歌集「春雪花」
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君 恋し
焦がれ焦がれて
身を焼かれ
灰となりなば
愁うことなし
君が恋しい余りに、その想いでこの身を焼かれて灰となってしまえたら…こんなに悲しく、淋しい想いをせずに済むのではないのか…?
月も見えない闇の空を見上げて彼を想いつつ…そう思った…。
温もりを
求めることの
虚しさを
知りてや想う
人の侘しさ
全てが好きな人に好かれる訳ではない…。
だが…好きな人の温もりを求めてしまう心を、誰が責められようか…。
しかし、それは叶うことなく虚しい夢と成り果てた時、人とは…なんと侘しいものかと感じるのだ…。
世の全ての人々が幸せになれる訳ではないのだ…。努力ではどうしようもない事柄もある。
無常とは…こう言うことなのかも知れない…。
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