FAIRY TAIL～水の滅竜魔導士～

大司教の部屋にて・・・

「いた！！」

俺は目を使ってギルダーツさんたちを発見し、その部屋へと走り込む。
そこには、ギルダーツさんと睨み合うバイロ、それを後ろから見ているナツさんとラキさんとココさんがいた。

「ナツ！！」

ハッピーはナツさんを見つけると近くまで飛んでいく。声をかけられたナツさんとラキさん、ココさんもこちらに視線を向けた。

「よかった！！無事だったんだね！！」
「決まってンだろ？俺がこいつらごときにやられるかよ！！」

安心するハッピーにナツさんは腕を掲げながらそう言う。一先ず無事でよかったですね。

「ウェンディ、シリル。大司教の手当てを」
「はい！！」
「任せてください！！」

俺たちはベットの脇でうつ伏せに倒れている大司教さんに駆け寄る。

「この人が大司教？」
「だ・・・大丈夫なの～？」

大司教は気を失っているのか、 全く動く気配がない。

「まったく・・・大聖殿にまで押し入るとは、つくづく大胆なギルドですね」

俺たち妖精の尻尾(フェアリーテイル)を見て、バイロはそう言う。

「バイロ」
「てめぇ・・・」

エルザさんとグレイさんは無表情でこちらを見ているバイロを見据える。

「ふはははは！！蛆どもがいくら足掻こうとも、リアルナイトメアは止まりはせん。この世界はもう終わる。ゼントピア創設の基となった偉大なる力、その源こそが無限時計。かつてそれは、無限城と呼ばれていた」

俺たちの後ろでろうそくの上に倒れているおかっぱ頭の男がそう言う。こいつがラポワントか？

「無限城？」
「なんです？それ」

ラポワントの言った言葉にグレイさんと俺は質問する。

「100年に一度、生誕祭のまさにその時期、無限城は蓄積した全ての魔力を解放する！！100年分の魔力だ！！抗うすべなどない！！」
「なんで～？」
「なんでそんなことするのさぁ！！」

ラポワントの説明にセシリーとハッピーがそう言う。

「今一度この世を混沌に帰すため！！それ以上の意味などありはせん」

ラポワントは二人の質問にそう答えた。

「リアルナイトメアをコントロールすれば、ゼントピア創設の前の無秩序な世に戻すことができる！人々が胸に封じた悪意や欲望を解き放つ時が来るのだ！！」
「ネビルはそれを恐れて、何世代にも渡る封印を施したのね」

ラポワントの言葉にシャルルがそう言う。

「それはそうと一体・・・」
「ルーシィさんと何の関係が？」

俺とウェンディはルーシィさんがなぜ捕らえられたのか疑問に持つ。ルーシィさんはただお父さんから針を託されただけ、無限時計とは関係などほとんどないはず。

「黄道十二門の多くを所有するルーシィ・ハートフィリアの異界のゲートを開くその魔力の高さ、星霊魔導士によって封じられた無限時計は、同じ星霊魔導士の魔力によってのみ支配することができる！！
奴は無限時計をコントロールするための言わば生け贄だ！！」
「なんてことを・・・」

