1.東方神無異伝
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フルキキオク
前書き
ー白夜視点ー
昔の夢を見た、生まれて自我を持ってすぐに幽閉されたという過去を覆すような夢。
いや、もしかしたら記憶を封じられていたのかもしれない。
俺と瓜二つのやつ、俺の付き人・部下、専属メイド、友人。
誰も彼も見たことのないやつばっかだけど、思い出した。
俺はそいつらのことを慕っていた、そいつらもまた、俺のことを慕ってくれていた。
家族みたいに笑って、喧嘩して、とにかく楽しい日々だった。
••••••だからこそ、裏切られた時のダメージはでかかった。
その日、俺はいつも通り書類をまとめ終わって休憩していた。
くつろいでいると、部屋の扉が吹き飛ばされた。
よくあることだし、どうせ誰かが喧嘩でもしているんだろうと思ってた。
でも、違った。
みんな冷めた目で俺を見て、親しかったやつが言った。
『やっぱりお前は、咎人だったようだ。
禍 白夜、お前を排除する。』
何をしたか分からない。
白「は?
おいおい、意味がわからない、俺が何をしたっていうんだよ?」
『黙れ!
貴様のような化物は存在すること自体大罪で、禁忌なのだ!』
化物、昔から言われ続けた言葉。
慣れたとは思っていたけど、親しいやつに言われるのは傷付くな。
本心から言った言葉だと悟った俺は、そこから逃げて、虚無空間と言われる場所に来た。
虚無空間は、今じゃ入って存在し続けられるやつも限られてきて、過去にいられたのは俺ともう一人だけだった。
聞いた話だと俺はこの虚無空間で生まれたんだと、神々が言ったことだ、デタラメだろうがな。
現在の虚無空間は、神々には絶対入ってはいけない空間だと言われている。
神の精神すらも崩壊させる闇と、攻撃的な虚無が有る。
だから、神王すらも1時間が限界らしい。
昔、この虚無空間に住んでいたやつがいた。
でも、そいつでも無限には存在できなかったんだと。
名前はクシャル・ラー•オルシオン、原初の神なんて呼ばれてたけど、俺と似たように神外だった。
俺はシャルって呼んでたな、名前は俺がつけた。
自我を持って幽閉される少しの時間で、シャルは生きるための知識を俺にくれた。
結局、虚無空間の出入り口が近かったのか捕まって幽閉されたけどな。
封印されるまでは、神々がよく見に来たり痛めつけに来たりしてた。
最初のうちは痛めつけられてたけど、体力とかその他諸々が回復してからは逆に神々を痛めつけて最終的には殺した。
神々には俺が殺されてないように見えていただろうけど、実際数え切れないくらい死んだ。
どの神が何回殺したかはちゃんと記憶して、殺す時に同じように殺した。
そうしたら危険だって封印された。
おかしいよな、自分たちのことは棚にあげるつもりか。
まあいいけど、俺には関係ない。
そういうときに、必ず禍(わざわい)が降り注ぐ。
俺は放っておくだけだ、そっちの方がずっと苦しむだろうから。
まあ、そんなわけで俺は過去の夢を見た。
たぶん、こういうときは何かが起こる。
後書き
白夜の過去です、例のごとく一部。
NEW 虚無空間!
分からないところがあったら質問OKです!
また次回あいませう!
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