戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第二十三話 片岡少佐!高校だが給食ネタだ!!その七
「この作品のあり方が見えてきましたね」
「二十三話にして」
「いや、お色気ですね」
「お色気路線こそが必要でしたね」
二人は勝負のことなぞ全くどうでもよくなってエロ路線について話していた、だがストーリーは続く。それでだった。
日帝衆の面々がストーリーを動かすことになっていた、見れば西郷は。
今日は温泉に入っていた、当然一糸纏わぬ姿だ。その逞しい鍛え抜かれた裸体で湯の中にいてだ、共に入浴している山本と東郷に言った。
「次は給食でごわしたな」
「はい、主役二人は馬鹿なことを話していますが」
「今回の勝負はそれです」
この作品はグルメ作品でもあるので給食も出るのだ。
「海軍衆きっての給養の達人を出します」
「片岡少佐です」
「彼が出陣してです」
「ジャスティスカイザーと戦います」
「そうでごわすか」
西郷は二人の言葉に一旦目を閉じた。
そしてだ、読者の方々にその裸体を見せつつ語った。特に股間に注目。
「ではでごわす」
「はい、片岡少佐にですね」
「勝栗、打ち鮑、昆布を出し」
「そのうえで」
「勝利を願っているでごわす」
いつも通りというのだ。
「今回はでごわす」
「はい、給食です」
「あの二人のいつもの卑劣な手段は使えません」
「だからです」
「ここはです」
「片岡少佐の勝利です」
山本と東郷は断言さえした。
「卑怯、姑息が通じないなら」
「それならです」
「どうして負けましょう」
「大義が勝ちます」
「そうでごわすな、料理はでごわす」
西郷も瞑目しつつ言う。
「誤魔化せないでごわす」
「はい、相手に不正が出来ないなら」
「自然とこちらに勝ちます」
「では」
「今回は」
「勝利を待っているでごわす」
こう言う西郷だった、そして。
ここでだ、ふとだった。西郷は二人にこうも問うた。
「それで戦の場は」
「はい、十三です」
「大阪のそちらです」
そこが今回の戦いの場だというのだ。
「通称しょんべん横丁」
「そこでの戦いとなります」
「横丁の中に調理場を置いてです」
「小学生を呼んで試食してもらいます」
「そのうえで小学生達に採点してもらい」
「高い方が勝者となります」
料理漫画でよくある採点の仕方である。
「給食ですので採点者は小学生」
「そう決まりました」
「それで元老も宜しいでしょうか」
「彼等が採点者で」
「給食は子供が食べることでごわす」
西郷は二人にこのことから答えた。
「だからでごわす」
「それでもですね」
「構わないですね」
「採点者が子供でも」
「大人でなくとも」
「大人にはわからなくなってしまっていることもあるでごわす」
童心、それを忘れてしまっているというのだ。尚西郷は子供達と共に遊ぶことも好きだ。彼には童心があるのだ。
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