詩集｢棘｣

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連鎖

哀しみの鎖断ち切る剣求め
彷徨う…現し世は幻

不意に訪れる静寂に惑わされ
進むべき道見失い…

藍の衣纏った空の下
闇が蠢いている
ひっそりと…忍び寄る…

終わらぬ連鎖涙して…
光は遠く幽かに揺れている
手を伸ばせどそれは遥か彼方
しがらみは足枷となりて
僕の歩みを妨げた…

延々の刹那逃れ行くこと敵わず
苦痛は…愛ゆえの代償

堪えるだけの日々振り返ることもなく
痛む心を抱き行く…

浅い眠り悪夢に魘され
奈落へと落ちてゆく
ゆっくりと…確実に…

止まらぬ連鎖嘆いても…
心は熱く恋しさ消せずに
戻らぬ時辿れぬ君の影
急く気持ち空回る思考
不安だけが絡みつく…

絶えざる連鎖断ち切れぬ…
想いは君へ届かず巡りゆく
決して消えぬ悲痛なる連鎖は
君をただどこか遠くへと
隠してしまい…
　僕はここに繋がれて…

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