東方四乱録
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プロローグ2
前書き
はーい!黒扇子でーす!
連続投稿です。眠いです。
ではどうぞ
「……やはり、咲夜さんが一番だろう」
「いや、妖夢さんだろぉ」
「否!それは違う!答えはチルノだ!」
「「「ロリコンは黙ってろ」」」
「ウィッス」
今は、帰宅路にて帰宅しながら、四人で東方で一番可愛いキャラを語っている。
「ふむ……僕は咲夜さん以外考えられんぞ?」
「はいはい、お前の咲夜さん愛は分かったよ」
「貴様!俺に咲夜さんの事を語らせたら止まらないのを知っていてそう貶すか!」
「貶してねぇよ」
「嘘だッ!」
「シャラップ」
スズの咲夜さん愛を適当に聞き流しながら俺は周りを見る。
何時もの四人。
見慣れた町。
それを見て、何処か和やかな気持ちになる。
……この平穏が、続きます様に。
ふと、そう願ってみた瞬間。
「オラァァァア!」
「どけどけどけぇ!」
「ヒャッハァァァ!」
爆音がした後に、男の声が聞こえた。
嬉しいような、焦っている様な。
俺は、その爆音をした方向を見る。
……その方向を見ると、銀行から煙が出ている。
恐らく、先程の男達は銀行強盗なのだろう。
と言うか、目の前に居る。
「……どうする?」
俺は、三人をたぐり寄せ、耳元でコソコソと話す。
「………関わらない方が良いだろ」
「うーん、それは無理だと思うぜ?」
「………それな」
俺達四人は、そう会議する。
そして、結論が関わらずに逃げる、と言うのは無理だと言う事。
そして………
「おい!其処のお前ぇ!」
……ある意味、絶対絶命だと言うことを。
俺は、銀行強盗の男に捕らえられ、銃を突き付けられる。
俺は、冷静に状況を把握する。
数は五。
俺を捕らえている男は、身体能力は低いと思われ、見た目はデブ。
他は、中肉中背。普通の奴等だ。
………見る限り、この五人の中、数人は玩具の銃と言う事が見て取れる。
造形が少し荒かったり、材質が明らかに安物の玩具に酷似。
……玩具を所持しているのは、三名。
運が良いのは、俺を捕らえているのが玩具の銃だと言う事。
………コイツの拘束を解き、銃を乗り、乱射。
そして、撹乱した後に本物の銃を奪い、正確に足を撃ち抜き、身動きを取れなくする。
………サポートは、あの三人がしてくれるだろう。
よし、計画設計完了。
「おい、お前!……ちびってんのか?」
「………それは、自分だろう?」
不敵に笑いながらそう言い、行動を開始する。
俺を拘束する男は、俺の言葉に一瞬驚き、拘束が緩くなる。
その瞬間、俺は肘を男の腹を突き、攻撃する。
その一撃で身体から力が抜けたのか、銃を手放す男。
その隙を逃さず、俺はその銃を掴み、それで頭部を殴る。
男はその一撃を喰らうと、気絶したのか、倒れ込んだ。
「……まず、一人」
そう呟き、俺は駆け出す。
次に、本物と思われる銃を所持する男へ駆け寄る。
その男は、俺へと銃を乱射しようとするが、その前に俺が玩具の銃を打つ。
いくら玩具とはいえ、急所を狙えば致命傷となる。
俺は、先ずは手へと銃を乱射する。
ぱす、と情けない音だが銃から弾が打ち出される。
この玩具の銃は、オートマチックのマシンガンを模した玩具なのか、打ち出される弾の感覚が速く、多い。
俺の打ち出した弾は、男の指に当たり引き金を引く動作を止める事が出来た。
次に、銃自体を奪う。
銃を乱射し、狙うのは目。
目に銃口を向けられ、目を狙われている事を悟ったのか、男は目を腕で覆う。
……それを、見逃さない。
それで視覚を奪う事をあまり分かってないのか、必死に目を覆っている。
「……ばーか」
そう言いながら、拳で鳩尾を思いっきり殴る。
そして、連携。
其処から回し蹴りを頭に叩き込む。
それで意識が飛んだのか、男は倒れる。
その際に、銃を取るのを忘れない。
「……二人目」
そう呟き、次の標的へと向かう。
その際に要らなくなった玩具を放り投げる。
……あくまで、狙ってだが。
放り投げた玩具は、スズの手元へと引き込まれる様に落ちていった。
……後は、サポートに期待っと。
「……四人目」
そう呟き、頭を思いっきり蹴り上げて、意識を飛ばす。
……ラスト1。
俺は、最後の一人に視線を向ける。
……すっかり怯えて、腰が抜けている。
……止めだな。
そう心の中で呟き、銃口を向ける。
「くそ……ッ!くそッ!刑務所行きになる位なら!」
男は、急に行動を起こす。
ジャケットをおもむろに脱ぎ、何かを見せ付ける様に立ち上がる。
「……なっ……!?」
身体に巻かれている、爆弾。
手には、何かのスイッチ。
……恐らく、爆弾を起爆するスイッチ。
「くそがっ!」
そう言い、俺は銃弾を引き金を引いて放つ。
足、腕、手。
何とかヒットするも、立ち続ける男。
「く……っ!夕弥!」
そう叫びながら、スズは走ってくる。
「!?ばっ、馬鹿!此方へ来るな!」
「馬鹿はお前だ!」
「アホ!」
旬、琥珀も走ってくる。
三人共、恐らく俺を守ろうとしようと此方へ走ってくる。
「ちぃ……っ!」
俺は、憎々しげに舌打ちしながら、銃口を向けて、銃弾を放つ。
スイッチを狙って、何度も、何度も。
しかし、狙いは外れ、スイッチへは銃弾は当たらない。
「「「夕弥ァ!」」」
三人は、もう其処まで来ていた。
「ぁぁぁぁぁぁあ!」
男はそう叫びながら、スイッチを押す。
その刹那。
光と爆風が辺りに走った。
……その瞬間、俺は意識を失った。
後書き
難しいです、疲れました。
早く転生させたいです。はい。
ではまた。
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