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魔法科高校~黒衣の人間主神~

作者:黒鐡
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九校戦編〈下〉
  九校戦八日目(6)×フィールド魔法のネタバレと無頭竜潰すミーティング

第九高校との試合では「渓谷ステージ」となり、渓谷ステージには湾曲された人工の川が流れていた。上流・下流で有利不利にはされないので、試合開始前から川は流れていた。渓谷とはいえ、湖ぐらいの水深はないので水溜りがあるくらいとされていた。この試合は一真が独擅場となっていたが、試合前からレオと幹比古には自陣モノリスから動くなと指示しといたからだ。

『つまりどういう事なんだ?』

『きっとさっきの挑発を受けた一真が、挑発返しをしようとしているんじゃないのかな』

『幹比古の言う通りで、挑発を受けた俺が舐められたままは我慢が出来ないんでね』

そういう事で試合開始後が鳴った後に、渓谷ステージというより観客席がある所の天気は晴れだったはずだが、渓谷ステージだけが雪山のような吹雪のような天気となった事で九高選手六名は吹雪を止めようとしていた。レオと幹比古がいる自陣モノリスがある所だけは、結界により守られているので晴れていた。渓谷ステージから雪山ステージとなったので、本部にいる幹部達や観客席にいる深雪ら一年選手女子と合流をしたエリカと美月までもがフィールドが変化した事が不思議で一杯だった。

「・・・・これは一体どういう事なの?」

「先程まで天候は晴れだったはずなのですが、どうやら渓谷ステージ全体に天候が変わったとしか見えませんね」

「まさか天候を操る事が出来るのかしら一真君は?」

本部にて真由美と鈴音が不思議がっていたが、それは深雪らがいる一年女子らも不思議で一杯だった。試合開始前までは天候は晴れていたはずなのに、ステージ全体が雪山のように吹雪いているフィールドとなっていた。観客らも試合状況が全く分からないままとなっていたので、一時的にブーイングがあったらしいがすぐに静まった。観客は魔法競技を観戦に来ているだけあってか、これだけの面積に魔法を及ぼし維持する事の難易度を程度の差はあるが理解しようとしていた。

「さっきまで晴れだったのに、今では両陣地が雪山ステージになっちゃった。どういう事なの?一真君は何をした訳?」

「うーん、いつものエレメンツだとすれば氷系統のを使っていると思ったんだけど。僕でも分からないよ、一真さんの目的については」

「・・・・ほのかはどう思う?」

「私でも分からないなー、天候を操る魔法なんてあったかな~?」

「流石のほのか達でも分からないかぁ~、美月はどう思う?一真君の目的は」

「精霊が活発しているという訳ではなさそうですね。深雪さんだけが知っていそうな表情をしていますから、何か知っているんじゃないんですか」

上からエイミィ、スバル、雫、ほのか、エリカ、美月の順番となっていた。そして深雪はまるで分かっているかのような表情をしていたので、横から呼ばれるかのようにしていたのでどういう仕組みなのかを聞いていた一年女子達だった。

「私達ではお手上げだからさ~、一真君の目的は何なの深雪?」

「あれは一条選手が挑発を受けたお兄様が、少し本気を出して挑発返しをしたようですよ。お兄様や私らで言うなら、フィールド魔法とでも言いましょうか」

「フィールド魔法と言う事は、領域魔法という感じなのかなぁ~。でもあれは完全に領域魔法以上のだから、一真君独自の魔法なのかもね。それともあとで教えてもらおうかな」

「あ、一真さんが動いた事で九高選手六名の内四名は、凍っちゃった。でも自陣モノリスがある二人の場所だけは、まるで晴れているかのような結界?みたいなのが張ってある事しか分からないな僕には」

吹雪きとなったフィールドは、冷気は敵陣モノリスにいる九高選手のみで自陣モノリスにいるレオ達は冷気を遮断しているかのような結界で守られていた。少しでも結界外に手を伸ばすと、一気に冷気で凍らせる程であったが為にレオと幹比古は動かないままとなっていた。

これは一真が、天空神によって天候を晴れから冷気が満ちた吹雪が起きた雪山のような感じになった。それは試合開始後に一真の眼だけを創造神の力を解放し、神召喚をして一真以外は見えないようにした。

