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ソードアート・オンライン死を喰らう者と絶対なる剣士

作者:sou×yuki
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1始まりは突然に

 
前書き

徹夜して《ソードアート・オンライン》一期を見て書きたくなって書いてしまった……
 

 

「リンクスタート!」

俺は仮想世界にダイブするコマンドを叫ぶ。

俺、桐ケ谷和人ことキリトは『ソードアート・オンライン』の世界にダイブした。

「帰ってきたこの世界に」

俺は、目の前のガラスに映る自分の姿を見て呟いた。
武器の片手剣を背負いフィールドへと走っていると1人のプレイヤーに足を止められた。

「兄ちゃん。元βテスターだよな?」

「そうだけど……」

「やっぱりそうか。俺にレクチャーしてくれないか?恥ずかしいが俺、仮想世界初めてでよ」

「いいぜ。俺はキリト」

「俺はクラインだ。よろしくな」




同じ頃

「帰ってきたんだ」

一人の少年が『ソードアート・オンライン』の世界にダイブしてきた

「うし、早速フィールドに向かおう」

少年は武器の両手斧………鎌を背負いフィールドへとかけていくと一人のプレイヤーに止められた

「おにいさん、元βテスターでしょ?」

俺に話しかけてきたのは女の子。とても元気で活発そうな子だ。

「そうだけど?」

「ボク初めてだからさ、レクチャーお願い!」

「わかった。俺はソウ。よろしく」

「ボクはユウキだよ。よろしくね」

「じゃあ、フィールド行こっか。とその前にユウキちゃん武器は?」

「ボクは片手剣だよ」

「よし。じゃあ、行こうか」





俺達がターゲットにしているモンスターはスライム相当である青いイノシシである。
名前は《フレンジーボア》だ。
《フレンジーボア》は俺に気づき突進してくるが、俺はそれをさらりと躱し、ユウキがいる方向に促す。

「ユウキちゃん、行ったよ!」

「うん!」

ユウキちゃんは片手剣を構えフレンジーボアに斬りかかる。
斬りかかると同時にユウキちゃんの片手剣が光り出す。ユウキちゃんは飲み込みが早く既にソードスキルが扱えるまでに成長した。ユウキちゃんはソードスキルの《ソニックリープ》を発動させる。ズバーンと音と共にモンスターがポリゴン(ポケ○ンじゃあないからな!)になった。

「ユウキちゃん、本当に飲み込み早いな」

「ソウの教え方がいいからだよ」

ユウキちゃんは俺と同じく感覚派だな。

「ボクご飯食べに一度落ちるね」

「わかった。何かあったらここに連絡してくれ」

と言い、俺はユウキとフレンド登録する。

「またな」

「あれっ」

「どうした?」

「ログアイウトボタンが無いだけど……」

そんなことあるはずはないと思いメニューを開く。

「本当だ。LOG OUTボタンが消えている…」

まあ発売1日目だし不具合があって当然かと思い、GMコールをして不具合を知らせようとしたが、


「…だめだ、GMコールやっても繋がらない。どうなんてんだよ?」

そんなことを言っていたら鐘の音が聞こえた。その途端に俺たちは始まりの街にワープしていた。

「ソウ!これ、どうなってるの!?」

「わからない。他の人たちもここに強制ワープされているようだ。」


そんなことを言っていると他のプレイヤーが「おい!上を見ろ!」と叫んだ。そこにはwarningと表示され、赤い液体のようなモノからローブを被った何かが現れた。

こんなことが出来るのは恐らく運営だろう、ということはログアウトボタンがないことのお詫びかな?と思っていた……



ころが俺にもありました!



「プレイヤーの諸君、私の世界にようこそ。私は茅場晶彦。」

そのあと赤いローブもとい茅場晶彦はこう説明した。
それを聞いて俺は頭が真っ白になった。
ログアウトボタンがないのは仕様だということ、百層をクリアしない限りログアウトできないこと、HPが0になる、または外部から強制的に外されるとナーヴギアの高出力マイクロウェーブで脳を破壊すること、要するに「死ぬ」ということ、そしてそれで既に213名ほどの人が死んだということ。
そして、茅場晶彦の言葉が発せられる。

『これはゲームであっても、遊びではない』

 最後に、茅場晶彦から全プレーヤーのアイテムストレージにプレゼントを贈られた。アイテム名“手鏡”、それを全てのプレーヤーが取り出して覗き込んだ瞬間、皆の身体が光輝き、その輝きが消えると、誰もがゲーム内のアバターの姿ではない、姿に変わっていた。

「これ………俺?」

隣から「これボクの顔だよ!!」のユウキの声が聞こえたので横を向くと一人の少女がいた

「お前ユウキか?」

「そうだけど。 なんでボクの名前知ってるの?」

声が少し怯えていた。
それはそうだろう。いきなりデスゲーム宣言され、見たことがないプレイヤーに話しかけられたら。

「もしかして、ソウ?」

「うん。取り敢えず来てくれ」

俺とユウキは広場から少し離れ、俺はユウキにこれからのことを提案する

「いい。 良く聞いて。 茅場の言う通りなら自分を強化しなくちゃならない。MMORPGってのはプレイヤー間のリソースの奪い合いなんだ。システムが供給する限られた金とアイテムと経験値を、より多く獲得した奴だけが強くなれる。この始まりの街周辺のフィールドは、同じことを考える連中に狩り尽くされて、直ぐに枯渇するだろう。モンスターのリポップをひたすら探し回るハメになる。今のうちに次の村を拠点にした方がいい。俺は、道も危険なポイントも全部知ってるから、レベル1の今でも安全に辿り着ける。 俺はすぐに次の街に行く。 ユウキ、お前はどうする?」

「ソウと一緒に行くよ」

「わかった……。 行くぞユウキ!!」

〝俺達〟はこのデスゲームを生き残る為に、次の街まで必死に走り続けた。

続く 
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