FAIRY TAIL~水の滅竜魔導士~
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聖戦の行方
「よし!!準備完了!!」
「「「「「お・・・お疲れさまでした・・・」」」」」
俺たちは図書館からやっとの思いで部品を運び出し、エルザさんの持ってきた荷物へと取り付けた。それにしても・・・
「あの荷物、どうやってあそこまで運んだんでしょうね」
「入り口につっかえて中々出なかったねぇ・・・」
カナさんは地べたに座り込み俺の話に答える。実はあの時計の部品、俺たちの見つけた隠し扉からだと狭くて通らなかったのだ。しょうがないのでエルザさんが壁を破壊して、俺たちは図書館の外まで部品を運び出した。おかけで魔導図書館が所々壊れちゃいました。あそこに隠した人はどうやってあそこにいれたんだ?まさか後先考えずにあそこに入れた後に階段や隠し扉を作ったんじゃ・・・
「それにしても、これからどうするの?」
「もう真っ暗で何も見えないよ~」
シャルルとセシリーは辺りを見回してそう言う。二人の言う通り、すでに辺りは暗くなっており、周りに明かりなどもないため何も見えない状況だ。
「今晩はここで野宿するしかないんじゃない?」
「そうだな。今日は色々ありすぎたし、休んで英気を養わねば」
カナさんとエルザさんはここで野宿する気満々だ。まだ魔導図書館の目の前だし、ここでゆっくり休めばいいか。
「よし!!昼はピクニックに邪魔が入ったからな!!今からキャンプファイアーだ!!」
「「「「「ここで!?」」」」」
なんとエルザさんはキャンプファイアーをやろうとか言い出した。こんな建物の隣でやったら火事になるって!!
「こんなところでやったら火事になりませんか!?」
「そうですよ!!隣は図書館ですよ!?」
俺とウェンディはエルザさんを止めようとする。しかし、エルザさんは笑みを浮かべながらこう言う。
「案ずるな。こんなときのためにシリルがいるのではないか!!」
「俺は消火要員なんですか!?」
エルザさんは目をキラキラさせながらそう言う。そこまでしてキャンプファイアーをしたいんでしょうか?
「ピクニックの時もそうだったし、エルザってやっぱり・・・」
「ずれてるよね~・・・」
シャルルとセシリーはエルザさんの提案にやっぱり呆れている。
「エルザ・・・そもそも、キャンプファイアーするだけの木はどこから調達する気?」
「・・・・・」
エルザさんはどうやら何も考えていなかったらしい。すると、おもむろに剣を取り出すと、
「ここにある木を倒して組めば―――」
「「「「「ダメだよ(です)!!」」」」」
「そんな・・・」
エルザさんは木を伐採してまでキャンプファイアーをしようとしたが、俺たち全員に止められてしまい、さめざめと泣いていた。
結局、俺たちは森に落ちていた枝などを組んで、それを明かりにして食事をしてその日は眠りについた。
翌日・・・
「おお!!見ろ!!ここで休憩してくださいと言わんばかりのテーブルがあるぞ!!」
俺たちは部品を手に入れた魔導図書館から早朝に集合場所になっている遺跡へと向かったのだが、その途中でエルザさんが草原にあるテーブルを見つける。
「いいですね!!ここでお昼にしましょうか?」
ウェンディもエルザさんに賛成して楽しそうにそう言う。
「それはいいけどさぁ・・・」
「俺もお昼には賛成なんですけど・・・」
楽しそうな二人とは対照的に俺とカナさんは全然楽しくない。だって・・・
「「なんで私(俺)たちケツプリ団の着てる訳!?」
俺たちは昨日魔導図書館で戦った?ケツプリ団のユニフォームに全員が身を包み、なぜかお尻をフリフリしている。
「しかもなんで私たちに合うサイズがあるのよ!!」
「僕たち猫なのに~!!」
シャルルとセシリーも自分たちにジャストサイズのケツプリ団ユニフォームを着ている。なんであんなサイズが存在するんだよ!!
「備えあれば憂いなし!!」
「だから何の備えなの!?」
お尻をつき出しながら言うエルザさんに同じくお尻で答えるシャルル。二人とも、実は楽しんでるだろ?
