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機動戦士ガンダムSEED編
第15話 前編
前書き
台詞考えるのが大変でした…。変な部分があるかもしれませんができれば温かい目で見てください(^-^;)
あと、今回かなり短いです。時間がかかり過ぎたのでもう出来上がった分を先に投稿する事にしました。本当にすいません…
「直りそうか?」
「まあどうにかな。腕の方がちょいと時間がかかるかもしれんが」
低軌道会戦から数時間後オレはマードックと格納庫のジンの前にいた。低軌道会戦での戦闘にてオレはイージスとブリッツを相手に戦ったのだが、それによりジンは装甲の至る所にビームの焼け跡が残り、左腕にランサーダートが貫通。スラスターは片方が使用不能という状態になってしまった。
アークエンジェルは原作と同じくザフト勢力圏内のアフリカ共同体へと降り立った。この艦に乗る前に調べた情報ではやはり砂漠の虎ことアルドリュー・バルトフェルドはこの辺りに陣取っているようで今夜にでも襲撃をかけてくる事が予想される。なのでできるだけ早く修理を完了させてほしいのだが…
「できれば早めに直してもらいたいんだが…」
「無茶いうなよ。ただでさえジンのパーツがこの艦には置いてないんだ。ここまで損傷してちゃ修理を手早く済ませるなんざでっきこないぞ」
マードックに修理ペースの短縮を催促してみるがこの調子である。自分でもわかってるんだがな……先遣隊とクルーゼ隊の戦闘の時に武器だけでなく機体自体も奪っておくべきだったか…。
「早く直したいんならちゃんと手伝ってくれよ?」
「はいよ」
まあ、仕方ないしやりますか。いざという時出れませんではマズいからな。
数時間後、マードックが休憩がてら飯を食べてこいというので夕食を採る事にした。格納庫を出て食堂へと辿り着いたが、まだ誰もいないようで食堂には誰もいなかった。
定食を注文し、一人でもくもくと食事をしていると
「よう」
食堂にムウがやってきた。ムウは自分の分のメニューを注文した後それを受け取りオレの前の位置の席へ座った。ムウは自分の分を食べながらこちらへ話しかけてきた。
「お前も休憩か」
「ああ。これを食べ終わったらまた修理の為に格納庫に戻るよ」
「結構被弾してたしな。すぐに直すのは無理っぽいか」
「敵もいつくるかわからないし、できるだけ早く万全の状態にしときたいんだがな…」
オレもムウも同意見だったようで二人同時に頷く形になった。ムウはその後溜め息混じりにこう切り出した。
「そうなんだよな…。しかし、また面倒な所に降りて来ちまったもんだな俺達」
「…アフリカに落ちる原因になったのはオレ達なんだが」
「…わかってるさ、…中尉には色々キツく言われたしな」
そう、アークエンジェルがアフリカ共同体に降り立ったのは、大気圏に突入してしまったオレ達を救助する為に予定していたルートを外れオレ達がいる付近まで近付いたのが原因だ。
そのためオレとムウは戦闘終了後主にナタルに色々と言われる羽目になった。ムウはブリッジの指示を無視した事に関して、オレは命令違反は冒していなかったので特に言われる事はなかったが向けられた視線がかなり痛かった事は言うまでもないだろう。その上あいつの事に関してオレだけでどうにかしろと言われるし……まあ、言われなくても相談には乗ってたけどな。
「……よく何の罰則もくらわずに済んだなって思うよ」
「だよなぁ。まあ中尉も意外と優しい面があるからかな」
「ん、そうか?」
「いや、俺も最初はそんな事は思ってなかったんだけどな。数日前に避難民の子供が泣いていたのを中尉があやしていたのを偶然見つけてな」
「へぇ。ホントに意外だな」
「ああ。ぎこちない様子だったけどいつもの厳しい感じとは違った印象を受けたな」
ああ、そういえば原作に似た感じの場面ってあったか。バルトフェルド隊がこの辺りのレジスタンスの住居がある町を焼き払った後位に。忘れていたってのもあるがナタルは基本的に模範的な軍人気質だからそういう面があるなんてのは想像もつかない。人っていうのは他人にはあまり見せない一面があるんだなって改めて実感したよ。
そう考えていると食堂の扉の辺りから足音が聞こえてくる。振り向くとそこにはミリアリアとトールの姿があった。
「あっ、フラガ少佐、悠凪さん」
二人はオレ達の存在に気付くと早足でこちらがいる方までやってくる。二人の様子を観察すると何やら真剣な面もちでおり、どうやら何か聞きたい事があると見え、それも余程の事らしい。特にオレを見ていた様だったので恐らくはあいつの事だなと予測がついた。
