『過去への旅』
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『麒麟』
『僕達を見下す君は優れた人間なんでしょ?』
『君達よりはね』
『僕達よりは優れていて誰よりは劣ってるの?』
『そりゃ国を支えてる偉いさん達でしょ』
『国を支えてる?誰が?偉いさん?誰が?』
『政治関係の大人達だよ』
『本気で言ってる?そんな大人達こそ人間の塵クズだけど』
『君達は誰よりも劣っていて何も知らないからそう言えるんだよ』
『そう、じゃあ君にとって政治関係の大人達は麒麟なんだね』
『そうだよ。ちなみに君達は宙を舞う塵クズだよ』
『じゃあ君は麒麟を目指してるの?』
『僕なんかじゃ麒麟にはなれない。せいぜい龍あたりかな』
『え、龍って優れてるの?』
『さぁ、どっちも架空の獣だけどね』
『まぁどっちにしろ君は僕達を永遠に見下すんだろうね』
『君達よりは優れていてるからね』
そんな君は、龍を背負い、麒麟だと信頼していた大人達によって消されていた...
其れが君の本望だったのか...
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