「(異空間または異世界にいる神界よ、我の声を受けて参上されたし、来い!)」

そう言った後に俺の目の前に現れた天空神が出現したが、我以外の者には見えないようにしたのだった。

『お呼びにより参上致しました、創造神黒鐵様』

『呼んだのは他でもないが、我がやりたい事を魔法として表現したいのだ。フィールド魔法を晴れから吹雪にしてもらいたいが、出来るかな?天空神』

『久々に呼ばれたと思えば、そのような事は天空神である私にとっては朝飯前です。黒鐵様の仲間以外の者を冷気によって吹雪ステージにすればよろしいので?』

『うむ。そういう事で、早速仕事をしてもらいたい』

そう言った後に渓谷ステージが冷気に覆ってから、太陽が隠れて雲が出て来た。そして一気に雪が降り、雪山のようなフィールドとなった。そして一真本人の視界だけは、冷気から普段の場面となっていたので、九高選手は吹雪が強すぎて前に進む前に走ってきた一真のデバイスによって身体を凍らせた。

川が氷となってしまったので、一真は歩いていたが何度も冷気を遮断しようとしていたが、すぐに冷気が出てくる。何度も熱気により、仲間を冷凍から復活させようとしても無駄に終わってしまう。熱気やら熱した湯で、何度も何度も冷気を溶かそうとしても無駄に終わる。

「どういう事なんだろう?自陣モノリスには冷気を遮断させる結界のようなのを張っていて、その他のフィールドは全て冷気で覆った雪山になっているわね。私達で言うなら領域魔法とでも言いたいけど、ニブルヘイム以上の冷気を発しているから違うと思うけどリンちゃんやあーちゃんはどう思う?」

「私も同じ事を感じましたが、ニブルヘイムはこれ程な冷気を出す魔法ではありません。広範囲以上と言えるでしょう」

「デバイスで再現出来るとは思いませんから、織斑君が使うエレメンツなんだと思いますが天候を操るぐらいの出力が出るとは聞いていません」

幹部達はニブルヘイムを超広範囲型の魔法だと思ったとしても、一真本人から言えばそれは違うだけと言っておこうか。いくらエレメンツでも吹雪になるまで天候を操る事が出来ないと思われていたが、実際はただ天空神に言った天候を快晴から吹雪となっただけだ。雪を発生させているのは、天候を操る力は現代でも古式でもなさそうに思えるが似たような古式魔法ならある。

曖昧な対象に継続的な作用を及ぼし続けている事は、現代魔法の苦手分野。現代魔法でこの「雪または氷の魔法」を打ち消す為には、一真の魔法作用エリアという言葉だが分かりやすく言うなら結界だ。結界を認識しない限り、有効な対抗措置が取れないので九高選手及び観客席にいる各校の選手らでも現代でも古式でもない魔法については勉強不足である。

「何なんだこの吹雪は!」

「それはそうだ、天候を変える事なんて出来ないからな」

声と陰だけで攻撃をしたとしても、それはただの影で本物の一真は残りの選手を凍らせたが上半身だけは動けるようにしといた。敵陣モノリスにいた選手も同様で、鍵を撃ち込もうとしている一真を攻撃しようにも腕が動かないので無駄となった。

「さてと第一条件をクリアさせるか、ゼロ頼む」

そう言っていつもの携帯端末をモノリスに隠されたコードを読み取ると同時に、送信された事で第一条件クリアとなった。そして第二条件が敵選手撃破なので、残りの選手達をレオが持つエレメンツビットでの刀身をレールガンのような構えをしてから、電撃をプラスされた刀身によって下半身が凍ったまま壁に激突した事で試合終了の合図が鳴った。

最後にレオの役割として、レールガンの構えをしてくれと頼んだ一真の策でもあった。一真の位置をゼロと幹比古によって、敵選手をスコープで見たかのような形で見てから、撃ち出した刀身はターゲットロックオンした事で二つの刀身は残りの選手を撃ち放った。

「にしても、あれが一真君の本当の力なのかな~?」

「エイミィの言う通りだけど、お兄様の力はまだセーブしていますから。本調子を出すまでには行かないと思います」

「あれで力を制御しているのか、僕には到底無理だね」

「エレメンツを最大限に使ったように見えたけど、深雪が言うようなら違う事のようね」

「皆の疑問は最もになるけど、深雪は教えてくれないの?一真さんがやったというフィールド魔法の原理を」

そう言ったら、一年女子達は知りたいらしいがそうなるとこれは一生徒が知るには箝口令や守秘義務が発生すると言った深雪。だがここまで見せてしまったので、特に一真に親しいエリカ、美月、雫、ほのか、エイミィ、スバルと恐らくレオと幹比古と一緒に連れて来るだろうと想定したのか、母親である深夜と四葉家当主の真夜に通信回線を開いた。