二人はオレの元へ来るとトールがまず最初にこう切り出してきた。
「あの、すいません悠凪さん。聞きたい事があるんですけどいいですか?」
「何だ」
「キラの事です。あいつ、地球に降りてきてからずっと部屋に籠もったままなんです。この艦に残ってるのも驚きましたけど、あいつ見るからにとても落ち込んでて……、一体キラに何があったんですか?」
「何故オレに聞く。直接本人に聞けばいいだろうに」
「そう思って一回聞いてみたんですけど、キラ、とても辛そうな表情になったまま黙り込んで何も言ってくれなかったんです。……それで、キラが戦闘前に最後に会ったのが悠凪さんだって聞いて何か知ってるかもって思ったんです」
……戦闘後、色々忙しくて会えてなかったがまだフレイの事を引きずっていたか。まあ、そう簡単に割り切れる奴ならアスランとの事で悩んだりなどしないんだろうがな。
それにしても、あの事を二人に話すべきか否か。これを話したら学生組とフレイの亀裂は決定的なものとなるな。奴の婚約者であるサイもこの事が耳に入ればさすがにフレイとの縁は切るだろう。しかし、そうなれば奴はこちらを逆恨みしてとてつもない事を仕出かす可能性がある。幾ら何でも考え過ぎな気もするが、キラを自身の思うがままにする為だけにあんな事まで仕出かす女だ。考え過ぎて損をするという事はあるまい。それと奴を止めた理由は原作のように学生組の面々の関係を昼ドラみたいなドロドロした雰囲気にしない為にやったんだ。ここで事の顛末を話して原作と似た、いやそれ以上の関係の悪化に繋がる事はしたくない。
「確かに知っているが、それはあいつのプライバシーに関わる。オレからは話す事はできない」
「話せないって………、じゃあどうやってキラの悩みを解決すればいいんですか!」
「いや、あいつの事はオレに任せておいてもらいたい」
「えっ…」
「事情を知っている者が相談に乗った方がいいだろう。それにあいつの事はブリッジの方からも頼まれててな。まあお前達は大船に乗ったつもりでいてくれればいい」
「で、でも…」
二人の顔を見ると、何だかとても不安そうな表情になっていた。まあ、キラとの付き合いが短いオレに任せて大丈夫なのかというところか。
「大丈夫じゃないか? 坊主、悠凪とは結構話はするし、事情はよく知らないが坊主がお前らに話せないとなるとよっぽどの事なんだろうよ。だからここはこいつの言う通り事情を知ってる奴の方が適任だと思うが、どうだ?」
ムウはオレ達の会話に割って入りオレのフォローにまわってくれた。ムウの言葉を聞いて二人はどうするかを協議する為こちらに断りをいれてから少し離れた場所でこちらに聞こえない位の声で話し始めた。それなりに時間がかかそうだったので、その間食べかけだった夕食を食べていた。
少しした後どうやら答えを出したようで二人はまたこちらへやってきてトールの方が代表して口を開いた。
「あの…、キラの事よろしくお願いします」
「ああ、わかった。安心しろ、ちゃんとキラの事はどうにかしとく」
その後、二人はどうやらブリッジの当直の交代に向かう途中だったらしく慌てた様子で食堂を跡にした。
残ったオレとムウはまた食事を再開させた。そんな中ムウが余程気になったのかキラの件に関して聞いてくる。
「しかし、お前ブリッジの時もはぐらかしてたけど、坊主の学友のあいつらにも話せないような内容なのか?」
「いや、あいつらに言ったようにプライバシーの事が理由の一つでもあるが……、これを話すとまた今とは別の厄介な事を引き起こすだろうと予想したからだ」
「厄介な事?」
「ああ。まあ、話さない事で結局問題が起きるのなら本人の許可をとって話すつもりではいるがな」
「そうか。まあそういう事なら俺ができる事は何もないしお前の判断に任せるがな」
「そうしてくれ。じゃあ、ごちそうさん」
夕食を全て食べ終えたオレは立ち上がり、トレーを片付けた後食堂をでようとする。
「おう。修理もキラの事も頑張れよ」
後ろから聞こえてくるムウの激励の言葉に手を振る事で答えオレはその場を跡にした。
全く、オレにはつくづく厄介事ばかり降りかかるらしい。まあ、それでもどうにかするしかないがな。
後書き
名前:天原 洸
Lv:17
PP:261
格闘:176
射撃:171
技量:172
防御:152
回避:191
命中:179
SP:157
エースボーナス:不明
空:A
陸:A
海:C
宇:A
精神:直感(SP:15)
直撃(SP:20)
???
???
???
スキル:???
精神耐性
???
???
???
???
撃墜数:47
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