「お前のトラウマ克服のためでもあるのだシャルル」
「そうだよ~!!我慢しないと~」
「これで克服できるんですか?」
なぜかケツプリ団並みにお尻を振り続けているエルザさんとセシリーとウェンディ。ついでにシャルルもお尻を振っている。
「意外にみんなノリノリだね・・・」
「そうですね・・・」
しかし、俺は絶対にノリノリにはなれない・・・いや、ウェンディやエルザさんたちだけならまだよかったんだ。サービスショット的に。でも・・・
「なんで俺までこんな格好してるんだぁ!!」
なんで男の俺までこんな格好してるんだよ!!絶対おかしいだろ!!しかもこのユニフォーム、実はウェンディと一緒だし!!つまり猫耳付きなんですけど!!
「似合ってるしいいじゃない」
「そうだよ~!!それにウェンディ的にはシリルのその格好見れて嬉しいんじゃない?」
俺はウェンディの顔を見てみたらこっちの方をガン見していた。それはそれで恥ずかしいんだが・・・
「そんなことより、人生初ピクニックに再チャレンジするからには、身も心も1つでなければならんのだ!!」
俺の悲しみをそんなこと呼ばわりされたけど・・・エルザさんの初ピクニックは面白そうだからよしとしておきましょう。
「そうかしら・・・」
カナさんはノリ気じゃなさそうだけど、エルザさんたちと一緒にポーズを決めてあげる辺りが優しいですよね。
「そうまでして初ピクニックを・・・」
「泣くところなのかな?」
ウェンディはエルザさんの初ピクニックに対する思いに涙している。なぜ泣けるのか、俺にはわからない・・・
「でも、前回のピクニックの時は・・・」
「このぐらいの時に変な奴等がきたよね~」
シャルルとセシリーがそう言う。でも、さすがに2回目はないんじゃないかな?
「さぁ!!始めよう!」
エルザさんはやっと楽しみにしていたピクニックを始めようとした。だけど・・・
「ちょっと待ちな!!」
後ろからそんな声が聞こえてくる。シャルルとセシリーの予想が的中してしまった・・・
「お前ら誰に許可もらってピクニックやってんだ!!」
「ねぇ?マヨネーズ食べる?」
俺たちにそう言ってきたのは、紫のピチピチの服を着た太った3人組だった。
「「「「「「!?」」」」」」
俺たちはその姿に衝撃を受ける。申し訳ないけど、醜い・・・
「子分A!!子分B!!ここが誰の草原か教えてあげなさい!!」
「「はい!!親方!!」」
昨日のケツプリ団と被ってる・・・被ってますよ・・・
「この草原の所有者は!!」
「オイドンたち!!」
「「「ムネプリ団!!」」」
男たちは太って出来た脂肪の塊を震わせる。やめてくれ・・・吐き気が・・・
「ムネプリ団・・・ですか?」
「あ・・・あ・・・」
「気持ち悪い・・・」
「吐き気が・・・」
ウェンディは奴等の名前を聞いて自分の胸を抑え、シャルルはその姿に唖然とし、セシリーと俺はあまりの気持ち悪さに気分を悪くしていた。
「この草原にはルールがあるでごわすー!!」
「スタイルいい子はピクニック禁止ー!!」
「ねぇ?マヨネーズ食べる?」
男たちは脂肪を揺らしてそう言う。その3人組の登場を受けて、エルザさんは震えていた。
「やっぱりこうなるんだねぇ・・・」
「所詮こうなる運命だったんですね」
カナさんと俺は怒りで震えているエルザさんを横目にそんな話をする。
「せっかく楽しみにしてたのに・・・」
エルザさん、本当にピクニックやりたかったんですね。
「てな訳で食事は没収でごわす」
男たちはエルザさんの用意した料理を食い始める。
「あぁ・・・」
「やめた方がいいよ~」
「どうなっても知らないわよぉ・・・」
「もう遅いですね・・・」
ムネプリ団が料理を食べているのを見てウェンディとセシリーとシャルルはこれから起こるであろう事態に恐怖し、俺は3人の勇気ある者たちにそっと手を合わせる。
「初だったのに・・・人生初のピクニックに、再チャレンジしたのにぃ!!」
エルザさんは悲しみと怒りで涙を流し、3人に向き合う。
そのプレッシャーにムネプリ団も気づき、エルザさんに視線を移す。
「許さんぞ。出でよ、妖刀紅桜!!」
エルザさんの手には深紅に輝く刀が現れる。これは終わったな。
「貴様ら・・・その全身で『後悔先に立たず』という言葉の意味を知るがいい」
エルザさんの目が本気だ!!いつもだけど!!