『どうしたの?深雪』

「ここにいる一年女子達が、先程お兄様がやったフィールド魔法について聞きたいと言ってまして」

『要するに困り事のようね、ここに丁度一緒に試合を見ていた真夜がいるから代わるわ』

『こちら真夜だけど、確かにあれはただの領域魔法だと言うのはきついわよね?』

「なのでこれからお兄様と選手である西城君と吉田君が、恐らくホテル屋上に行ってネタバラしにするかと思われます」

『分かったわ、こちらでも関係者と一緒に屋上に行く事にするから。ウチの娘も多分聞きたがっていると思うし、真由美と十文字君を呼ぶとしましょうか』

その後、詳細な事を話した後に一年女子代表者である六名と一高スタッフの真由美と鈴音と会頭を連れてくる手筈をした。その役は近くにいた沙紀が連れてくる事にしたが、試合後に同じ事を話していた真由美達だった。

「どう思う十文字君?一真君がやったあの魔法?について」

「いくら俺でも分からない事があるだろうよ。古式でも霧やら結界の事ならともかくとして、天候を変える事が出来るなどと天空神ぐらいじゃないのか?」

その時、本部にいた沙紀が通信機で話し始めた後に真由美達をホテル屋上に連れて行くと言った事で、一真がどうやって使ったかについては直接本人に聞く事にした。決勝戦は三位決定戦後に行われる事と知った俺らは、選手控え室にて休憩をしていた。モノリス・コードの試合時間は、どんなに長くとも三十分以上掛かる事はないが決勝開始時刻は余裕を持って今から二時間後の午後三時半と決定された。

「なあ一真、さっきのアレはどういう原理で使ったんだ?」

「アレって天候を変えたアレか?」

「そうだね。僕も丁度聞きたかったけど、アレは結局精霊魔法なのかい?霧やら結界については古式魔法を使う僕でも可能だけど、天候全体を変えるなんて不可能だしね」

「アレねえー、アレは正直言って箝口令か守秘義務が発生するぐらいのなんだが。それでも聞きたいのか?」

「おうよ!箝口令でも守秘義務でも守るから教えてくれ一真!」

「口止めでも箝口令でも誰にも言わない事を誓うからさ、教えてくれないかな一真?」

そう言われたので、ならばと思い着替えた終えたら一緒にホテル屋上に行こうと誘った。デバイス調整については何もしなくて済むので、二時間のインターバルを使って競技エリアから移動した。空間切断だと何か言われそうなので、自分の足で移動をしたがちょうど幹比古もホテル屋上に行きたかったらしい。

富士裾野演習場に建てられたホテルの展望室は、富士山を間近で見る事が出来て精霊魔法を使う者にとっては聖地に近いとも言われている。吉田家の神祇魔法は神道系の古式魔法であり、更に細かく分類すれば地祇神道系に属するが要するに国津神を祀る神道系の意味を持っている。神道系古式魔法の術者にとって、富士山は特別な意味を持つとも言われているとホテル展望室にて行きながら話していた俺達。

「ま、俺みたいな精霊術者とも似ている所もあるとも言える。富士山の祭神は天津神の嫡孫に嫁いだ国津神であり、富士信仰は天神地祇を問わない。そういう教養的な意味合いを抜きにしたとしても、『霊峰富士』は魔法的な力の巨大な集積地なんだろうな」

「ホントに一真は何でも知っている様子だね、僕ら古式魔法を使う者にとって富士山とは霊峰の気吹を浴びに来たとも言っていいくらいにね」

「でもよー、何でアレを教えてくれる場所をわざわざそこにするんだ?別に一真の部屋内でもいいんだけどよ」

「俺ら精霊術者もたまには各精霊王を召喚したいと思っていたのでね、それにそろそろ深雪達以外の者も聞きたいと思っているんじゃねえの」

ホテルのロビーに到着してから、エレベーターで一気に屋上へと向かう。途中でレオに軽い食い物を渡してから、食べながら進んでいた。レオは肉体派だからか、腹が減って動けないようにも思えたので蒼太が事前に買っていたのを空間から取り出していた。蒼太も俺にくっついて来ているが、何やら様子が可笑しく思えたのは俺だけであろうか?

