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剣の世界で拳を振るう

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それゆけ冒険!摩訶不思議?

 
前書き
お待たせして申し訳ありませんでした。
待っていてくれた方々に感謝します。 

 
「はて?これはどう言うことだ?」

はろーえぶりわん。
取り合えず先程出会ったフィリアと言う女性プレイヤーと自己紹介をしあったあと、俺はキリトに連絡を入れるため、メールを送ったわけだよ。
そしたら何故か一度に2通届いて、内容を見てみれば

『誰だお前は?』

『無事か!?今何処にいるんだ!?』

と、この様なメールが帰ってきた。

二つとも同じアドレスで、同じ人物からである。

「…どう言うことだってばよ?」

「どうかしたの?」

「いや、何かおかしいんだが…取り合えずここ何処?」

「え?よく知らないけど…ホロウエリアって呼んでる」

「ホロウエリアね」




『取り合えず無事で、今ホロウエリアって場所に居るみたいだ。
詳しい話をするのであれば、ここは確実にSAOの中だ』


取り合えず一通目は無視して快く帰ってきた二通目に向けて送信する。
メールは直ぐ様帰ってくるが、やはり二通。
フィリアもメールが来たようで、ピクリと反応を見せた。

『何が目的だ』

『SAO?アインクラッドにいるのか?
でもホロウエリアなんて聞いたことないぞ?』

ふむ。一体どう言うことなんだろうか?
明らかに対照的なこのメールを見て、少しばかり考えてしまう。

「ねぇ、キリトがこっちに来るって」

「マジで?そうか、なら助かったな…」

フィリアに来たメールはキリトだったようで……でもおかしくないか?
一通目は兎も角二通目は何処にいるのかさえ分かっておらず、それでいてSAOの単語を新生アインクラットだと思っているようだった。

「フィリア!無事か!」

突然フィリアの名前を呼んで、颯爽と現れたのは紛れもなくキリト本人だ。
だがそのキリトは俺に敵意を向けていた。

「……………お前、キリトだよな?」

「だったら何だ」

おかしい。明らかにおかしすぎる…。

まずキリトのアバターがおかしい。
どう見てもSAO時代のソレで、耳や髪型も当時の状態。
最近まで見ていたスプリガンの容姿ではない。

そして俺に向けている二つの長剣。
漆黒の剣と青色の剣。
この二振りはやはり当時キリトが持っていた剣だ。

「お前、俺のこと知ってる?」

「…何をいってるのか分からないな。
いきなり変なメールが送られてきたかと思えばフィリアから知らせが来て、
あのメールの差出人はお前か?」

ふむ、知らない、と。

「今度は俺から質問するぜ。
お前のそのアバター…ALOから来たのか?」

「…ALOを知ってるのか?
つーかALOを知っていて何で俺を知らないんだよ?記憶喪失?」

「質問に答えろ」

「…やれやれ、その通りだ。
じゃあ俺から質問。ここはSAOで間違いないか?」

「ああ。そしてここはSAOとは違ったエリアで、俺達はホロウエリアと呼んでいる」

「………ちょっと動くなよ?」

キリトにそう言ってウインドウを開く。
再びキリトにメールを打ち込んだ。

『衝撃的事実。俺、平行世界みたいな所に飛んだっぽい』

「っ…?おい、目の前にいるのに何でメールを……平行世界?」

『平行世界だって?じゃあその平行世界のSAOに居るってことなのか!?』

はい確信ー。

「取り合えず自己紹介しようか。
俺はケン。こことは違う、未来から来た元SAOプレイヤーだ」

「「なっ!?(嘘!?)」」













「へぇ、綺麗な場所だな」

その後、キリトとフィリアに連れられて来た場所は管理区と呼ばれる場所で、
コンソールとでかい画面がある、何処か研究施設のような場所だった。

「なぁ、その…ケン…」

「何だよ?あぁ、さっきのことか?
別に気にしなくて良い。いきなり知らないやつからメールが来れば警戒するのもしょうがない。
それがSAOなら尚更だ」

キリトは少し苦い顔をしていたため、直ぐにわかった。
俺はフォローをしておき、これからについて考えなくてはならないため、話を始めた。

「取り合えず今の状況だ。
これから先俺が自発的にログアウト出来る保証はない。
それこそ、俺のメニュー画面からログアウトボタンが消えている」

「そうか…」

「…まぁ俺がここでゲームオーバーになったところで俺が死ぬことはないから安心しろ。
実際ゲームオーバーになったこともあるけど、生きてるし」

「そうなのか!?ど、どうだったんだ?」

「ん?そうだな……痛かった。
ソレはもう耐えるのに必死なくらい」

「うぇ……死なないようにしよう」

「さて、取り合えずログアウトするには規則に沿ってクリア以外の道はないだろうな。
となれば一度街に行くのは大前提。
だがこの場所も気になるし、そこは検討したあとと言うことになるだろうな」

聞いた話では、今は76階層で停滞中。
そしてその階層以下への転移不可能。
その場合において下層からやって来るプレイヤーの保護に手一杯と言うことらしい。

「……じゃあ一旦お別れだね」

「へ?……あぁ、そうか」

お別れと言ったフィリアを見て瞬時に気づく。
オレンジのカーソルは圏内に入ることは許されないのだ。

「そんな顔をするな。
色々と見て回ったらまた戻ってくるつもりだから」

「…そう。なら待ってる」

おう。と返事を返し、キリトに目線を送る。

「じゃあ行くけど、街の名前は[アークソフィア]だから。
また来るよフィリア。転移、アークソフィア!」

キリトは転移門にたって消えていった。
俺も続いて転移門に立ち、フィリアに手を振ってから転移をした。
 
 

 
後書き
更新速度はまだ変わりそうにありませんが、途中でやめるような事は絶対にしません。
ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いします 
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