「「「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」
辺りに響き渡る3匹のブタの断末魔。
「「「あ~あ・・・」」」
「やっぱりこうなるのね・・・」
「エルザさんこわ~い!!」
この後3匹のブタさんたちは、きっとチャーシューになったに違いない。俺は絶対食べたくないけど。まずそうだし。
それからしばらくして・・・
「ずいぶん遠いですね」
「そりゃあ絵本の女の子は世界中を旅したってくらいだから」
「歩いて移動するには時間がかかるのも無理ないよ」
俺たちは集合場所であるナツさんたちの向かった遺跡に移動している。俺たちは歩いて移動しているので、ウェンディも疲労しているようだ。
ちなみに、服装はようやくケツプリ団からいつも通りに戻りました。やっぱりこっちの方がしっくり来る!!
「無理はするなよ。ウェンディ」
「大丈夫です!!私もルーシィさんのために頑張ります!!」
心配するエルザさんにウェンディは力強く答える。元気があっていいよ、ウェンディ。すると・・・
ピカッ
「「「「「!!」」」」」
「なんだ!?」
エルザさんが運んでいる部品が光を放つ。これは一体・・・
「呼応しているのか・・・」
エルザさんは光る部品を見てそう言う。呼応ってことは、もしかして近くに他の部品も集まってきてるのか?
「どうやら皆、うまくやったようだな」
「そうみたいだね」
「まぁ、当然の結果よね」
「みんな頑張ったんだね~!!」
エルザさん、カナさん、シャルル、セシリーがそう言う。
「私たちが力を合わせれば、できないことなんてないもんね」
「だな」
ウェンディと俺もエルザさんたちに同意する。
「皆さん頑張ったんだから、遅れるわけにはいきませんね」
「あぁ。急ぐぞ!!」
俺たちは他のグループに遅れないよう、集合場所へと足を進めた。
集合場所近辺にて・・・
「ここのようだな」
俺たちは目的地となっている遺跡の入り口となっているポイントまで来た。しかし、そこには入り口らしきものはなく、代わりに鍵穴のついたゲートのようなものがあった。
「ここに鍵を差し込むのでしょうか?」
「でも、鍵なんて持ってないよ?」
ウェンディとカナさんが鍵穴を覗いてそう言う。ここが入り口なのは間違いないだろうけど、どうやってナツさんたちはこの鍵を開けたんだ?
