ドリトル先生と森の狼達
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第二幕その十
「程々に」
「あまり飲まれぬ様」
「そうだね、確かにお酒はね」
王子もその辺りはわかっていてです、二人に頷いて答えます。
「あまり飲まないでね」
「嗜まれる位で」
「溺れない様に」
「そうするよ」
こう答えてでした、実際にです。
王子はお酒は程々にしました、食べる量は多くてもです。
そちらはあまり飲みません、その王子を見てです。
先生はです、少し気になったお顔で言いました。
「そういえば僕もね」
「そう、先生もね」
「気をつけてね」
ダブダブとポリネシアが最初にです、先生に言いました。
「お酒の飲み過ぎには」
「くれぐれも」
「そう、お酒は百薬の長っていうけれど」
「薬も飲み過ぎたら怖いよね」
トートーとガブガブも先生に言います。
「だからね」
「先生も気をつけてね」
「そういえば先生は結構ね」
「お酒飲む人だね」
ジップとホワイティは先生のそうしたことにもお話しました。
「お家でもウイスキーとかよく飲んでいて」
「最近は日本酒も焼酎も楽しんでるし」
「お酒はいいけれど」
「やっぱり滅茶苦茶に飲むものじゃないね」
今度はチーチーと老馬が言いました、老馬とオシツオサレツはお部屋の外にいますが開かれた窓からお顔を出しています。
「程々に」
「それ位で済ませるべきだね」
「まあ先生はお医者さんだし」
「わかっていると思うけれどね」
チープサイドの家族が言うことはといいますと。チープサイドの家族は卓の上にいてポリネシアとトートーは先生の傍で卓の上にいます。他の皆は卓を前にしてです。そのうえでそれぞれ先生に言っています。
「お薬は程々」
「お酒はお薬にしても」
「あまり飲み過ぎないで」
「滅茶苦茶には飲まないことよね」
「先生、気をつけてね」
「そのことはね」
オシツオサレツも先生に言うのでした。
「さもないとね」
「僕達も心配になるから」
「わかっているよ、僕は酔いはしてもね」
それでもとです、先生も皆に答えます。
「溺れはしないよ」
「そこまではだね」
「飲まないんだね」
「自分の適量をわかって」
「そのうえで飲んでいるんだね」
「お酒も」
「そうだよ」
先生は笑顔で答えました。
「自分でもそのつもりだよ」
「そういえば先生は泥酔までは」
トミーも言います。
「飲まれないですね」
「注意しているからね」
「だからですね」
「泥酔はよくないよ」
飲むにしてもというのです。
「絶対にね」
「健康の為にも」
「それは今もだよ」
「明日からフィールドワークですし」
「そのこともあるしね」
だから余計にとです、先生は答えました。
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