俺たちはその説明に怒りを覚える。

「ふはははははっ！！無限時計を止めたければ、あの小娘の命を止めればよい！！他に手はない！！このゼントピアから世界の終末が始まるのだ！！」

ラポワントはそう言い、バカ笑いを始める。だが、その体を突如、ある違和感が襲う。

「うっ！！」

ラポワントの体が少しずつ消え始めていたのた。

「どうしたのだ！？私の体が！！」

苦しみ叫ぶラポワント。俺はその体を目を使って見てみることにした。

「髪の毛・・・」
「え？」

ラポワントの体は、何かの髪の毛によって構成されているように見えた。

「憐れだな、ラポワント」

バイロは消えていくラポワントにそう言う。

「なるほどなぁ」

ギルダーツさんも、ラポワントを見て何かに気づいた。

「お前も偽りの一部だったってことだ。自分が擬人化魔法で作られた、ただのパペットだって知らなかったのか？」

擬人化魔法・・・人間じゃないものを人間のようにできる魔法ってところかな？奴はそれによって作られた、言わば人形ってところか。

「私はそれを支援する身だ！！何をバカな・・・」
「私たちはここに来るまでに、たくさんのパペットを見てきた。あんたと同じ姿のね。だから分かる」

尚も否定するラポワントにラキさんが言う。

「おめぇはただの道具だったんだよ」
「違う！！私はゼントピアの枢機卿！！人形では・・・ない！！私は・・・私はーー！！」

ラポワントはそのまま姿を消し、その場に残ったのは俺が目を使って見た髪の毛の束だった。

「この匂い・・・マスターゼロの髪の毛か！！」

ナツさんはその髪の毛の匂いを感じ、そう言った。

「憐れなものだな」
「自分は人間だと思わされてたのか」

エルザさんとグレイさんが消えたラポワントのことを思い出してそう言う。

「ラポワントだけではなく、我々レギオン隊も、ただの道具と変わりはしなかった訳ですねぇ・・・」

自分たちの今までの行動が大司教の教義によるものではなく、新生六魔将軍(オラシオンセイス)に操られた偽りの教義だと知ったバイロは顔をうつむかせてそう言う。

「しかし、私にもやっと進むべき道がわかりました」

バイロは顔を上げ、俺たちはそちらを向き直る。

「ゼントピアの戦士としてするべきことは、世界を救うこと。無限時計を止めるため、ルーシィを始末します」
「させるかよ！！」

バイロのやろうとすることに怒ったナツさんは火竜の鉄拳で攻撃しようとする。しかし、それはバイロの魔法の無効化によって受け止められ、そのままナツさんは殴り飛ばされてしまった。

