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『過去への旅』

作者:零那
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『翼の無い鳥』


此処の夜風は寒く
潮の匂いは濃くなる

ゆらゆら揺れる水面
綺麗な月夜なのに
何故こんなに哀しい

失ったモノ達の
純粋な想いや痛み達は
癒えたのだろうか

愛しく想うアナタ達を
僕は一生想うだろう
何ひとつ忘れない

夢を見てただけなんて
今じゃ到底思えない

飛べない鳥を
そっと拾い上げ
大事に大事に優しく
手を施してくれた皆...

想えば想う程
後悔しか残らない

皆が居たから
ほんの少しだけでも
上手く飛べたんだ

独りになった僕は
もう二度と飛べない

こんな翼なら
もう要らないと
捻り上げ引き裂いた

 
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