ハイスクールD×D大和の不死鳥
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61グレモリー眷属は規格外?
◇いのり
シトリー眷属とのゲーム決戦前夜。
私たちはアザゼルの部屋に集まって、最後のミーティングをしていた。
「リアス、ソーナ・シトリーはグレモリー眷属のことをある程度知っているんだろう?」
アザゼルの問いにリアスさんは頷く。
「ええ、大まかなところは把握されているわね。例えば、祐斗、朱乃、アーシア、祭、ゼノヴィアの主力武器は認識しているわ。ーーフェニックス家との一戦を録画した映像は一部に公開されているもの。さらに言うなら、ギャスパーの神器
セイクリッド・ギア
も小猫の素性も割れているわ。いのりさんと真名さんの武器は認識はしているとは思うけど全力はわからないと思うわ」
「ほぼ知られているわけか。で、お前の方はどれぐらいあちらを把握してる?」
「ソーナのこと、副会長である『女王』のこと、他数名の能力は知っているわ。一部判明していない能力者もいるけど」
「不利な面もあると。まあ、その辺はゲームでも実際の戦闘でもよくあることだ。戦闘中に神器
セイクリッド・ギア
が進化、変化する例もある。細心の注意を払えばいい。ーー相手の数は八人か」
「ええ。『王』一、『女王』一、『騎士』一、『僧侶』二、『兵士』二で八人。まだ全部の駒は揃っていないみたいだけど、数ではこちらが一人多いわ」
リアスさんの言葉を聞きながら、シュウは用意したホワイトボードに何かを書いていく。
「レーティングゲームは、プレイヤーに細かなタイプをつけて分けている。パワー、テクニック、ウィザード、サポート。この中でなら、リアスと朱乃はウィザードタイプ。所謂、魔力全般に秀でたタイプだ。木場はテクニックタイプ。テクニックタイプはスピードや技で戦う者の事だ。ゼノヴィアはスピード方面に秀でたパワータイプ。パワータイプは、一撃必殺を狙うプレイヤーだな」
シュウが四つのタイプを書き終えたタイミングで、先生はホワイトボードに指し棒を使って解説を始めた。
「アーシアと祭とギャスパーはサポートタイプに当たる。これを細かく分けるなら、アーシアと祭はウィザードタイプの方に近く、ギャスパーはテクニックタイプの方に近い。小猫はパワータイプで、最後に楪姉妹何だが……」
アザゼルはそこで言葉を区切って、言葉を選ぶかのように黙った。そんなに難しい……?
「いのりはテクニックタイプ寄りのオールラウンダーで、真名はウィザード寄りのオールラウンダーだ」
ずっと口を開かなかったヤマトが口を開いた。
「ああ、二人は赤龍帝と白龍皇。パワーもあって魔力も申し分ない。サポートもできるからオールラウンダーだ」
オールラウンダー………ヤマトもそうだよね?
「パワータイプが一番気をつけなくてはいけないのはーーカウンターだ。テクニックタイプの中でも厄介な部類。それがカウンター系能力。神器
セイクリッド・ギア
でもカウンター系があるわけだが、これを身につけている相手と戦う場合、小猫、ゼノヴィアのようなパワータイプはカウンターの一発で形勢逆転されることもある。カウンターってのは、こちらの力プラス相手の力で自分に返ってくるからな。自分が強ければ強いだけダメージも尋常じゃなくなる」
「じゃあ、カウンターには私が対処します」
そう言ったのは祭…確かに祭はカウンター魔法を使える
「フェニックス戦で、見せた奴か……ソーナ・シトリーは警戒してくる筈だ。それに、あれは見た感じ地中は射程外だろ?」
「はい、修行前まではそうでした。ですが、今は地中でも空中でも球体として使えます」
祭も強くなってる………グレモリー眷属は規格外?
続く
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