「野郎・・・」

ナツさんがもう一度バイロに立ち向かおうとしたが、その間にギルダーツさんが割って入る。

「こいつには借りがある。お前らはルーシィを助けに行け」
「100倍返ししてやりてぇとこだが、ギルダーツに譲ってやる！！」

珍しくナツさんが早々に引き下がった。バイロに対する借りを返すよりもルーシィさんを救うことが最優先だとわかっているからだろう。

「私、無限城への行き方わかりますよ！！」

そう言ったのはココさん。俺たちに協力してくれるのか！！俺たちはココさんに無限城を案内してもらうことになったのだが、

ドドンッ

「「「うわぁ！！」」」

ナツさんたちの前に巨大化したサミュエルが現れる。

「バイロ様の意志は、僕が受け継ぎます」
「何言ってやがる！！」
「どういうつもりだ」

ナツさんとリリーはサミュエルの言葉にそう言う。

「兄さん、これが僕の決断だ。もはや一刻の猶予もないんだ！！」

サミュエルは翼(エーラ)を出すとその場に飛び上がる。

「待て！！サミ！！」
「兄さんたちには悪いけど、計算しなくても分かること。世界の終わりと、一人の命を天秤にかければ、答えは自ずと出る」

サミュエルはそう言い残し、部屋から飛び立つ。

「ハッピー！！」
「あいさー！！」

リリーとハッピーはサミュエルを止めようと翼(エーラ)を出して追いかける。

「邪魔はさせん！！」
「うわちゃー！！」
「うおっ！！」

しかし、バイロの無効化によって二人の翼(エーラ)は消されてしまい、床へと落ちてしまう。

「てめぇの相手は、俺だって言ってんだろう！！」

ギルダーツさんはバイロに向かってクラッシュを放つが、バイロはそれを無効化で防ぐ。

「ナツ！！ルーシィをお願い！！」
「任せろ！！」

床に突っ伏しているハッピーにナツさんが答える。

「こっちです！！」
「ウォーレンは連絡係として残り、グレイ、ガジル、エルフマン、シリルは私に続け！！」
「「「オオッ！！」」」

ギルダーツさんたちが戦っている間にエルザさんたちも無限城へと向かう。

「ウェンディ！！大司教を頼む！！」
「うん！！気を付けてね！！」

指名された俺は治癒をウェンディに託してエルザさんたちのあとに続く。

「待たんか！！」

バイロが俺たちを食い止めようとこちらに走ってくる。

「よそ見してんじゃねぇ！！」
「ぐっ！！」

それをギルダーツさんがクラッシュで足止めしてくれる。俺たちはその隙に、大司教の部屋をあとにした。




























シリルたちが出ていったあとの大司教の部屋にて・・・ウェンディside

「カナにかけられていたのと、同じ魔法なの？」
「おそらくね」

ラキさんの質問にシャルルがそう答えます。私は今は大司教にかけられた魔法を治すために治癒の魔法をかけています。

「どう？ウェンディ」
「治りそう～？」

ぐったりとしている大司教さんを見ながらハッピーとセシリーが私に質問します。私はさっきから大司教さんに治癒魔法をかけているのですが、いっこうによくなる気配がありません。

「治癒魔法が効かない？」
「そんなぁ・・・」

私と反対側にいるラキさんが大司教さんの額に手を当てます。

「熱も下がってない」
「え～！？」
「なぜだ？」

セシリーとリリーが驚いてそう聞く。

「大司教さんの頭に長くかけられた魔法のあとが、病巣のようにこびりついてる！！」

ずっと前からこの魔法をかけられていたからなんだろうけど、大司教さんの頭にはその魔法のあとがベッタリとついていました。

「それを取り除かない限り、大司教は回復はしないわ」
「どうすればいいの？」

心配そうなハッピー。これなら・・・

「脳をキズつけないように、治癒魔法を繊細にコントロールすれば・・・」

私は大司教さんの額に手を置いて、脳をキズつけないように繊細に魔力をコントロールします。

「大司教が正気に戻れば、無限時計に関して、何かわかるかもしれねぇ」
「頑張って、ウェンディ」
「はい！！」
「でも、無理はしないでね～？」
「大丈夫だよ、セシリー」

