リリカルアドベンチャーGT~奇跡と優しさの軌跡~
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Another10 パタモンの妄想
前書き
パタモンの進化の妄想
歩いている最中、ブイモンはアグモン達に囲まれていた。
アグモン[どうしてそんなに強いの?]
ガブモン[レオモンやオーガモンを1人で倒すなんて凄いよ]
ブイモン[そりゃあ、俺は鍛えてるからな。お前らも鍛えろよ。進化したらガス欠なんて情けないぞ。努力と根性が足りない]
パルモン[私、努力って嫌い……]
ゴマモン[どうせオイラは根性ないよ……]
ガクッとなるパルモンとゴマモンにブイモンが追撃を仕掛ける。
ブイモン[ヘタレの根性なし]
容赦ない発言がパルモン達のガラスのハートをナイフの如く抉った。
パタモン[どうやったら進化出来るの?]
ブイモン[うーん、まずは特訓したり、何かのきっかけが必要だけどなあ]
パタモン[特訓…きっかけ……]
パタモンは想像、いや妄想した。
自分が進化した姿を。
パタモンの頭の中には、フレイドラモンはおろかグレイモンよりずっとずっと大きく巨大化したパタモンが“ぼくがかんがえたさいきょうのわるもの”相手に勇猛果敢に勝負を挑み、ブイモンの如く圧倒して、羽ビンタで“ぼくがかんがえたさいきょうのわるもの”をお星様に変える光景が浮かんでいた。
フレイドラモン『はは~!!パタモン様、参りました~!!』
ビットモン『パタモン様こそ至上最強!!』
タケル『凄いよパタモン!!大輔君達やお兄ちゃんよりずっとずっと頼りになるよ!!』
ヤマト『そ、そんな…タケルうぅ~』
太一とヤマト達が悔しそうにこっちを見ていて、グレイモンとガルルモン、バードラモン達が、参りましたとばかりに頭を下げて白旗を降っているのである。
四足歩行のガルルモンやイッカクモン、手すらないバードラモンが何故白旗を振っているのかは突っ込んではいけないところである。
パタモン『僕が最強なんだーーーっ!!!!』
ブイモン『あ~れ~!!!!』
ロップモン『こ、これが最強のデジモン、パタモン!!?』
パタモンの空気弾で吹っ飛ばされる2体。
パタモン[えへ、えへへ…]
ロップモン[アインス、パタモンがニヤニヤしてるよ]
アインス「よっぽど楽しい妄想をしているのだろうな」
パタモン[僕が最強なんだ~]
大輔「ああ、なるほどね。自分の進化先を妄想してんのか」
ブイモン[最強ね~。自信を持つのは構わないけどさ]
ブイモンは呆れた表情でパタモンに歩み寄る。
ブイモン[パタモン。パタモ~ン]
パタモン[えへ、えへへ。最強~]
ブイモン[パタモ~~ン]
パタモン[僕はブイモンより強いんだ~]
ブチッ☆
ブイモン[………調子に乗るなボケナス!!!!]
パタモン[ぎゃあああああああ!!!!?]
妄想でブイモンをボコボコにしていたパタモンは現実のブイモンに地獄の断頭台を叩き込まれ、断末魔の悲鳴を上げた。
おまけ
大輔「あ~あ、何やってるんだあいつらは」
アインス「元気なのはいいことだ」
ブイモン[パタモ~ン。お前が俺より強いってどの口が言ってんのかな~?]
パタモン[うわあああああん!!痛い痛い痛い痛い!!!!ごめんなさーいっ!!!!]
ギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリ……!!!!
まるで雑巾を絞るようにパタモンの身体を握るブイモン。
ロップモン[ブイモン、パタモンから黄色い汁が出ているよ]
アインス「終わった時には真っ白になっているだろうな」
更におまけ~宿敵は規格外~
ブイモン[そういえばさ、カブテリモンもキメラモンカオスと同じようにメガブラスター使うよな?]
大輔「カブテリモンがパクリみたいな言い方すんなよ。一応あっちが本家メガブラスターだぞ」
アインス「うむ、しかしキメラモンカオスの規格外の破壊力のメガブラスターを見た後にカブテリモンの本家メガブラスターを見ると…」
ロップモン[ショボい]
大輔「それ言うなよお前…」
アインス「それを思うとキメラモンカオスは規格外だったのだな…」
本家よりコピーが勝っていることが本当にあるらしい。
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