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Gundam to the BJ~ゴッドフィンガーと呼ばれる男~

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ep.006 『天災のモビルスーツ』編 2

土門 樫、普段は軽い。だが、モビルスーツ戦の時にだけその本性を現す。
そしてその本性、『熱血』に相応しい機体を作り上げた。名を『ネスト・ゴッドガンダム』。
島崎 英吾が考え、土門 樫が作るというスタイルで作り出された機体。

その機体が今、バトルシステムに立っている。性能検証の為である。
土門が操縦し、部長がアシストの位置に立ち、機体を見る。
「よし、まずは基本移動をしてみてくれ。足を使った移動の後、ブースターを使った飛行検証。あと、そのあとにフィールドを変えて宇宙空間での移動検証だな。」
現状のフィールドは砂漠。敵はなく、障害物もないその場所で、一機のガンダムが動き回る。
飛行を含め、どこにも異常はなく、場面は宇宙に変わる。向こうの方にソロモンと太陽が見える。そこでまた、移動を繰り返す。良好だ。

「よし、今度は戦闘だな。武器をビームライフルにしてみてくれ。」
そういわれて、土門はビームライフルに武器を変更する。ネスト・ゴッドは動かない。壊れているのではないのかと土門は思ったが、部長がどこにでもいいから撃てというので撃ってみると、ネスト・ゴッドガンダムは右手の手のひらを突き出し、ビームが出てくる。
「よし、成功だな。今度は、ゴッドの最大の武器だ。 『SP1』って書かれてある武器を選んでくれ。」
土門が選ぶと右手が熱く、赤く光る。燃えているようなその色は原作のままであった。
「ゴッドフィンガーは大丈夫だな。じゃあ、最後にハイパーモードの確認だな。」
部長が言っている途中で土門はゴッドフィンガーを外す。
「やってみてくれ。」
そうすると、ゴッドの背中にある6羽ではなく、ネスト・ゴッドとして改造された8羽が開き、機体は全身が黄金になった。
「正常に機能しているな。よし、これで試験終了だ。お疲れぇ~~~」
部長はバトルシステムから出ると、今度は自分の機体を手に持つ。
「やっと完成したな、これが俺の持てる全力だからな。やってみますかぁ~」
ダメージレベルはC、機体の破損はほとんどない。バトルシステムの上には、彼の機体が置かれる。何故か機体の横には、四角い箱のようなものが置かれている。
「『ビームジェガット1号機 ジ・ピースフル』、行くぜぇ~」
軽すぎる言葉で出撃したその機体は箱のようなものを何に使うのか、手に持っていた。代わりにバックパックがなかった。
「すまんが、実験に付き合ってもらうぞ。」
そう言うと、地面に宙にその箱を放り投げる。EMPシステムが発動する。

ネスト・ゴッドガンダムが一瞬にして完全に停止する。どれだけ操作レバーを動かしても反応がない。土門は驚きと困惑と焦りで押しつぶされそうな顔をしている。

EMP・・・電磁パルスの事だが、このシステムは電子機器の停止を
      与えてしまう大量破壊兵器の一種である。
      このバトルシステム上では周囲のプロフスキー粒子を凍
      結化しており、耐性を持つ機体でないと完全に停止して
      しまう。耐性と言っても、自身の本当狭い周囲の粒子を
      凍結を解除しているだけである。 
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