今私にできるのはこれしかない。まずは大司教さんを助けないと！！だからシリル、ルーシィさんをお願い！！




















シリルside

「皆さん急いで！！」
「足早ぇなあいつ！！」
「ま・・・待ってくださ～い！！」

俺たちは無限城へ向かってココさんを先頭に走っているのだが、ココさん足が早すぎ！！他の皆さんも早いんだけどさ。

「ファブリーゾさんによれば、大聖殿中枢の三角帯、あの上だと思います。あれを使って、無限城に上昇できるそうです」

ココさんは無限城への上がり方も事前に調べていたらしい。感謝します！！

「待ってろ！！ルーシィ！！」
「今いきますからね！！」

俺たちはルーシィさんの待っている無限城へと足を進めた。































ウェンディside

「見て」
「少しずつ、顔色が良くなってきたな」

ラキさんとリリーが大司教の様子を見てそう言います。でも、絶対に気を抜いたらダメ。

「慎重に・・・繊細に・・・」

私は自分にそう言い聞かせます。気を抜いたら脳をキズつけてしまうかもしれない。とにかく集中しなきゃ。

「キツそうだね」
「こんな長時間キュアを発動し続けるなんて、初めてだもの」

ハッピーとシャルルが私を心配してそう言います。

「シリルも残ってもらえばよかったかな？」
「でも、シリルじゃこんなに繊細にはできないから～」

ハッピーとセシリーはそんな会話をしています。私はシリルと違って攻撃の魔法は苦手だけど、シリルよりも治癒の力はある。だから、ここは私が何とかするんだ！！

キィィィィン

そろそろいいかな？
私は大司教さんの治癒が終わったので、魔法を解除して、大きく息をつきました。

「ウェンディ～！！大丈夫～？」
「あんまり無理すると、あんたまで危なくなるわ」
「一度休憩した方がいいんじゃない？」

私が治癒をやめたのを見てシャルルたちが声をかけてくれる。心配してくれてありがとう。

「大丈夫！！もう終わったから」
「ふぇぇ！？」
「もう終わってたの～？」

私がそういうとハッピーとセシリーが驚きました。

「すごい！！あんたいつのまにそんな上達したの！？」
「場数だけは踏んでるから」

シャルルに私はそう答えます。妖精の尻尾(フェアリーテイル)に入って、治癒魔法を使う機会が増えたからね。おかげて成長できたみたい。

「ともかく、大司教さんは、魔法から解放されました」

ラキさんが大司教さんの額に手を伸ばします。

「本当だ！！熱も下がってきた！！」
「見事な腕だ」
「頼りになるぜ！！」

ウォーレンさんたちがそう言ってくれます。皆さんの役に立てて本当によかったぁ！！

「魔法を排除して、大司教の命を救った・・・排除して・・・？」
「どうしたの～？珍しく難しい顔して～」

すると、ハッピーが何か考え始めました。でもセシリー、珍しくは失礼だよ？

「そっか！！」
「「「「「「？」」」」」」

突然ハッピーが大きな声を出したので、私たちは驚いてそちらに視線を向けます。

「どうした？」
「サミュエルはルーシィを排除することで無限時計を止めようとしてるけど、他にも止める手があったんだよ！！」

なんと、ハッピーが無限時計の止め方を思い付いたようです！！すごい！！

「どんな手なの？」
「新生六魔将軍(オラシオンセイス)を全部倒すのさ！！」

シャルルの質問に、ハッピーはそう答えました。

「新生六魔将軍(オラシオンセイス)を・・・」
「全部倒す！？」
「なんでそれが？」

ハッピーの考えはリリーたちもイマイチわかってないみたい。どういうことなのかな？

「無限時計を復活させた時、新生六魔将軍(オラシオンセイス)は刻印を刻んだでしょ？」

確かに、あの遺跡で時計の部品に六魔将軍(オラシオンセイス)は「六マ」って刻印を刻んでましたね。

「今にして思えば、6つ目の刻印はミッシェルが刻んでいたのね」

ギルドでミッシェルさんが針を落としたとき、実は刻印を刻んでいたってことだったんだね。

「あの刻印は、きっと無限時計を所有してるって証しなんだよ！！だから新生六魔将軍(オラシオンセイス)を全部倒せば、時計の所有権は解除されるんじゃない！？」
「なるほど～！！」

ハッピーの意見にセシリーが手をポンッと叩いて納得します。

「そしたら、ルーシィも解放されるかも！！」
「あいさー！！」

すごいよハッピー！！まさかそんなところに気づくなんて！！

「よーし！！さっそくナツたちにも伝えるぜ！！」
「オイラもルーシィの元に向かうよ！！」
「俺もだ」
「僕はここに残るよ～」
「私もウェンディたちとここに残るけど、みんな、気を付けて！！」

ハッピーとリリーはルーシィさんの元へと急いで飛んでいきました。後はお願いね、シリル。



























シリルside

『おい！！みんな聞こえるか！？』

俺たちが無限城の中を進んでいると、突然念話が聞こえてきた。

「あれ？なんか聞こえねぇか！？」

エルフマンさんがそう叫ぶ。

「雑音混ざってっけど、ウォーレンからの念話だ」

ナツさんの言う通り、大司教の部屋に残ったウォーレンさんか念話が入ったようだ。だけど、なんでこんなに雑音が混ざってるんだ？

「何？新生六魔将軍(オラシオンセイス)を全て倒せば」
「無限時計は止められる！！」
「ルーシィも助かるかもしんねぇのか！！」

ウォーレンさんからの念話は六魔将軍(オラシオンセイス)の刻んだ刻印を全て消して、時計の所有権をなくせばいいと言うものだった。なるほど！！

「分かりやすくていいぜ！！ようは奴等を全員ぶちのめせばいいんだろ！！」
「単純明快な作戦、手っ取り早くていいですね！！」
「それでこそ漢！！」
「燃えてきたぁー！！」

