もし俺がFate/Zeroの世界でランサーのマスターになった場合
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第七槍
前書き
みんな、やっぱランサーの最期には思うところがあるんだろうなぁ……
まぁ、だから書き始めたんだけども
さて、だ。
明日出るぞとはいってみたが、実のところ、どうやって事を運ぶかはあまり決まってはいない。
原作じゃ、倉庫街で戦闘を行っていたため、俺もそれに則るつもりでいる。もちろん、俺も倉庫街までついていくつもりだ。狙撃の危険性はあるが、全身に結界を張っておけばまず問題はない。
衛宮が来るため、その時に奴に使い魔をつければいい。必ず現れるだろうしな。
他にも、セイバー陣営、ライダー陣営、バーサーカー陣営、アーチァー陣営、そして俺ことランサー陣営の五組が集結するのだ。
直で見ることになれば俺はこう思うに違いない。
まさに混沌である、と
ニャルラト◯テプとか出てきそうな勢いである。
まぁ今はいい。そして、今日はアサシンが殺られた(茶番劇だけど)次の日だ。俺が今何をしているかと言えば……
「んじゃ、物部。この問題解いてみろ」
「うぃ~っす」
学校で授業ナウ
あ、今の時代はまだその言葉はねえか
昨日休むかどうかと色々言ってたが、よく考えてみれば、全うな魔術師が相手ならこんな昼間の、しかも学生が蔓延る学校に仕掛けてくることはないだろう。
Staynightの方も、普通に通っていらっしゃったしな。
唯一の心配事は衛宮がどうでるかだ。冬木のハイマットシティホテルを爆破した男だしな。
ただ、その時も一般人を避難させていたのを見るに、生徒の命をどうこうするつもりはないだろう。
俺の勝手な解釈だけど。
まぁ、学校を爆破するにしても、まずは生徒を避難させてからだろうし、それで俺も出てくるようなら狙撃で射殺。出てこなくても爆破で殺すといった戦法をとるのだろう。なんと言う外道。
念のため、ランサーには霊体化してついてきてもらっている。屋敷の方は万全の対策を施して越しているため、もしアサシンが来ても大丈夫だと言い切れる自信がある。
代わりに、ランサーには俺の周辺を警護してもらっているのだ。
「おいおい、物部。知ってるか? 例の殺人鬼!」
「ん? ああ。テレビでやってるやつだろ?」
「ああ、そんなこともやってたっけな」
わらわらと俺の回りにクラスメイトが集まってくる。
こいつらは、編入してから仲良くしてもらっている奴等だ。大抵こいつらとつるんでいるため、今ではすっかりグループだと周りから認識されている。
「この街も物騒になったよなぁ~」
「だな。まぁ、すぐつかまるだろ」
「もしくはどっかで死ぬか」
「なんか、すげぇ自信満々に言い切ったな物部」
だって、それキャスターのマスターだろ? 原作じゃ衛宮に狙撃で射殺されていたはずだし。
……まぁ、俺が絡んでるからどうなるかは分からないが。
「話は変わるが、物部。その手、どうしたんだ?」
本当突然だよなー、という周りの声にうるさいよと答える友人。
その友人の視線の先にあるのは手首から指先に巻かれた包帯
「あー、これな。ちょっと火傷した」
「大丈夫か? お前」
大丈夫大丈夫と答えておく。もちろん嘘だ
これはあまりにも目立ってしまう令呪を隠すために巻いたものだ。若干中二病っぽく見られるのが癪であるが。
「まぁ、こんくらいなら直ぐに治るよ。ありがとな」
「お、おう。お前にお礼言われると気持ち悪いな」
「おいこら」
「はは、冗談冗談」
仲間内で笑い声が響く。
その日の授業を終え、帰った頃にはすでに五時を回っていた。
俺は服を動きやすいものに着替えると、いくつかの自作の道具をウェストポーチに詰め込んだ。
「ランサー」
「如何された、白水殿」
実体化したランサーが俺の背後に現れる。
「準備はいいか?」
「何時でも」
「よし、なら行こうか」
目指すは倉庫街。まずはセイバーの実力をこの目で確かめる。
他のサーヴァントも実際に見れるだろう。行って損はないはずだ。
グッ、と拳を握りしめた俺は陽が暮れる前に倉庫街に向かった。
後書き
皆さんはZeroのキャラだと何が好き?
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