展望室前に到着すると、そこにいたのは深雪だったが二人を先に行かせてから目隠しをさせてから、深雪の手で誘導されて行った。そして複数の気配と波導で分かったが、どうやら俺がやったアレについてだと即座に思った。

「そろそろ目隠しを外しても構いませよお兄様」

「別に外さなくとも気配と波導だけで分かったが、どうやらいつもの連中のようで。・・・・しかも深夜と真夜までいるのか」

「一真君を待っていたよー、さっきの試合でやったフィールド魔法を知りたくて」

「僕らも聞いておいて損はないと思ったんだけど、深雪がこれは守秘義務やら箝口令が発生すると言われたから僕達だけだよ」

「・・・・私とほのかは元々守秘義務満載のをいくつか知っているから」

「それに一真さんのアレに関しては、いくらエレメンツでも疑問には思います」

目隠しを外したらそこにいたのは、さっきまで観客席にいた深雪を筆頭にエイミィ、スバル、雫、ほのかだった。展望室を一時的に俺らだけの会議室と化したので、展望室から中には大地達が関係者以外立ち入り禁止にした。展望室内には深夜と真夜と七草会長と十文字会頭と市原先輩だったが、どうやら誘ったのは真夜だった。

「私達はお母さんに呼ばれたのよ、一真君のアレについて聞きたくないか?とね。もちろんこれから聞く事は守秘義務やら箝口令だと知っているから、問題はないわ」

「一応私も聞いといた方がいいと真夜様に言われましたので、同行させてもらいました」

「俺は十師族十文字家次期当主としてではなく、一高選手団の者として聞かせに来た。無論これから聞く事は、一切合切誰にも話さないと誓うとしよう」

とか言われたので、俺は諦めてからのため息。エリカと美月は私服を着ていたが、他は制服を着ていた。俺と幹比古はやる事をするので、手すりから富士山を見てから霊峰の気吹を浴びに来た事を知りながらもしばらく静かにしてくれた。

深呼吸をしてから、俺と幹比古の身体に「生気」が充溢していく。それは想子(サイオン)霊子(プシオン)のような粒子ではなく、エネルギーそのものに近い波動を幹比古で言うなら「気息(プラーナ)」と呼ばれている力だ。

「さてと用件が済んだから、とっとと疑問とやらを解決しようか」

「じゃあお母さんや深夜様に深雪さんは知っているから、それ以外の者の疑問をぶつけるわ。一真君、さっきの天候を変えるのは何なの?魔法なのかしら?」

「その疑問に答えてやるが、その前に各精霊王よ。姿を現せ」

炎の精霊王サラマンダー、風の精霊王サイフィス、水の精霊王ガッド、地の精霊王ザムジードを召喚した事で真由美らは唖然としていた。精霊術者か古式魔法を使う幹比古でも見れないとされているのを呼び出した。全員女性の姿だったが、性別はないけど術者である俺には女性の姿をしている事を知ってから本題へと入る事にした。

「さてと、サイフィス達も見れたし本題へ入ろうか。アレについては魔法であって魔法ではないと断言しとく、アレは俺しか出来ない力だとね」

「じゃあやっぱりアレは魔法じゃないんだね、フィールド魔法で納得しちゃったけど『まあ俺らはフィールド魔法で理解している』なるほどねー」

「アレは一真君だけが使える異能の力なのかしら?」

魔法であって魔法じゃないと断言しといてから、しばらく考え事をしていた。なので深夜と真夜との念話していたら、偽りを教える訳にはいかないので覚悟を決めた皆が俺の方に向いたのだった。

「じゃあアレについて教える。・・・・コホン、異空間または異世界にいる神界よ、我の声を受けて参上されたし、来い!」

そう言ってからの俺いや我の気配が変わった事で、何かを呼び出した事で何を呼び出すのやらと考えていたレオ達だった。魔法陣によって呼ばれたのは、如何にも神ですよと言っているような服装をしていた天空神ゼウスだった。