俺たちはその作戦を聞いて一気にテンションが上がる。絶対奴等を倒して、ルーシィさんを助けてみせる！！

「笑わせやがる」

すると、俺たちの前に一人の男が立ちはだかる。

「お前は！！」
「コブラか」

俺たちの前に現れたのは、新生六魔将軍(オラシオンセイス)のコブラだった。

「聞こえるぞ。お前らの不安、焦り、絶望が」

コブラはにやけた顔でそう言う。

「こいつは俺がやる！！」
「お前は一番最後だ。その前に、やらなきゃならねぇ奴がいるんだ！！」

コブラは腕から赤と黒の魔法を放つ。

「水竜の盾(ウォーターシールド)！！」

俺はその攻撃を水の盾で防ぐ。

「なるほど・・・この間のケリをつけようということだな？」
「そういうこった」

コブラのご指名はどうやら俺のようだ。この間のこともあるし、俺も借りを返さないといけねぇと思ってるからな！！

「皆さんは先にいってください！！」
「けどよぉ！！」

コブラの相手が俺になったことにナツさんは心底不満があるようだ。

「俺はあいつの心の叫びを聞いてしまいました」
「ほざけ」

あの場でそれを聞いたのは俺だけ・・・つまり、俺がこいつを解放しなきゃならない！！

「ナツ、ここはシリルに任せるぞ」
「ああ！！シリル！！カッコつけておいて負けたら承知しねぇぞ！！」
「任せてください！！」

ナツさんたちはそのまま無限城の奥へと進んでいく。

「これでやっとお前と戦えるんだな」
「何笑ってやがる」

俺は少し広角が上がってしまっていたようだ。コブラは苛立ちを隠すことなくそう言う。

「お前にようやく借りを返せるんだ。嬉しくないわけがない！！」
「ほざきやがれ。てめぇは俺には勝てねぇよ！！」

コブラはそう言い、俺に突進する。俺は目を使って動きを読み切り、それを交わす。

「ほう」
「さぁ、勝負だ！！」
























第三者side

ナツたちが走っていると、また目の前に見覚えのある奴が現れる。

「あいつは・・・」
「にょほほほほほ！！ジャックポット復活でございますよ！！」

なんと、7人目の六魔将軍(オラシオンセイス)、ジャックポットことクロドアだった。

「なんでてめぇがここにいやがんだよ！！」
「私はブレイン様よりある者の排除を任せれました次第でございますからして！！」
「ある者？」

ジャックポットの言葉にエルザが反応する。

「それはですねハイ！！」

ジャックポットは修復したスロットを動かす。そこに出たのは、エルザの姿だった。

「あなた様でございますよ、エルザ・スカーレット様！！」
「ほう・・・」

ジャックポットはエルザを指さす。

「おい！！こいつは刻印とは関係ねぇ！！」
「別に戦わなくても、何の影響もないよぉ！！」

グレイとココはエルザにそう言う。だが、

「よかろう。受けてたつ」

エルザはジャックポットと戦うことを選択した。

「皆は先に行け！！こいつを片付けたら、すぐにあとを追う！！」
「・・・負けんなよ」

ナツは短くそれだけ言うと、ジャックポットとエルザを残してその場を後にする。

「カナの占いの時といい、ずいぶん私のことを評価してくれているようだな」
「もちろんでごさいます！！あなた様は妖精の尻尾(フェアリーテイル)最強の女魔導士妖精女王(ティターニア)！！あなたさえ止めておければ、我々の勝利は確実でございますからしてハイ！！」

ジャックポットは走り去るナツたちの方を見向きもせずにそう言う。エルザはそれを見て、手に剣を持つ。

「時間をかけている暇はない。一気に片をつける！！」

闘争心むき出しのエルザとジャックポットの戦いが、ここに幕を上げた。







 

いかがだったでしょうか。
シリルとコブラ戦わせると、エルザを誰とやらせようか迷いましたが、ここはクロドアにやってもらおうと思い、このような展開にさせていただきました。
果たしてうまく戦わせることができるのか！！
それと、クロドアが抜けてしまった分はきっとブレイン二世がなんとかしてくれると思うので描写しません。
申し訳ありません・・・
次回もよろしくお願いします。