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詩集「棘」

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紙ひこうき



物凄く哀しい夢を見て
飛び起きた一人切りの部屋の中
泣きたい程の淋しさだけが
僕の周りを取り巻いていた…

人は変わる生物(モノ)でしょう?
だから想いに嘆いてる
止まらない時の彼方
君とある日は来るのかな?

月影の橋の上
誰もいない今日もまた
紙ひこうき 一つ 翔ばそう…


いつの間にか夏はやって来て
叶わぬ夢の影さえ濃く落とす
暢気に燕は飛び回るけど
僕は一人 探し倦ねてる…

揺るぎない愛情は
奇跡のように少なくて
結ばれゆく人達を
僕は虚しく嫉妬して…

夕焼けに燃え上がる
君のいない この場所で
紙ひこうき 一つ 翔ばした…

会いたいと書き付けて
淋し過ぎて 君へと
紙ひこうき 一つ 翔ばすよ…



 
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