「俺に任せな!!ギヒッ」
俺たちが悩んでいると、後ろから声が聞こえる。振り返ると、そこにはガジルさんとシャドウ・ギアの皆さん。いや、他の時計の部品を探しに向かった人たちがそれらしき物を持ってやって来ていた。なぜかリオンさんまでいたけど・・・
「みんな・・・」
「私たちも、時計の部品を集めてきたのよ」
ミラさんが笑顔で言う。ガジルさんは鍵穴へと向かうと、手を剣にして鍵穴をガチャガチャといじり始める。でも、剣かわ大きくて鍵穴に刺さりきってないような・・・
ガチャッ
しばらくいじると、鍵穴から音が聞こえ、ゲートが回転し始める。
「なんだこりゃ・・・」
「嫌な予感が・・・」
グレイさんと俺は嫌な予感を感じていると、下の砂漠に穴があき、俺たちは落っこちてしまう。
「「「「「「「「「「うわあああああああああ!!」」」」」」」」」」
落ちていった俺たちは、スポッと音を立てながら、何かに吸い込まれた。
「いたたたた・・・」
俺は頭を抑えながら立ち上がる。辺りを見回すと、どうやら皆さん無事なようだ。
「シリル・・・」
「ん?」
ウェンディが何かを指さす。俺はそこを見ると、俺たちが魔導図書館で見たような円形の扉があった。
「これに魔力を当てると開くんでしたよね?」
「確かそうだったな」
俺はエルザさんに確認してから魔力を扉に当てるが・・・
「あれ?」
扉は全く開く気配がない。
「どうなってるんでしょうか?」
「どうやら、魔力を当てて開ける扉ではないようだな」
ジュビアさんとリオンさんがそう言う。じゃあどうやって開けるんだ?鍵穴もないみたいだし・・・
「こういう時はね・・・開けゴマ!!」
レビィさんがベタな呪文を言ってみるが、それでも扉は開きません。
その後も色々と言葉を並べてみるが、いっこうに開く気配がない。
「「「「「「「「「「う~ん・・・」」」」」」」」」」
俺たちは腕を組んで頭を悩ませる。すると、ウェンディが扉の前で手を合わせる。
「扉さん!!お願いします!!開いてください!!」
ウェンディ・・・さすがにそれじゃあ・・・
ガガガガガッ
「「「「「「「「「「開いた!?」」」」」」」」」」
開くわけないと思っていたら、扉は横にスライドし、完全に開いてしまった
「結局、素直が一番ってことね」
「実は最初のもこれでよかったんじゃねぇか?」
ミラさんとグレイさんが開いた扉を見てそう言う。俺たちはとにかく、その扉の中に入ってみた。
「ここは?」
「聖なる墓所と言われている遺跡らしいが・・・」
「どこが墓所なんでしょうか?」
その部屋は壁に覆われていて、特に何か墓所らしきものがある部屋ではない。
「おい!!見てみろよ!!」
「ここに穴が開いてるぞ!!」
ジェットさんとドロイさんが部屋の中で穴を見つけた。その穴を覗くと、下に大きな空間が存在する。
「よし!!行くぞ!!」
「「「「「「「「「「オオッ!!」」」」」」」」」」
エルザさんに言われて飛び降りる皆さん。いや、こんな高いところから飛び降りたら死ぬって・・・
「どうしようシリル・・・」
「どうしようって言われても・・・」
皆さんに恐怖心はないのか、この場に残っているのは俺とウェンディだけ・・・
「大丈夫よ」
「僕たちがいるんだから~」
「シャルル!!セシリー!!」
俺たちの後ろからシャルルとセシリーが現れて、俺たちを持って下へと降りる。最初からこうすればよかったのか。ありがとうシャルル、セシリー。
「到着よ」
「ありがとう、シャルル、セシリー」
「助かったよ」
「どういたしまして~」
俺たちは皆さんから少し遅れて一番下へと到着する。てか皆さんも数人は着地に失敗したようだ。セシリーたちに運んでもらってよかった。
「クンクン・・・あれ?ナツさんたちの匂いがしますよ?」
「え?クンクン・・・本当だ!!」
ウェンディと俺はどこからか流れてくるナツさんたちの匂いに気づく。
「「こっちです!!」」
俺とウェンディを先頭に、その匂いを頼りにしてナツさんたちのいる場所へと向かった。
「いました!!」
「あそこです!!」
俺とウェンディはナツさんたちを見つけてそこを指さす。しかし、そこでは何やら争いが起きていた。
「審問会にかけるまでもないわ!!この場で裁かれよ!!ココ!!」
なんとレギオン隊の司令塔バイロが、仲間であるはずのココさんに攻撃しようとしていたのだ。
「いかん!!換装!!」
エルザさんはそれを見ると、素早く換装し、ココさんの前に立つと、バイロの魔法を防ぐ。
「え?」
「貴様・・・」
「いつぞやは剣を交える間もなかったが、ようやく会えたな、バイロ・クラシー」
「妖精女王」
「気安く呼ぶな!!」
エルザさんはいつもの鎧に換装し、二人は睨み合う。
「逆上して仲間に矛先を向けるとはな。ヘドが出る」
「「エルザ!!」」
ナツさんとルーシィさんは頼もしい仲間の登場に声をあげる。
「弱い者いじめしてんじゃねぇよ!!コラァ!!」
「「グレイ!!ジュビア!!」」
「あれ?なんでリオン?」
ハッピーもリオンさんを見て驚いている。なんであの人ここにいるんでしょうね。
「やな予感がしたから急いで来てみりゃ、この様かよ」
「うっせぇ!!ここから本番だったっつうのにしゃしゃり出て来んなっつうの!!」
グレイさんとナツさんはどこにいてもどんな状況でもケンカするんですね。
俺たちは、バイロを囲むように全チームが部品を持って集結する。ロメオが部品を指さしているのを見ると、ナツさんたちも部品を見つけたようだな。
「というわけで、我々は5つの部品すべてを手にいれた。残るは、貴様たちがルーシィから奪った針のみ。渡してもらおう」
「ならば取り戻すのみ、妖精女王」
「この人数を相手にか?」
エルザさんは笑いを含んだ声でそう言う。たった一人で、俺たち全員に勝てるわけがない!!
