潜入した俺らだが、次郎の華麗なる指示で火計の準備をしつつ俺の本家の○ットマンさながらの
各個撃破で見張りを除去。
結構楽しかったが、味気なさ過ぎてすぐ飽きた。でも火計のおかげでノリノリである。
火はいいねぇ!心が躍るぜ!
んで張三姉妹だが指揮系統がぐちゃぐちゃ、伝令を俺がコロコロしちゃったので行動が完全に遅れてしまったわけで。火計に気づいたときにはもう遅い。
我先にとばかしに逃げようとした集団に飲み込まれてしまった。守ろうとした人物もいたが数は暴力。
多分、ぐちゃぐちゃにされた後に火で焼かれて人間ハンバーグみたいになってんだろうな。
「帰るか。」
「へい。野郎ども!引き上げるぞ!」
塀に立てかけられた梯子を使い颯爽と駆け降りる。
降りて、帰るころには張三姉妹のことは頭からすっかり消えてしまった。
当然である。これからの身の振り方を考えないと行けないのだから。
後書き
はっじまるよ~(始まるとは言ってない)
感想等、お願いします。
ページ上へ戻る