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ドリトル先生と森の狼達

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第三幕その十二

「だから森の奥に入って熊を撃っていたら」
「問題だね」
「その場合は」
「そんな悪質な人もいるだろうけれど」
 それでもというのです。
「果たして実際にそうしているのか」
「だとしてたらそれはね」
「まずいことですよね」
「ここの生態系を荒らすことになるから」
「問題ですね」
「そのことも調べることになるかな」
「密猟にもなりかねないから」
 先生はこうしたことはあって欲しくないと思うのでした、そうして自然環境が荒らされて動物達が死んでいると思うと心が痛むからです。
「村で調べようか」
「そうですね、そもそも」
 トミーが言うことはといいますと。
「そうした密猟とかがないかも」
「うん、生態系の調査ではね」
「欠かせないですよね」
「そうなんだよね、だからね」
「そのことも」
「調べよう」
「今のところはないですけれど」
 これまで観て回った森の中にです、密猟の痕跡はというのです。
「変な脚の踏み入れ方の後もなくて」
「動物の皆の言葉にもね」
「密猟の話はなかったです」
「そもそも人がやたら入ったっていう話もね」
「なかったですね」
「確かに鹿君達の数は減らされたけれど」
 それでもなのでした。
「そうした話はなかったね」
「そうですね、入口でこうなら」
「まずないと思うけれどね」
「調べてみる必要はありますね」
「そのことはね」
 どうしてもとです、先生はトミーに答えました。
「調べよう」
「じゃあ明日は」
「村でそうしたお話も聞こう」
 こうしてでした、先生達はこの日はじっくりと森を調べました。とりあえずこの日調べた限りでは生態系はしっかりとしていて自然環境も守られていました。
 ですがそれでもです、ホテルに帰ってです。
 先生は皆にです、こう言いました。
「これから密猟も確かめてもっと奥に入るから」
「もう森の中でね」
「テントを張ってね」
「そしてね」
「泊まることになるね」
「あの中に」
「そうしていこう」
 こうも言うのでした。
「そしてこの辺りをね」
「じっくりとね」
「調べて」
「そしてこの辺り全てをね」
「確かめよう」
 動物達も先生に応えます、ホテルに泊まっているのでは動きが限られるというのです。そうしたことをお話してでした。
 先生はこの日はでした、晩御飯を食べてです。
 お風呂に入りました、それからです。
 この日は寝ました、そうして次の日に向かうのでした。 
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