「時計は我らが全て集めて封印し、管理する。大人しくそれを渡せ!!」
「渡すわけにはいかんな。無限時計は元々ゼントピアの所有物。我らが管理する宿命にある」
バイロのその言葉に同じレギオン隊であるココさんとダンも驚いている。仲間が知らないなんて、なんで教えてないんですか!!
「あなた方はこれに深入りしすぎた。覗いてはならぬ闇を覗いてしまった。もはや、生きて帰ることも許されぬ!!」
バイロがそう言うと、針が光出す。呼応してるんだな。
「ぬかせ!!行くぞ!!」
俺たちは全員で一斉にバイロに魔法を放つ。あいつの魔法は魔法の無力化。でも、これだけの人数だったらいけるでしょ!!
「笑止!」
バイロは杖を振る。すると、俺たち全員の魔法が消えてしまった。
「なんだと!?」
「これか!!オッサンの言ってたのは!!」
「この数でも!?」
俺たち全員の魔法を無力化したバイロに動揺を隠せない。
「魔法が効かない!?」
「ギルダーツが言ってたのはこういうことだったのか」
「すごい厄介な相手ですね」
ウェンディ、カナさん、俺はバイロの魔法を見てそう言う。
「何人同時に来ようと変わりはせん。私の前では魔導士は魔導士でなくなる」
バイロは無表情でそう言うが、でも相手が悪い。
「ならば仕方あるまい」
「素手でボコるしかねぇよなぁ」
だってあの人たちは魔法なしでも相当強いもん。それに俺らも加われば、圧勝ですね。
「来るがよい!!私は素手でも同時に50人は相手にできるよう訓練されている!!」
は!?どこのスーパー武術家だよそれ!!
「でもいいや!!」
俺たちは全員参加でバイロを袋叩きにしようとした。しかし・・・
キィィィンッ
バイロの持っていた針がさっきよりもよりいっそう光出す。なんだあれ?
それと同時に、他の部品も光だし、全ての部品が一ヶ所に吸い寄せられる。
「何あれ・・・」
「どういうこと?」
「何が起こるって言うんだい・・・」
俺たちは部品が集まった方へ注目する。そこから、大きな鐘の音が聞こえてくる。
そして、その部品たちは1つの時計へと姿を変えていた。
「うるせぇぞ、あれ」
「目覚まし時計!?」
「墓所が崩れるぞ!!」
俺たちはその時計の姿と鐘を聞き気持ちが焦り出す。これは一体・・・
「!?」
「どうしたの?シリル」
俺たちは崩れ落ちそうになる墓所から逃げようとしたが、ある匂いに俺は気づいてしまう。
「この匂いは・・・もしかして・・・」
俺はその匂いの元を見る。そこにいたのは、7年前に対峙した、あいつらだった。
後書き
いかがだったでしょうか。
個人的に、エルザはピクニックも好きならきっとキャンプファイアーも好きだろうと言う考えの元、初めの部分を作らせていただきました。
次回もよろしくお願いします。
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