その間、我の眼の色が変わった事に気付いた真由美達。そして天空神ゼウスが、周辺一帯にいる人間達は何者か?と聞いてきたので、先程の事を知りたい者達だと言った事だと言ったら召喚されたゼウスの口が動いた事で驚愕な場面を見ていた雫達だった。

「えっとおー、一真君は何を呼び出したの?」

「ん?ああ、我は天空神ゼウスを呼び出しただけだがそれが何か?」

「て、天空神ゼウス!?それって神話に出てくる神様の事だよね?」

「・・・・それにさっきから一真さんの一人称が変わっている」

「さっきまで『俺』だったのが『我』になっている、まるで一真さんが神様にでもなったみたい!」

エイミィ、我、スバル、雫、ほのかの順に会話をしたが、やはり我の事が神だと言う事だと信じられないように見ていた。まあまだ我は神の姿をしていないし、目だけを神の力として発動しているが喋り方まで変化したので、流石の十師族の次期当主である会頭や真由美と信じられないような目で見ていた鈴音がいた。

「どういう事!?これではまるで神様が神仏を召喚したかに思えないんだけど、お母さんは何か知っているの!?」

「落ち着きなさい真由美。これは一真さんしか使えない『神召喚』をしたのよ、事実上これをすると一真さんの口調が少し変わる事ぐらいかしらね姉さん」

「そうね。それに実際目にしているのは、正真正銘本物の天空神ゼウス様よ」

戸惑う者が多かったが、ついでにコイツらも呼ぶかと言ってから再び召喚術を唱えると、皆の目の前に神仏らを召喚させたのだった。

「我から紹介をさせようか。まずはさっき天候を変えてくれた天空神ゼウスだ、今も変わるのでやってくれゼウス『畏まりました』そして、眼の前にいる神仏らは帝釈天に四天王らだ」

我の後ろに待機していたが、紹介を受けてから神仏達が喋った事で更に驚きを増していた。そしてさっきやった事を同じ事をしたので、真夏の季節に雪が降る事で証明されたのだった。そんで召喚をしたが、すぐに神召喚を止めた事で目の前にいた神仏達は消えた。これに関しては結構力を使う事で納得してもらってから、一時解散となった。

そして俺と深雪に深夜と真夜らが向かったのは、蒼い翼やCB関連の者が使われる会議室に向かうと既に出揃っていた。烈や青木は分かっていたが、いる事自体が可笑しいメンツらもいた。独立魔装大隊である風間少佐以下五名がここにいたからだ。

「やっと揃ったので、そろそろ始めようか。こちら会議室だが、月中基地支部応答願いたい」

皆の耳には通信機を付けているので、これから始まる事については知っている。ちなみにレオと幹比古は、残り時間は自由に過ごせと言ってあるからそれぞれ過ごしていると思う。

『こちらトレミー3番艦ブリッジにいるフェルトとミレイナですが、何か用ですか?艦長』

「そろそろ明日の夜辺りに仕掛けたいと思ってな、そちらで掴んでないかな?無頭竜のアジトやその他構成員の事だ、明日辺りで本格的に動こうとしていると俺の勘が告げている」

『それについては既に掴んでいますが、もう少し情報が欲しいので一日待って欲しい所です』

「なるほど、どうやら一真様の狙いは無頭竜の一網打尽という事ですかな?」

「その通りだ烈、だからここに独立魔装大隊のお前らを召集させたのさ。玄信、明日の夜に響子と繁留に連を借りてもいいかな?」

「私は構いませんが、三人が了承するかは織斑少将自身が知っているかと思います」

『国際魔法協会にいる諜報員と蒼い翼の諜報部からの者の情報が、あと少しで一致するので明日待ってほしいです~』

「了解した。だが作戦に使われるのは、既に準備済みだからな。と言う事で通信は終了する、明日は必ずどこかしら仕掛けてくるから気を付けておくように」

『了解しました織斑少将』

そう言ってから敬礼後に、俺は俺で準備する事があったのでそのまま会議室を出てから本部があるテントに行った。なおこの事を記憶共有者全員に念話で伝えたので、これで明日何かが起きたとしても裏で解決してくれるだろうと思った。

それに無頭竜については『公安』も『内情』も既に動いているが、これについても俺ら蒼い翼とCB関連で動く者の情報通達をする役目と無頭竜については我らだけで任せて欲しいと言っておいた。容疑者確保用の車両と俺と響子が乗る車については、既に準備済みだったからだ。 
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